番外編11:犬が子供が産んだよ!(初代×犬)

 

 

注意!

 

犬が子供を産んでます!

 

ウチで飼ってるワンちゃんが赤ちゃん産んだよ!

 

みたいな、ほのぼの報告みたいな字面ですが、もちろん違います。我が家、ワンちゃん居ない…

【初代様には仲間が居ない!】の受けである”犬”が男性妊娠の上、出産しました。という事です。

 

では、どうぞ。

 


 

 

 

 

—犬出産直後

 

赤子「ふにぁ、ふにぁ」

犬「なっ、泣いた!ど、どうして欲しいですか?あの、何が不愉快でしょうか…?(初代様のご子息が……!ご子息が!)」オロ

赤子「あーあー」

犬「め、命令を…めいれいを…」オロオロ

赤子「あー、あー」

犬「わ、わかってあげられなくて、ずみばぜん」土下座

 

あー、あー、あー!!

 

悪魔「ネー、ダイジョーブ?めっちゃ泣いてない?」

悪魔「ギャクタイだー!」

悪魔「ねぐれくとだー!」

 

初代「…ちょっと見てくる。お前ら付いて来んなよ(嫌な予感がすんな、)」

 

悪魔「「「りょうかーい!(コッソリ見に行こー!)」」」

——

—-

初代「…フーーー」

 

赤子「ふにぁ!ふにぁ!」

犬「ずみばぜん、わがってあげられなぐで、ごめぇんっ」土下座

初代「おい、犬(やっぱりな。赤子に土下座してやがる)」

犬「っ!初代様!申し訳ございません!ご子息の何が不愉快か分かってあげれらず…」振り返り土下座

初代「…あー(いや、俺のご子息っつーか)」

 

赤子「ふにぁ、ふにぁ」

初代(コイツ、最初は命令がねぇと動けねぇからな…犬に子育ては無理か)

犬「ぐず、ぐず」

 

悪魔「ネグレクトだー!」

悪魔「ギャクタイだー!」

悪魔「赤ちゃんだー!」

 

犬「っ!(パリピギャル悪魔だーっ!)」ビクッ

初代「おい、てめぇら来んなっつっただろーが!」

 

悪魔「抱っこしよー!」

悪魔「ごはんかもー!」

悪魔「オムツかもー!」

 

赤子「ふにゃ…」

 

犬(な、泣きやんだ…さすが、初代様のご子息だ。パリピのギャルも怖がらないなんて)

初代「ふぅん」

 

赤子(にこ)

 

悪魔「「「カワイー!!」」」

犬(お、俺には泣いてばかりだったのに)

初代「おし」

 

初代「おい、テメェら」

悪魔「なーにー?マオー」

初代「ガキの世話はお前らがやれ」

犬「っ!(え?)」

悪魔「いーの!?」

初代「おう。俺の子供だ。誠心誠意尽くせ。お前らはこれから、このガキの下僕だ」

犬「っ!?(お、俺は…?)」

悪魔「言い方ー!でも、いーよー!」

赤子「きゃっきゃ」

 

初代(これで犬も無理して泣かずに済むだろ)チラ

犬「…」

 

悪魔「次、オレに抱っこさせてー!」

悪魔「待てって!オレ、まだちょっとしか抱っこしてねーし!」

悪魔「なぁ!見て!指握った!」

赤子「にこ」

 

犬「あ、あ…」

初代「犬、お前はもうガキの世話はしなくていい」

犬「〜〜っうぅぅっ」

 

初代「あ?(何泣いてんだ、コイツ)」

犬「い、い、い、いやだ!」

初代「っおい!」

 

赤子「きゃっきゃっ!」

悪魔「「「あー…」」」癒

 

犬「か、かっ!返して!」バッ 

赤子「あ゛ーっ!」

 

悪魔「泣いた!」

悪魔「ギャクタイだ!」

悪魔「ねぐれくとだ!」

 

犬「ちがうっ!」

赤子「あ゛ー!」

 

 

初代「おい、犬」

犬「しょ、初代様。も、もう一度、ちゃんすを、くださいっ」

赤子「あ゛ーー!」

初代「…(コイツ、まさか)」

 

犬「この子は、お、おれの、こどもでず。おれが、ぞだでだいでず」抱き締め

赤子「あー、あー」

初代「…そうか(コイツ、ちゃんと自分の子供だと思ってたのか)」感激

 

 

犬「おれは、グズで、へたぐぞでずが、もういちどだけ、ばんかいの、ちゃんすを、くだざい」

赤子「ぁー」

 

初代「おい、お前ら。さっきのはやぱナシだ」

 

悪魔「「「えーー!」」」

犬「!」

 

初代「下僕が文句言ってんじゃねぇよ。殺すぞ」

 

悪魔「「「何様俺様マオー様すぎぃ!」」」

 

犬「しょ、しょだいさま」ソロ

初代「犬、母親はお前だ。ガキはお前が育てろ」

犬「っ!ありがとうございます!ありがとうございます!(よ、良かった!良かった!)」ぎゅっ

赤子「むぐ」ぎゅっ

初代「そして、父親は俺だ。だから、」

犬「?」

初代「俺が指示を出す。お前が動け」

犬「!!」

 

初代「二人で育てるぞ(最初からそうべきだった)」

犬「っは、はい!何でもします!すぐします!」ぱぁぁっ!

赤子「にこ」

 

悪魔「オカーサン笑うと、子供も笑う説ー!」

悪魔「りっしょー!」

悪魔「オレら当て馬じゃん!」

 

初代「テメェらは、俺達が忙しい時に、ガキの面倒をみろ。いいな?」

 

悪魔「ちぇっ」

悪魔「ナニで忙しいんだか!」

悪魔「でも、ウレシー!」

 

犬「か、かわいい…(なんて、かわいいんだ。さ、さすが初代様のご子息だ)」にこ

赤子「にこ」

 

初代「フーーーーっ(可愛過ぎて頭トびそう)」

 

こうして二人で子育てをする事になりました。

 

おまけ

 

赤子「あ゛ーー!」

初代「メシ」

犬「はい!」

 

赤子「あ゛ぅー」

初代「オムツ」

犬「はい!」

 

赤子「ああああーー!」

初代「お前に抱き癖がつくといけねぇから俺に寄越せ」

犬「はい!」

 

赤子「にこ」

犬「っ!」にこ

初代「フーー(たまんねぇ)」

 

色々な子育ての形があっていいよね。