【前書き】
こちらは、R18の修行の一環で書いたR18番外編になります。
5000文字縛りR18特訓②
(6000文字になったけど……)
アオイ×タロー/手コキ・手マン・本番無
本編の少し後くらい。
アオイ、もう完全にタローにハマりまくってます。
ともかく施術室でタローがアンアン言わされてるだけなので、頭を空っぽにして読んで頂けると幸いです。
では、どうぞ!
メンズ脱毛を始めるに当たって、俺も色々調べた。
場所が場所なだけに、勃起してしまったらどうしようとか。まかり間違って射精しちゃったら……とか。
でもそういうのは、俺みたいな経験のない童貞オタクだけの心配ではないようだった。
男性 VIO脱毛 勃起【検索】!
検索したら、そりゃあもう出てくる出てくる。脱毛サロンの丁寧な説明記事や、個人の体験談のブログ。果ては脱毛の様子なんかの動画まで。何から何まで、俺の考えうる「不安」は全てヒットした。
『みんな、心配する事は一緒なんだなぁ』
もちろん、勃起の対策や心構えも色々書いてあった。
直前に処理して行くとか、施術に慣れてくれば大丈夫だとか。吃麻酔クリームを塗る、なんてのもあった。その中で、俺がアオイさんの脱毛サロンを選んだ決め手がコレだ。
——–
同性である男性が担当するほうが、万が一勃起してしまったときにも気を遣わずに済むでしょう。
——–
『確かに、そうかも!』
女の人の前に勃起なんてしてしまったら、童貞の俺は絶対に立ち直れない。だから、男性スタッフしか居ないメンズ脱毛を選んだのだが――。
「上手ですよ、タローさん」
「っん、っひぅ」
今日も今日とて、俺はアオイさんの前であらん限り勃起してしまっていた。
あぁ、ネットの情報なんて信じるんじゃなかった。気を遣わないワケがない。男相手だって気になるモノは気になる。っていうか、相手は俺の推しだし!!
「っあ、おいさ……ごめなさい」
「大丈夫ですから。気にしないで、タローさん」
「んッ、っぁ」
なにが「ごめんなさい」だ。
謝罪の直後にも関わらず、俺はアオイさんの骨張った手で鼠径部を撫でられる感覚に、とんでもなく気持ち悪い声を上げてしまった。それなのに、アオイさんは「大丈夫ですよ」と優しく微笑んでくれる。
あぁ、やっぱりアオイさんは優しい。でも、今はその優しさが逆に辛くて仕方がない。
「アオ、イさ……ごめんなさ、い。昨日も、わざわざ家まで来て、処理、してくれたのに」
そう。初回の大失敗以降、アオイさんは脱毛の日の前日は必ず俺の家まで来て、毛の処理や……その、俺が施術中に勃起しないようにと体を張って「準備」してくれるようになった。しかも、全部無料で。
それなのに、俺ときたら……!
「いえいえ、若い証拠じゃないですか。良い事ですよ」
「……わ、若い?」
「ええ、タローさんは凄く若いです」
十歳も年下のアオイさにそんな事を言われてしまえば、コミュ障の俺は何と答えていいのか分からず黙り込むしかない。否定しようにも、勃起した局部を晒しながら「そんな事ないですよ~」なんて、そんなの滑稽にも程がある。
アオイさんだって内心「さすが童貞。ザコチン過ぎてウケるんだけど」って笑われてるに違いない。
「ふふ。タローさん、昨日もいっぱい出してましたもんね」
「ンっ……っふぅ」
局部に優しく保湿クリームを塗ってくれていたアオイさんがソッと低い声で囁く。その瞬間、俺の頭の中に昨日の「処理」の様子が鮮明に蘇った。
「っは、っぁ……昨日も、あの……ごめ、なさ」
「ん?何が?」
小首を傾げながらニコリと微笑むその姿は、いつものアオイさんと同じ筈なのに、どこか熱っぽく、酷く嗜虐的に見えた。
「タローさん、何に謝ってるの?何か悪い事したっけ?」
「っぁの、えと」
