高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編35:良心の呵責ならぬ、傘の呵責 --------- ------ --- 「おいっ!啓次郎!待てっ!」 自分達の元から逃げるように、雨の中を何もささずに駆け出した啓次郎に、孝太はすかさず後を追おうとした。地面の泥が跳ねて制服の裾が汚れる事も、靴の中が... 2022.05.14高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編3
高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編34:大好きな人とお揃いの傘 「あれっ!?傘がない!」 啓次郎は傘立てに置いた筈の、自身の傘が忽然と姿を消しているのに大きく首を傾げた。確か、今日は母親に言われて傘を持って来たつもりだったのだが。 「あれ?これって前の雨の時の……きおく?あれれ?」... 2022.05.14高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編3
高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編33:誰とも知れぬ奴からパクる傘 「雨か……ダリィな」 下駄箱の前で、会下孝太は地面に激しく打ち付ける雨粒に、眉を顰めた。今朝はあんなに晴れていたのに、一体何をどうしたら急にこんな天気になれるというのか。 「……うっざ」 もちろん、孝太は傘なん... 2022.05.14高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編3
高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編32:好きな女の子にかす傘 その日、五時限目の途中から酷い雨が降り始めた。 「サイアク……」 上白垣 雫は窓に叩きつける大粒の雨を見ながら、溜息と共に殺意を吐き出した。天気予報では雨なんて言っていなかった気がする。 それに、今朝はこんなにも... 2022.05.14高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編3
高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編31:お揃いの傘 「啓次郎、今日は雨が降るからね。傘、持っていきなさいよ」 「はーい!」 真っ青な青空の広がる爽やかな朝、啓次郎は傘立てから一本の傘を取り出すと、勢いよく家を飛び出した。 高校デビューに失敗した阿呆が不良とお揃... 2022.05.14高校デビューに失敗した阿呆が不良と出会う話 番外編3