番外編39:二回目の!ポメガバースパロ!(初代様ver)

 

※今回の、なんちゃって「ポメガバース」は、初代様verです。

ポメになるのが犬ではなく初代様です。此方を読む前に、ポメラニアンの動画を一本見てから読むと、とても可愛い初代様が脳内されますのでお試しください(試さなくていい)

 

では、どうぞ。

 

 

旅の途中(お姫様が同行時)

 

 

姫「勇者様?」

初代「な、なんでしょう。姫」ひくっ

姫「また、お野菜を避けていらっしゃるんですね?好き嫌いはいけませんよ」

 

初代「いえ、あの……これは別に食べずとも(クソウゼェな、この女)」

姫「貴方はこれから魔王を討伐されるのでしょう?さぁ、体の為にもどうぞお食べください。お口を開けてください」

初代「は、はは(ぶっ飛ばしてぇぇぇ!)」

 

犬「(初代様の顔色が…)あ、あの!初代さ……」

姫「食事中に何ですか?騒々しい」キッ

 

犬「あ、えっと……その、少し、初代様と今後の旅の件で、お、お話が」

初代(犬……!)

姫「それは勇者様の食事を中断してまでしなければならない話なのですか?もし、食事を蔑ろにして勇者様が戦闘中に倒れられたら、貴方に責任が取れるのですか。魔王は勇者様にしか倒せないのですよ」

犬「あ、あ、で……でも(このままじゃ、初代様が)」

 

 

初代「そうだ、おい。お前に急ぎで頼んでた精製石の件だが、急ぎで届ける先が出来た。俺が直々に向かうから、すぐに部屋から取って来なさい」

犬「(あ、あ、良かった!)っはい!」

姫「急ぎ……食事はどうなさるのですか?」

 

初代「至急持って来て欲しいと言われていたのをすっかりと失念しておりました。姫は先に部屋でお休みください。俺は戻り次第食べますので」ぺこ

姫「しっかりお食べになってくださいね」

初代「ええ、もちろん。それでは、私は一足先に依頼者の元へ行ってまいります(いちいちウゼェ女だな)」

 

 

スタスタ

 

 

犬「……良かった」じっ

姫「貴方」スッ

犬「っは、はい!」

姫「勇者様はお急ぎよ、早くなさい」

犬「っは、はい!(一軍女子怖い……!!)」ダッ

 

 

◇◆◇

 

 

初代「クソ、あのお節介女がっ」

—–好き嫌いはいけませんよ。

 

初代「……まだヤってもいねぇのに、俺のオンナぶりやがって」

—–お口を開けてください。

 

初代「……っぅ、きもち、悪ぃ」

 

ぽんっ!

 

初代「くぅん(なると思ったぜ)」

 

初代様は周囲に落ちた服や装備品の上でヨタヨタしてるよ!

食べたくない野菜や食べ物の匂いに気持ち悪くなったみたい!

 

初代「くぅ、ぐぅぅ(あのお節介女と旅するようになって、ポメ化する頻度が増えた。犬と二人の時はそうでもなかったのに。気持ち悪ぃ。つーか……)」

 

初代様は自分の洋服とエクスカリバーの脇でコテリと横になったよ!

目をシパシパさせてる。ポメだからウルウルなのか、気持ち悪くて泣きそうでウルウルなのか。それは、定かじゃないよ!

 

初代「くぅんくぅん(……なんで犬は追って来ねぇんだ)」

 

初代様は気持ち悪さと、ポメの姿による心もとなさで悲しい声で鳴き始めちゃった!

 

ガサッ!

 

初代「がふっ!(っ!)」

 

初代様はビックリして飛び上がったよ!

 

犬「初代様……?大丈夫ですか?」ソロ

初代「がふっ!(遅ぇぞ、犬っ!)」

犬「遅くなってすみません!初代様(吐いてるかと思ってタオルを持ってきたけど、今回は吐いてないみたいだ)」ほっ

初代「がふっ!(早くこっちに来い!)」ポン!

 

初代様は丸くなっていた体をピンとさせて、偉そうに地面を前足で叩いたよ!来い!って言ってるみたいだね!

 

犬「あの、初代様。大丈夫ですか?気持ち悪くないですか」そっ

初代「がふっ!(遅い、遅い、おそいぞっ!一体、今まで何をしてた!)」かぷ!

 

初代様は腹が立って、自分に手を伸ばされた犬の手にガブリと噛みついたよ!

大丈夫!ちゃんと甘噛みだよ!