「ねぇ、教えて。タローさんは、昨日のナニに対して……謝ってるの?」
アオイさんの柔らかい髪の毛が俺の頬に触れる。
業務的だった筈のアオイさんの手は、いつの間にか、ねっとりと熱を高めるような動きに変化していた。性器の付け根、玉の裏側、お尻の入口。無毛のソコは、体のどの部分よりも敏感にアオイさんを感じてしまい、俺みたいな童貞はあっけなく快楽の波にさらわれてしまう。
「んっ、ふっ……っぁ、あおいさっ、それっ……んひぃっ!」
「苦しそう。これじゃ辛いよね?一回だけイっとこっか」
「っへ、え!?」
止める間もなく、俺の勃起ちんこはアオイさんのゴツゴツとした手に握りこまれ、容赦なく上下に扱かれる。しかも、いつの間にか喋り方も敬語じゃなくて、家に来た時みたいな砕けた口調。
あ、もう……コレはダメだ。
「っぁ、ん……っふ、あお、いさっ。ダメッ、だめです……こ、えが、っぁん!」
俺は慌てて口元を手で抑えたが、それでも一足遅かった。
ここは俺の家じゃない。アオイさんの脱毛サロンだ。今回は他の予約の都合で、夜の時間でお願いしますって言われて来たんだから、お客さんもたくさん居るに違いないのに。俺としたことが、とんでもなく気持ち悪い声を上げてしまった。
大丈夫だろうか、他のお客さんに聞こえなかっただろうか。
「っはぁ、っはぅ……アオイさん。あの……そとに、声が」
「タローさん、俺の質問が聞こえてなかった?ねぇ、教えて」
「っん゛ぅぅ!」
俺のちんこを扱いていたアオイさんの人差し指が、今度はクリクリと濡れた先端を擦った。同時に親指でエラを引っかかれる。
「っぁ!っふぁぁ……ンッ!」
甘い痺れが背中を走り、施術台の上にも関わらず俺の腰はビクンと跳ねた。そのせいで、下半身に掛かっていたタオルがハラリと落ちる。
「っはぁ。ねぇタローさん。先走りが凄いよ。そんなに俺の手、気持いい?」
「ぁう……ンっ、っふ……っぁ、あ、あ」
レロ、ちゅっ……ヌルっ。
耳元で語りかけられるアオイさんのしっとりした声と共に、ヌルリとした舌が入り込んできた。耳の奥に舌を出し入れされる感覚が、なんだか別の行為を思わせて下腹部がキュンとなる。あぁ、頭が沸騰しそう。
「あおい、しゃ……」
「ん?」
気持ち良い。気持ち良すぎて、ここ施術中とか関係なく勝手に腰が動いてしまう。
やっぱりアオイさんの手、好きだ。だって、この手はいつも優しく俺に触れてくれる。オタクで、童貞で、キモイ筈の俺に。アオイさんは、いつも凄く優しい。
好きだ。好き、すきすきすき。
「アオイさ、の手、ひもちぃ。だいすき」
「……っは、ヤバ」
そんな俺の反応に、アオイさんは目を細めると指先をグリッとちんこの先端に食い込ませてきた。
その瞬間、視界が爆ぜた。
「ん゛っぁ、~~~っン!!!」
跳ねた腰の先で、ドクドクと精液が流れ出る感覚が襲う。
先端に如実に感じた短い爪の感触に、アオイさんが手袋をしていないのがなんとなく分かった。
あぁ、またアオイさんのキレイな手を汚してしまった。
「タローさん、いっぱい出たよ」
「っはぁ、っはぁ……っは。っぁ」
「ほら、よく見て」
そう言って、目の前に俺の精液で汚れた手を見せつけてくるアオイさんに、目を逸らしたいのに逸らせない。だって、アオイさんが凄いエッチな顔で俺の事を見てくるから。こういう時のアオイさんの顔は、普段は見れないから見逃したくない。
「アオイ、さん……」
「ねぇ、教えて、タローさんは俺に何かイケナイ事でもした?」
一度イったせいで、ぼんやりとする思考の片隅で尚もアオイさんが尋ねてくる。そんなアオイさんの問いかけに、俺はジッとアオイさんを見つめながら言った。
「き、のうも……たくさん。出して……」
「ナニを?これ?」
