こぼれ話:ヤンキー親子(初代×犬+せがれ)

 

親子3人で魔王城の中庭を散歩中

 

 

せがれ「けゆべよすー!」テテ

ケルベロス「わふっ!」

 

初代「おい、せがれ!ちゃんと前見てねぇも転ぶぞ!」

犬(初代様、見た目が18歳な上に金髪なせいで、若くして子供が出来たヤンパパみたいだ……しかも)

 

せがれ「きゃっ!きゃっ!」

ケルベロス「わっふ!わっふ!」

 

犬(ご子息様も、パリピ悪魔の3人に襟足長く整えられたせいで、完全にヤンキーの息子みたいな見た目に……)

 

初代「おい!転んで泣いてもしらねぇぞ!」

せがれ「しょだい、さまー!」

初代「だから、前見ろ!前!」

 

犬「初代様が、世話焼きなヤンキーのパパ……ふふ」にこ

 

初代「あ?」

犬「っ!いえ、なんでもありません」

初代(こいつ、さっきからニコニコしやがって……)

せがれ「いにゅー!」

犬「あ、はい!」にこ

初代(かわいいじゃねぇか。久々に休み取って良かったぜ)満足げ

 

せがれ「あ!!いにゅーー!」テテテ!

犬「どうされました?ご子息様?」

せがれ「…ん」

犬「あ、手をつなぎますか?」

せがれ「…んー」

犬「…あ」

 

せがれは犬と一瞬だけ手を繋いだと思ったら、またケルベロスの所に走って行ったよ!

 

初代「おい、どうした?」

犬「…あ、飴のゴミが邪魔で俺に持ってこられたみたいです(俺も子供の頃、お母さんによくやったな)」

初代「ったく、母親をゴミ箱扱いするなんざ。誰に似たんだか。だいたい、テメェもちゃんとその辺を言い聞かせねぇからーー」

犬「…」ぼうっ

 

—おい!犬、来い!

—はい、初代様!どうされましたか!

—おらよ。

—あ、え?……こ、これは?

—なんか、クソみてぇな装備品が入ってたから処分しとけ!おら、行くぞ!

—あ、ゴミか。

 

初代「おい、聞いてんのか」

犬「あ、はい(初代様にも似たような時期があったよな。なんか、懐かしい)」にこ

初代「犬?」

犬「ふふ。ご子息様も初代様も、ゴミをその辺に捨てない良い子だと思います」にこ

初代「っ!」

 

せがれ「いにゅ、きてーー!」

ケルベロス「わっふ!わっふ!」

 

犬「あ、はい!初代様、ちょっと行ってきます」にこ

初代「…おう」

犬「どうされましたかー」タタタ

 

初代「……あいつ、聖母かよ」マジ顔

 

初代様、犬のにこにこ顔に、本気で「俺の嫁、聖母じゃね?」と思いながら幸せを感じつつ過ごしました!

犬は1日中ずっと初代様とせがれに対して「…ヤンキー」と思って過ごしました!

 

そんな初代様と犬のお休みの日!