心苦しくも、私もゆとり世代でございます

心苦しくも、私もゆとり世代でございます

あとがき

読了お疲れ様でした。  こちらのこちらの作品【心苦しくも私もゆとり世代でございます】は2013年に書いたもののようです。    もはや【ゆとり世代】という言葉が時代を感じるものですし、既に【ゆとり世代】は若手から中堅そして、そのうちベテラン...
心苦しくも、私もゆとり世代でございます

34:その後

その後の話をしよう。 “その後”と言うのはその後の春の日々の仕事に関する“その後”である。 決して、春が酔いつぶれて太宰府におぶされて帰路についたり、宮野の店で起こった甘木と香椎花のひと悶着について触れる為の“その後”ではない。 「春日さー...
心苦しくも、私もゆとり世代でございます

33:歓喜

「バカか!嫌いなわけあるか!俺への迷惑なんてお前が気にする事じゃないんだよ!お前が俺に迷惑をかけるのは当たり前なんだ!もうっ……わかんないよなぁ!だって香椎花、お前ほんの少し前まで高校生だもんな!わかるわけない!」 「春センパイ意味わかんな...
心苦しくも、私もゆとり世代でございます

32:決壊

○ 「香椎花、答えろ。何がどう見苦しいんだ?お前の価値観の中では一人暮らしで猫に癒されて暮らす事の何が、どう、見苦しく映るんだ?答えろ」 「ちょっ、春センパーイ?何熱くなってんすか?いきなしそんなテンション上げて来ないでくださいよー!コワイ...
心苦しくも、私もゆとり世代でございます

31:向かう二人

若いというのは素晴らしい事だ。 未知なるものが多いというのは素敵な事だ。 わからぬが故に恐れを知らず、ずんずんと前へ進んでゆける。 経験を重ね、慎重にそして確実に前へと進んでいく先輩方にしてみれば、青臭くて向こう見ずで、とびきりバカに見える...