アオイさんがわざと精液を纏った指を見せつけてくる。トロリとした粘り気を帯びたソレは、アオイさんのゴツゴツした指と指の間で糸を引いていた。汚い。でも、昨日はもっと汚いモノでアオイさんを汚してしまった。
「……お、しっこを」
「ん?」
そこまで口にして、集中していた顔の熱が特に目元に集まり始めた。
「おしっこ、を……アオイさんにっ、かけて」
そう。昨日俺はアオイさんのモノをお尻に挿れたまま、あまりの気持ち良さに漏らしてしまったのだ。
「っぁ、う~~っ。ご、ごめ……ごめなしゃっ」
情けない。良い大人が気持ち良すぎて漏らしてしまうなんて。これだから童貞はダメなんだ。性に対する耐性がザコ過ぎる。
俺は口元を隠していた手で、乱暴に眼鏡を外すとゴシゴシと目元を擦った。それでも、後から後から零れる涙は止まる事を忘れたように零れ落ちてくる。
「ぁっ、っぁ、あおいしゃんの、ふくも、よごじて」
場所は風呂場だったが、アオイさんは仕事で俺の家に来てるワケだから、もちろんいつも脱ぐのは俺だけ。それはいい。だって、いつもの事だし。
でも、そのせいでアオイさんのおシャレな服にも俺の尿がかかってしまって汚れてしまった。もちろん、俺の尿まみれの服なんてアオイさんに着て帰らせる事なんて出来ず、アオイさんは俺の寸足らずなジャージで家に帰る事になってしまったのだ。
——–明日の予約、絶対に来てくださいね。
と、帰り際にそれだけ言い残して。
昨日のみっともない自分を思い出しながら、年甲斐もなくベソベソ泣いていると、頭上から「はぁ」と、溜息とは違う熱っぽい吐息が聞こえてきた。
「……あぁ、マジでたまんね」
「あおい、さん?」
眼鏡を外している上に、涙のせいで視界が歪んでアオイさんがどんな顔で此方を見ているのか分からない。
すると、次の瞬間ここに来てからまだ一度も触れられてこなかった場所にズプリと一気に指が挿れられるのを感じた。
「あ゛ぁぁんッ!……ひっ、ぁんあんっ」
「昨日シたばっかだから、さすがに解れてるね?大丈夫?俺の、残ってない?寝てる時に漏れ出してこなかった?」
「っんンン、っふぅ」
今更遅いかもしれないが、必死に手で口を塞ぎながら必死に首を横に振る。
ナカにアオイさんのが残ってるワケがない。だって、アオイさんは優しいから。昨日だって最後の最後まで俺のナカに指を挿れて掻き出してくれた。その処理の最中、バカな俺は再び感じてしまって漏らしてしまったのだから。
「そう。でも少しでも残ってたらお腹痛くなっちゃうから、もう少しチェックさせて」
「~~~っっ!!」
楽しそうな声でそんな事を言われたかと思えば、差し込まれたアオイさんの指がバラバラと俺のナカを暴れ始めた。
「あっつ……タローさんのお尻、俺の指をきゅうきゅう締め付けてるよ。ね、わかる?」
「~~っぁぁぁ、ひぅっ!」
指で前立腺をゴリゴリと乱暴に押し込まれ、摘まれる感覚に俺は更にアオイさんの指をこれでもかと締め付けてしまった。ギュウッと肉壁が甘えるようにアオイさんの指にしがみつく。
「~~~っっん、っん」
「はっ、きつ……しかも、腰まで振り始めて。エロ過ぎだろ。マジで可愛い過ぎ」
アオイさんが何か言ったてるけれど、あまりにも囁くような声で何を言ってるのか聞えない。その時の俺はと言えば、アオイさんの指にもっと奥にキて欲しくて、腰を施術台から浮かせてへこへこと腰を振りたくった。
「っゆび、アオイさんの……きもち、ぃっ。もっと、おく……突いて」
「……ふーーっ」
アオイさんの深いため息が聞こえる。
それはそうだ。なにせ、ここは家じゃない。アオイさんのお店なのに。他の部屋には別のお客さんも居るのに。このままじゃお店の迷惑になってしまう。でもーー!