 

犬「あ、あ。初代様、ごめんなさい(くすぐったい。かわい……っじゃなかった!相手は初代様だぞ!早く土下座しないと!)」

初代様「がふっがふっ、グルルルルッ(どうしてすぐに俺を追って来ない!まったく、この駄犬が!)」かぷかぷ!

犬「初代様、お姫様を止めるのが遅くなってしまい本当にすみません」土下座!

 

犬は白いフワフワのポメに向かって、額を地面に擦り付けながら土下座したよ!

 

初代「がふっ(その事じゃねぇっ!お前が来るのが遅いからだ!俺は気持ちが悪かったんだぞ!)」

 

そんな犬に、初代様は前足をポンと頭に乗せたよ!

そして、何度も前足を犬の後頭部にポンポンしたよ!

 

犬「っぁぅ(肉球で撫でて貰える日が来るなんて……幸せだ)」トロン

 

犬は頭を撫でて貰ってるって勘違いしてるみたい!

ちなみに、犬は人間時の初代様に頭を撫でられるのが大好きだよ!

 

 

初代「わふっ(もういい、顔を上げろ……やべ、気持ち悪ぃんだった)」

犬「……初代様?(もう頭を撫でるのは終わりなのか)」しょぼ

初代「くぅん(腹ん中グルグルする。横になりてぇが、あんまり無防備腹を見せると犬に示しがつかねぇからな)」

 

初代様はお腹を見せない代わりに、ペタンと伏せのポーズをしたよ!

顎を前足の上にコテンと置いて目を閉じてる!

 

犬「初代様……眠いんですか?(かわいい、かわいいなぁ)」

初代「くぅん(見てわかんねぇかよ。あのクソ女のせいで、俺は気持ち悪ぃんだ)」しぱしぱ

犬「やっぱり眠いんですね(どうしよう、せっかくの真っ白でキレイな毛が土で汚れてる……あ、そうだ!)」

 

犬は持ってきていたバスタオル(初代様がゲロッてた時用)を自分の膝の上に広げたよ!

 

初代「くぅ?(なんだ?)」

犬「初代様、失礼します」

 

犬は伏せをする初代様をそっと抱えると、自分の膝のタオルの上に載せたよ!

 

初代「ぐぅ(おい、何勝手な事してんだよ!)」

 

とか何とか言って、全然逆らおうとしない初代様!

むしろ、ジワッと自分から犬の膝の上で横になったよ!

 

犬「今日はちょっと寒いですね、初代様。寒くないですか(どうせなら、タオルでくるんであげた方はいいのかな?)」

初代「くぅん(寒くねぇよ……ちょうど良い。テメェがぬくいからな)」

犬「……えっと(寒い、って事でいいのかな?)」

 

犬はゆっくりバスタオルで初代をくるんだよ!そしたら――!

 

犬「っ!(しょ、初代様が……おくるみに包まれた赤ちゃんみたいにっ!)」

初代「くぅくぅ(これだと、俺の腹は……見えねぇな。良かった。良い仕事するじゃねぇか、犬)」

 

初代はタオルで体が隠された事で、気兼ねなく腹を上に向けたよ!

でも、そのせいで、もっと赤ちゃんみたいに見えちゃった!

 

犬「あ、あ。初代様(か、かわいい。可愛すぎる!小さい頃、犬が飼いたいって言っても飼わせて貰えなくて、あの時は悔しかったけど……)」サスサス

初代「くぅん、くぅ(あー、きもちー)」ぺろぺろ

犬「っっっ~~!!」

 

顎の下を撫でる犬の指を、初代は無意識のうちに舐めたよ!

ちょっとした赤ちゃん返りみたいだね!

 

犬「っあ、ぅ(コッチに来て、夢が叶った……)」ジーン

 

犬はそこから、何時間も初代を優しく撫でてあげたよ!

 

犬「初代様、かわいい」すり

初代「すぴすぴ(きもちー)」

 

 

◇◆◇

 

次の日の朝

 

姫「あら、勇者様は……っきゃあ!」

 

犬「っは!」

初代「あ?」

 

素っ裸の初代様を抱きかかえて寝る犬が、お姫様に見つかりました^^

 

丸見え!全裸勇者!

 

 

ポメガバースって、マスターとポメの二種類が居るらしいけど……ポメが攻めでも大丈夫なのーーー!?(何もしらない)

 

ポメラニアンの動画を2本見て書きました。

飼い主がぬいぐるみに触ろうとするとヤキモチを焼いて、飼い主の手に飛び掛かって甘噛みするポメが参考文献です^^