(外伝47):プラスの拾い癖1

長編お喋りシリーズ

(お喋りのみです)

 

 

外伝:プラスの拾い癖1

 

 

——–前書き———

こちらは【アウトとプラスの楽しい日常】シリーズから、少し派生。

プラスが人間の男の子を拾ってくるお話です。この男の子、はっきりと最初に書きますが、前世の「ヨル(ザン)」です。

 

こちらのお話は【金持ち父さん、貧乏父さん】の現代版のお話に繋がっていく為、少しずつ【父さんシリーズ】に合わせてお喋りを進めていこうと思います。

今回は、その導入。拾ってきた子供を、アウトとプラスで頭を捻りながら「立派な夜の王様に育てるぞ(プラス談)」と頑張るお話です。

 

では、どうぞ。

————————-

 

 

 

 

アウト「プラス。それは、さすがに拾ってきたらダメだろ」

プラス「なんでだ?」

アウト「なんでって…だって」

薄汚れた子供「…」

 

アウト「人間じゃん!」

プラス「カラスに虐められてたし…それに俺より可愛い俺の愛好者だし」

アウト「え?こないだ言ってた愛好者って…」

プラス「この子だ!」

 

 

プラス「まずはシャワーだな!」

薄汚れた子供「!」

 

パンとはね退けられるプラスの手。

 

アウト「親が居るんじゃないの?ダメだよ。勝手に連れて来たら」

薄汚れた子供「…」

プラス「毎晩一人で俺の歌を聞きに来て、ゴミを漁って、カラスにイジメられてるのに助けにも来ないだぞ!親は居ないんだ!」

 

 

プラス「アウトが何と言おうと!俺は此処でこの子を飼う!この子は俺のだ!」

薄汚れた子供「っ!」

アウト「わかったから。その子急に大人に抱きつかれてビックリしてるよ」

プラス「この子は喜んでるんだ!俺には分かる!この子は俺の愛好者だから!俺に連れて来られて幸福さ!」

薄汚れた子供「…」

 

 

—–一言——

はいじ「アウトとプラスの寮に、子供が加わる。子供=10歳くらい」

 

 

アウト「ねぇ、この子。名前は?」

薄汚れた子供「…」

プラス「うーん、名前もないみたいだから俺が付けよう!」

アウト「多分あるから!ほら、名前は?」

薄汚れた子供「ない」

プラス「ほら!じゃあ俺が付ける!小さいからチビ!」

薄汚れた子供「…ベストだ」

アウト「さすがにチビは嫌だよな…」

 

 

―ベスト、プラスの同伴拒否にて一人でシャワー中―

 

アウト「ベストがシャワーを浴びている間に作戦会議をしよう」

プラス「何のだ?」

アウト「今日の夜ご飯だ」

 

プラス「木の実じゃ…ダメか。あったかミルクは?」

アウト「子供はごはんを食べないと大きくなれないと思う」

プラス「確かに。でも俺は料理が出来ん」

アウト「俺もだ」

アウト・プラス「…」

 

 

プラス「どうしよう…」

アウト「ウィズだ」

プラス「ウィズ?あぁ、アウトの恋人か」

 

アウト「そう。ウィズの店にご飯を貰いに行けばいい」

プラス「確かに。大人の俺達は木の実でよくても、子供はダメだもんな。よし、行こう」

アウト「怒られそうだなぁ」

 

ベスト「…木の実、だと」

 

一言

はいじ「ウィズの所へ子供のご飯をもらいに行く編へ。アウトとプラスは朝も昼も、最近は木の実を食べて生きています。プラスに至っては夜も木の実です。アウトはウィズのごはん」

 

 

—–ウィズの酒場にて

 

ウィズ「アウト。どういう状況だ。これは。順を追って一から説明しろ」

アウト「えっと……」

 

プラス「さぁさ!ここは俺が説明しよう!俺の次くらいに可愛いアウトの恋人!ウィズ!」

ウィズ「っ!?お前は……」

プラス「俺の名はプラス!ウィズ!今日は折り入って頼みがある!聞いてくれ!」

 

 

プラス「この子を見てくれ!可愛いだろう!物凄く可愛いだろう!」

ウィズ「……ちょっ、は?なんだ、その子供は」

プラス「この子の名前は、チ」

ベスト「ベスト」

 

プラス「そう!ベストだ!この子をアウトと俺で育てる事になった!よろしく!」

ウィズ「はぁ!?待て!ちょっと!待て!アウト以上のこの説明のぶっとび具合!お前は

 

――スルーさんか!?」

 

プラス「?まったく、アウトの恋人はとんだおバカさんだな。俺の名前はプラスだと言っただろう?」

ベスト「ぐ、何かにつけて、おちょくられる腹の立つこの感じ……忘れんぞ」

 

アウト「ウィズ。俺と同じで、プラスには前世の記憶が無いんだ」

ウィズ「……あぁ、確かに。マナが見えん。でも、これは明らかだ」

プラス「あぁぁもう!そんな事より!」

 

 

ベスト「(…ぐぅ)」

 

 

プラス「ウィズ、頼む!この子に美味しい食べ物を与えてくれないか!お腹を空かせて可哀想なんだ!」

ベスト「べつに、いらない」

 

プラス「ダメだ!お前は立派な夜の王様になるまで、俺とアウトが育てるんだ!もうカラスにお前を虐めさせやしない!」

アウト「そうなの?その子、王様候補なの?」

ウィズ「アウト、そこに突っ込むな。長くなる。……で、その子は?」

 

 

プラス「俺の愛好者だ!すごく、すごく可愛いだろう?小さい小さい!可愛い可愛い、よしよし」

ベスト「っやめろ」

プラス「やめない!ふふ。親も見当たらないし、カラスには虐められてるしで、俺が拾ってきた!だから、アウトと育てるんだ!」

 

ウィズ「おい、何故そこにアウトが加わる」

プラス「子供を育てる時、二人居た方が安心だからだ!」

 

 

プラス「けど、俺達は二人とも料理が出来ん!俺達はもう大人だから、木の実だけでも大丈夫だけど、この子はそうはいかん!たくさん食べて大きくならなくては!」

アウト「プラス!木の実の話は……!」

 

ウィズ「おい。アウト、お前まだ木の実で朝昼を過ごしているのか?!」

アウト「ひぃ!」

プラス「あぁぁもう!痴話げんかは後だ!ごはんを!」

ベスト「…はぁ」

 

 

 

 

 

【プラスの拾い癖】2へつづく

 

———後書き——–

はいじ「【金持ち父さん、貧乏父さん】ちょっとしか更新していないのに、新しいシリーズに手をだしてすみません。これ、もしかすると、少し壮大な起承転結のハッキリしたミニ【本編】みたいになる可能性大です。

 

 

 

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