「んっ、んっ、んっぅーー!」
気持ち良過ぎて腰を振るのが止められないのだ。童貞だから、他人に……アオイさんに触って貰えたら、それだけで嬉しい。
俺はアオイさんの指をもっと奥にキてと導きつつつ、両手で口を必死に抑えた。せめて、声だけでも抑えないと。さすがに様子が変だと他のスタッフさんに見つかりでもしたら、変態だって言われて出禁にされるかもしれない。それだけは嫌だ。そんな事になったら、アオイさんに会えなくなってしまう。
そう思った時だ。
それまで激しく出し入れされていたアオイさんの指がピタリと止まった。高められた欲求が行き場を失くし、思わず「なんで?」と声が漏れる。
「タローさん、膝曲げれますか?」
「っふぇ?」
耳元でアオイの丁寧な言葉が放たれた。これは、いつも施術をする時にアオイさんが俺に指示を出す時の声色だ。顔は……やっぱり眼鏡を外しているせいで、よく見えない。
「ほら。両膝、曲げれますか?」
「ぁ、い」
でも、いつもの癖でアオイさんの言う通りに両肘を曲げた。
「ん、上手。そしたら次はそのまま足を両側にいっぱい開いて」
「…っはい」
「そして、少しだけ体を上に持ってこれますか?」
「ッん」
どんどんとんでもない格好になっている事は承知だったが、アオイさんの言葉には逆らえない。
「上手ですよ。えらいえらい」
「っはぅ」
褒められるのが嬉しくて、アオイさんの言葉だけでイきそうになる。よしよしと親指でお尻の入り口を撫でられるのも気持ち良い。アオイさんに毛の処理をして貰ったソコは、指の感触を邪魔するものは何もない。
「はっ、ん……ンッ」
「じゃあ、最後。その手、どかして」
「っえ、でも」
最後の指示にはすぐに従えなかった。だって、この手をどかしたら声が漏れてしまう。手で塞いでいても我慢できないのに。
そんな俺の心配を他所に、アオイさんはもう一度言う。
「手、どけて。じゃないとキスできない」
「っっ!」
あぁ、ヤバイヤバイヤバイヤバイ。そんな事を言われたら。言われてしまったら――。
「っはい……んっふぅぅ!」
「んっ、っふぅ」
手をどけた瞬間、猛然と唇が塞がれていた。口内に舌が捻じ込まれるのに合わせ、アオイさんの指が前立腺をこれでもかと刺激してくる。ビリビリと腰に甘い刺激が走り、無意識のうちにアオイさんの舌に自分の舌を絡めてしまう。
「っふ、ん゛んーーーーっ!」
「っん、っく……っは、やべっ」
時折、唇を離し口の端から流れる唾液を舐め取られる。でも、声を上げそうになったところを見計らって、再び唇が重ねられる。呼吸が乱れ、酸欠状態になりながら、ぼやける視界の中でアオイさんだけを見た。
そこに微かに見えるのは、眉間に皺を寄せ額に汗を滲ませる、最高に格好良いアオイさんの姿だった。
「んっ、っぁっふ、んぅぅ」
アオイさん、アオイさんっ!
俺はアオイさんの頬に両手を添えると、もっと深く吸い付いた。ビリビリと頭に断続的な快楽の波が押し寄せ、欲望のままに腰を振る。
あぁ、もうイくっ!
「ん゛んっ、っぁぁぁん!」
「っく、っぅ!」
最後の最後、アオイさんの唇が俺から離れたせいで施術室中に声が響いた。でも、もうこの時の俺は何も考えられなかった。
ただ、肩で息をしながら欲に塗れた目で此方を見下ろすアオイさんの事だけしか考えられない。さきほどまで俺のナカを満たしていたアオイさんの指がスルリと抜けていく。
「っぁ、っは……あ、おいさ」
「……ねぇ、たろーさん」
鼻先が触れ合う程近くで、アオイさんが俺の名前を呼ぶ。その声は、どこか甘えを含んでいて、しっとりと濡れた唇の色っぽさに相反してとても可愛かった。
「きのう、たろーさんの家に置いていった服。今日、取りに行っていい?」
鋭い熱を含んだその言葉に、俺の後ろの穴がきゅんと疼いた。
——–
後書き
オーナー「勘弁してくれよ」
もちろん、アオイはコレがしたいが為にタローに遅い時間を予約させました。他に客はいません!あ、あと。アオイ、この事をきっかけに確信犯的にタローの家に何かを忘れて行くようになります。
R18修行2作品目のお話でした◎