あとがき

 

 

皆様、読了……いえゲームクリアお疲れ様でした。

【俺の声を聴け!】これにて、終了となります。

 

私の書く長編は、その数をこなすたびに、どんどん長くなっておりまして、今回のお話は、番外編などを除く純粋な「本編」だけで比較すると、過去最長となりました。

 

総文字数73万字。

文庫本にして約9冊分。

執筆期間、およそ9カ月間。

 

なかなか気が遠くなるような数字で、自分でも驚いております。ゲーム的に言えば、プレイ時間は一体どれ程だったのか。

……考えると恐ろしく途方もないので、もう考えるのは止めておきましょう。

 

 

ひとまず、ここまでお付き合い下さった皆様には、感謝してもしきれません。しかも、こんな作者の後書きまで目を通してくださるんですから。ほんと、皆様にはちょっとした良い事が起こる事を、加持祈祷せん勢いで祈っておきます。

 

さて、今回の【俺の声を聴け!】というお話について、少し語らせてください。

 

今回のラスト、どうでしたでしょうか。

イーサと金弥。その二人が、それぞれ別の存在として聡志に向き合っているという構図のせいもあって……言い方が正しいかは分かりませんが「三角関係」のような関係性が出来上がっております。その為、この終わりに納得がいかない方も、中にはいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、このお話については私が書きたかった事や、物語の中に込めたかった気持ちは全部余すところなく詰め込みました。

もう……ほんと、これが私の「精一杯」です。

 

 

 最初は、なんというか異世界トリップファンタジーが書きたいと思って気軽に書き始めちゃったんですよね。

 それが「国」「戦争」「差別」なんて言う、若干扱い辛い、しかも重いテーマ性を孕み始める事になるなんて、最初は欠片も思っておりませんでした。明らかに、自分の偏差値以上のモノに手を出してしまった感が強く、書き進めるのにめちゃくちゃ苦労したのは言うまでもありません。

 

でも、今は書き終わった後だからこそ言えます。

 

このお話を書くのは……本当に楽しかったです。

 なので、こんな長い長いお話を、最後までサトシ達と共に歩いて来て下さった皆様にも、少しでも良いので何かプラスの気持ちをプレゼント出来ていればいいなと心の底から思います。

 

 ひとまず【本編】は一旦ここで終わりです。

 ただ、番外編と称して書きたいお話があるので、この後も少しだけ何かサトシ達のお話を更新しに来ると思います。

 

 あちらの世界の皆と、こちらの世界で声優として生きている皆。そんな彼らと、聡志の話。もしくはユメデンワでイーサに会いに行く聡志に、妙な嫉妬心を覚える金弥の話など。まぁ、本編では書き切れなかったアレコレを書きにきます。

 

 もし、お付き合いしてくださるのであれば、そこまで一緒にサトシを見届けて頂ければ幸いです。

 

と、後書きもいつも通り長くなってしまいましたが、【俺の声を聴け!】は、これにて完結となります。

 

 改めて皆様、そして私も含め「ゲームクリア」おめでとうございます!

 また次の作品でお会い出来れば、とても幸いです◎

 

【追記】

「俺の声を聴け!」の創作についてや、参考にした映画のお話などを書いたブログの記事が此方になります。もしお時間のある方は、こちらも覗いて頂くと面白いかもしれません。

【俺の声を聴け!】というお話について

 

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