後書き

 

 皆さま、読了お疲れ様でした。

 【どうしてこうなった】を最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 この作品は2010年10月に書き上げたものを、米騒動引っ越しを期に書き直しを図ったものです。

 最初に書いた際の【あとがき】を読んでみると、どうやら短編のつもりで書いたつもりが、原稿用紙80枚程(2万5千字)になったと書いてありました。

 今回の書き直しで、改行等が当時よりもなくなった事で原稿用紙の枚数は80枚と変わらなかったものの、文字数は約倍の5万文字程になってしまいました。

 

 10年前から、私の【思ったより長くなってしまう症候群】は治癒する事なく進行し続けているようです。

 

 さて、内容に関してですが、このお話は、内容が内容だけにキャラクターそれぞれに様々な感情を抱く人が居ると思います。

 ただ、どうしてもこの話は主人公である"あっきー"という1人の人間のみの視点でほぼ形成されている為、明彦や幹夫のあの部屋以外での性格や行動履歴、人間性などは見る事ができません。

 

 明彦と幹夫にも二人の出会いや、そもそもの学校で見せているそれぞれの顔もありますし、あの部屋以外でのあっきーの顔もあります。

 それら全てを飲み込んで、たった3人の、あの狭い部屋での日常生活に5万字を要して分かる事は、私自身書いておきながらほんの少しか表現する事はできませんでした。

 

 せっかく10年越しに3人のキャラクターに触れ、改めて【どうしてこうなった】の世界に入り込む事ができたので、また別の小説中か、もしくは番外編などで、もう少し3人を別視点で捉えたような話も書ければよいなと思います。

 

 それでは、後書きの終わりにまで付き合って頂いた皆様。

 本当にありがとうございます。お疲れさまでした。

 

 

2021.2.21 はいじ