番外編3:初代様の子供は(初代×犬)

番外編3:初代様の子供は(初代×犬)

※会話文のみ

 

ーーーー本編から10年後くらい

 

 

犬「初代様」

初代「どうした?」

犬「最近、このお城に勝手に入ってくる人間が居ます」

初代「そうか」

 

犬「あの、見かけたら追い払うようにしているんですけど」

初代「別にそれでいい」

犬「殺しておいた方がいいですか(初代様が眠れなくなるといけないし)」

 

初代「…お前(コイツ、昔から人間を殺すのに容赦ねぇよな)」

犬「あの人達は一体何なんだろう…何人も仲間を引き連れて。まるで、勇者パーティみたいだ」

初代「勇者パーティだろ」

 

犬「……え?」

初代「は?お前分かんねぇで追い払ってたのか?お前の次の代だろ、アイツらは」

犬「次の、代…?」

 

初代「あぁ、ありゃどう見てもそうだろ。剣聖の血を感じる」

犬「あ、あ…(と、いう事は【ソードクエスト】の次の作品が出たって事なのか…?や、やりたい。いや!そんな事より!!)」

初代「おい、どうした」

 

犬「す、すみませんっ!すみませんっ!」土下座!

初代「あ“ぁ!?なんだ、急に!」

 

犬「しょ、初代様の、御子孫に剣を、む、向けました!し、しかも…こ、殺そうと(初代様に顔向けできない…!)」

初代「は?何言ってんだ。つーか、ンな事言ったら、犬。テメェも俺の子孫だろうが」

犬「そ、そうですが」

初代「別に俺の種は蒔くだけ蒔いてある。多少間引いても無くならねぇだろ」

 

犬「は、はぁ(初代様って凄い事言うなぁ)」

初代「だから、向こうが襲ってきたら手加減して怪我したりすんじゃねぇぞ(その辺言い聞かせとかねぇと、コイツ急に手ぇ抜いて大怪我する可能性あっからな)」

 

犬「はい」

初代「殺すかどうかは任せる」

犬「はい(初代様の子孫だし、殺すのはやめよう)」

 

初代「(コイツ、勇者にだけ甘くなりそうだな。ムカつく)やっぱり、ころ」

犬「初代様、っあ!」

初代「あ?」

犬「すみません!どうぞ!(言葉を被せてしまった!)」

初代「いい。お前から言え」

 

犬「でも大した事では、」

初代「言え」

犬「特に意味はなくて…興味本意の質問で、」

初代「言え」

 

犬「あ、えと」

初代「おい、言え。返事」

犬「はっ、はい!」

初代(犬の俺への興味本位…気になる)

 

犬「今、初代様は、魔王様ですけど…元々勇者様で」

初代「おう」

犬「そうなると、今。初代様が子供を作られたら、それは勇者と魔王、どっちなんでしょう(気になる!)」ぱぁっ!

初代「へぇ」

 

犬「(もしかして、未来の新作はその子が主人公なんじゃ…!もし兄弟だったら、片方が勇者、片方が魔王になって物凄い感動のダークファンタジーになったりして…ひええ!楽しそう!やりたい!)」ソワソワ

初代「お前はどっちになって欲しい?」

犬「…どっち?(選択式でもいいな!ルート分岐!)」

 

初代「(もう10年経った。犬の寿命も消してやったし。そろそろコイツに俺のガキを孕られるようにしても良い頃合いか)…なぁどっちがいい」

犬「あ、あ(どっちのルートもプレイしたい。周回プレイ前提でやるだろうな。俺だったら…)」ワクワク

 

初代(コイツ楽しそうだな)

犬「ど、」

初代「ん?」

 

犬「どっちも、見たいです(楽しそう)」にこ

初代「ハーーー」(天を仰ぐ)

犬「っ!す、すみません!初代様のご、御子息なのに…勝手なことを言いました!」

初代「…どっちも作れる」

 

犬「え?」

初代「勇者(お前)と魔王(俺)の血があれば」

犬「っ!(さすが!勇者と魔王のハイブリッド!)」

 

初代「急に増えても面倒だからな。まぁ、じっくり仕込むか。(あと100年くらいは2人でいいだろ)」

犬「はい(すごいな。すごいな。あ、でもそうなると女の人を連れて来ないといけないのか……また、美人の陽キャが一緒に)怖いな」

初代「別に大した事はねぇよ。ヤる事はいつもと変わんねぇからな」撫

 

犬「は、はい(女の人が来るのが嫌なんて言えないよな。面倒がられるし。初代様の子供も見てみたいし)」

 

ピン

 

犬「あ、また勇者が来たみたいなので、行ってきます」

初代「おう。手ぇ抜くなよ」

犬「はい(抜かないと殺してしまうけど)」

初代「じゃ、俺は準備してっから。終わったら部屋に来い」

 

犬「はい(何の準備だ?)」

初代「気を付けろよ」フイ

犬「はい!(まぁ、どうでもいいか。初代様がする事は全部正しい)」タタタ!

 

初代「気ぃ抜くとヤベェ数出来そうだかんな。ついでに避妊具も作っとくか」

 

犬(そういえば、次の代の勇者って…俺、ここに来てそんなに時間経ったかな?)タタタ!

 

 

犬は、自分の体が既に人間ではない事に気付いてません。毎日毎日、言われた事をこなすハッピーライフのせいで、様々な感覚が奪われてます。

 

 

勇者「魔王!今日こそお前を倒す!」

犬「あ、はい(初代様の子孫だと思うと格好良い……可愛く見えてきた)」

 

 

勇者一行からは、犬が魔王だと思われている。