番外編9:師匠、誰の話をしてるの?(シモン×キトリス)

 

 

—-シモンの部屋(夜)

 

 

キトリス「この酒うめぇな〜。ふへ」ふらふら

 

 

シモン(…師匠、今日はご機嫌になる日か)

キトリス「シモンも飲めよ〜」にこっ

シモン「うん、もう飲んでるよ(師匠ってその日によって酔い方が違って可愛いんだよな…ご機嫌なのも良い)」にこ

キトリス「あはは、もう飲んでたか〜」

 

 

シモン「師匠、あんまりお酒持ってフラフラすると転ぶよ。ほら、こっちに来て(でも、一番最高なのは、最初の日みたいに甘えてくれるのがいいよな……)」にこ

 

キトリス「あい」コクン

 

シモン「ふーーっ(あ゛ーー!師匠ッ、可愛いっッ!!この人、俺の師匠です!俺だけの師匠です!!)」天を仰ぐ

 

 

シモン「……はい、師匠。俺の膝の上に座って」トントン

 

キトリス「あい」すたすた

 

キトリスはシモンの膝の上に言われるがまま座ったよ!

 

シモン(可愛い。可愛過ぎて、辛い。え、こんなに可愛い師匠を2年前、皆でよってたかってボロボロにしたのか……?え?やっぱ国民全員処刑しようかな…)ザワ

 

キトリス「おいしー」にこ

 

シモン(あ゛―――!可愛いっ!!クソ、死ぬ程ムカついてきた……処刑したい。まず、あの時闘技場に居たヤツら全員処刑して…)スン

 

——

名前:シモン  Lv:100

クラス:暴君

——

 

キトリス「しもんの…」スリ

シモン「っ!(師匠っ!)」ハッ

キトリス「かみは、きれいだなあ」サラサラ

シモン「っっほ、ほんと!?」

 

 

キトリス「うん、きれーだ」すり

シモン「そ、そっか。はぁ…(最高)」

 

キトリスはシモンの髪の毛をサラサラスリスリして遊んでるよ!

 

キトリス「ふふ」

シモン「はぁ、っはぅ」

キトリス「さいしょに、しもんを見たときも、きんぱつ、きれーだって思った」

シモン「いや、俺。汚かったでしょ」

 

 

シモン「風呂も入ってなかったし、服もずっと同じのだったし。それに、ずっと師匠に生意気な態度取ってたし。嫌なガキだと思ったんじゃない?」

キトリス「んーん。きんぱつ、きれいだったー。にあってたー。なまいきなのも、かわいかったー」スリ

シモン「ぐふっ(…死ぬ。俺、師匠に殺されるッ)」

 

 

シモン(師匠が可愛い過ぎて苦しい…待て、こんなに可愛い師匠を、この国の民はどうした?皆でよってたかって……はぁ、はぁ。処刑したい。あぁ、そうだ。明日から全員処刑だっ!)ぐるぐる

 

キトリス「でも、あいつは、きんぱつ、にあってなかったなー」すり

 

シモン「…ん?」

キトリス「でもー、しもんと、すこしにてるー。かわいかったー」すりすり

 

シモン「は?……え?(誰の、話をしてるんだ……?)」ヒク

キトリス「なまいきだけど、おおきくなっても、かわいかったー。げーむ、買ってくるってやくそくしたのに買ってこれなかったから、怒ってるかなぁ……ごめんなぁ」ジッ

 

 

シモン「な、なに?師匠、一体誰の話をしてるの?」

キトリス「…う、ぅ」ガバッ

シモン「っふぐ!」

 

キトリスはシモンの顔を両手で挟み込んだよ!

 

キトリス「…にいちゃん、よわがっだがら…どもだじのまえで、はずがじがっだよなぁ」ぼろぼろ

シモン(な、なんだ…!師匠は誰の話をしている!?)

 

 

キトリス「で、でもぉ、おで……まだ、ふだりで…ながよぐじだい゛…づよい、がっごうのせんぱい、だけじゃなぐで、おでとも、いっしょに、また…ぅっぇぇぇ」ぼろぼろ

シモン「…はぁ、はぁ(誰の話だ。師匠は、一体誰の話をしている?誰と何があった?俺の知らない2年間の話か?…誰だ)」ぐるぐる

 

 

シモン「(し、師匠にとって、唯一無二なのは、お、俺だ……!そう、師匠は言った!師匠には俺しか居ないんだ!)師匠っ!」カッ!

キトリス「っひく、っひく……う?」ジッ

シモン「お、俺は、師匠にとって……一番で唯一無二、だよね?」

キトリス「……どーした?なきそうな、かおして」トロ…

 

 

キトリス「ゆーじ」トロリ

 

 

シモン「……は?な、なに言ってんの?し、師匠。お、俺…シモンだよ!ユウジって、なに!?誰!?どこのどいつ!?」ガバッ!

キトリス「…ゆーじ、おおきく、なったなぁ」トロトロ

シモン「は!?ちょっ、は!?待て!だから誰だよ!?ユウジって!?師匠っ!?」

 

 

キトリス「……にちゃ、も、ねむい」すり

シモン「(クソッ、可愛いッ!でも、ダメだ!ユウジについて聞き出さないと)師匠っ!」

キトリス「…ん。あんしんしろ。おれには、おまえしか(弟は)いないよ……ユウジ」

 

シモン「ッッッ!!」

 

そこまで言って、キトリスは気を失うように眠りに付いたよ!

 

キトリス「…ぐふぅ、ぐふぅ」

 

蛇足!キトリスは泣いたせいで鼻が詰まってるよ!

 

シモン「……ありえない」サス

 

シモンは眠るキトリスの涙を手で拭ったよ!

 

シモン「ユウジ…?どこのどいつだ?ダメだろ、師匠は俺のなのに。許さない……処刑しないと。俺が一番じゃなくなる…」ブツブツ

 

 

——

名前:シモン  Lv:100

クラス:嫉妬の王

——

 

 

シモン「処刑だ」

 

 

次の日の朝、嫉妬に狂った彼女の如く理性を失ったシモンがキトリスと、イロイロやらかすのは……

 

また、別のお話だよ!

 

 

キトリス(ひ、ヒドイ目にあった……)グッタリ

シモン「…おとうと(なんかソレもいやだ)」ムッ

 

この事をきっかけにシモンは何かにつけてユウジと張り合うようになったのでした。

 

 

シモン「俺とユウジどっちが好き?」

シモン「俺とユウジどっちが強い?」

シモン「俺とユウジどっちが可愛い?」

シモン「俺とユウジどっちが……上手い?」

 

キトリス「弟とヤってねぇよ!?」真っ赤!

 

 

面倒くさ!