言われたくなかった言葉があった。
「今はまだ分からないだろうけどね」
「それは、まだキミが若いからだよ」
「これだから、ゆとりは」
心の底から畜生と悪態をつきた時もたくさんあった。
そんな事、でききやしないのだけれど。
あぁ、どうしてそう皆、俯瞰でものを言ってくるのだろう。
皆、生きているのは“今”でしかないのに。
横並びで同じ時代に立って生きている筈なのに。
今の自分の見ているものが、考えている事が、まるで間違っているように言われる。
隣に立っている筈なのに、彼らは自分達にしか正解が見えていないような事ばかりを言ってくる。
言われたくなかった言葉があった。
だから、決して自分は言わないと誓った言葉があった
「あははっ!なんすか、その見苦しい生活!」
筈だった。
これは前に進み続け、立場が逆転した元部下の“言うべき時”の物語である。
【ゆとり世代ですが、私にも言うべき時がきたようでございます】