シモン15歳(ワンコ期)
ヤコブ「うえっ、うぇぇぇ」くたり
キトリス「あー、こりゃ熱が高いな…」
ヤコブ「っひぐ、っうぇぇ、じじょう」
キトリス「あいあい、大丈夫大丈夫。今日はヤコブは懺悔室で一緒に寝ような」
シモン「…」ジッ
ヤコブ「っうぇぇ」
キトリス「シモン、今日は夜の修行はナシだ」
シモン「(…だろうと思った)うん」
キトリス「あと、他の奴らに移るといけないから、今日は1日俺とヤコブは懺悔室に居るよ。誰も近付かないように見張っててくれ」
シモン「(…あの部屋は、俺と師匠の部屋なのに)わかった」ムス
ヤコブ「うぇっ」
キトリス「うわっ、ヤコブが吐いた!」
キトリス「シモンも向こうに行ってろ!吐いたヤツに触るなよ!」
ヤコブ「ふぇふぇぇぇぇっ」
キトリス「あー、はいはい。大丈夫大丈夫」
キトリスはヤコブをだっこしてその場を離れたよ!
シモン「…いいよな、ヤコブは。すぐ師匠を独り占めできて」むす
——
—-
じゃばじゃば
子供「シモンー何してるのー?」
シモン「…」
子供「なんで冬なのに水遊びしてるのー?」
子供「風邪ひくよー?」
子供「ヤコブになるよー?」
シモン「……なりたいんだよ」ボソ
シモンはその後も水浴びを続けたよ!
シモン「っくしゅ!……よし」
—-
—
ヤコブ「ししょー!あそびたい!」
キトリス「だめ、まだ熱が下がったばっかだろうが」
ヤコブ「もー、なおった!治ったーー!」バタバタ
キトリス「あー、もう。じゃあ外には出るなよ。教会の中だけだ!」
ヤコブ「うん!」
ヤコブは懺悔室から出ていったよ!
キトリス「ったく、少し良くなった途端コレだ……なんか、疲れたな(ここ2,3日全然寝てなかったからな)」
キトリス「…のど、いてぇ(まさか…)」
——
—
シモン(なんで?なんで毎日水浴びしてるのに風邪ひかないんだよ……!)スタスタ
キトリス「…」ぐったり
シモン「え、師匠?」
キトリス「…あぁ、シモンか」
シモン「どっ、どうしたの!?」
キトリス「わるい。今晩も修行はナシでいいか?」
シモン「まさか、師匠」
キトリス「ごめ、みんなに移すとあけないから……しばらく、懺悔室に居るから。誰も近付かないように…」
シモン「っ俺も一緒に居る!俺が師匠の看病する!!!」
キトリス「あ、いや。別に…看病は」
シモン「するっっ!!他の皆には近付かないように言っとくから!」バッ!
キトリス「おい!シモン!……ちょっと喉が痛いだけなんだけど」
シモン「(っし、これで師匠を独り占めできるっ!)おいっ、みんな!聞けーー!お前ら絶対に今日からしばらく懺悔室に近寄るなよーー!!」
シモン、この頃あたりから師匠に心配したもらいたくて、ワザとケガしたり風邪を引こうとしたりする。
独占欲肥大化にて、明るく病んでる。