状態異常シリーズ:激怒
【状態異常:激怒】
精神汚染系の状態異常。
怒って通常攻撃しか出来なくなり、攻撃力が上がる。
—修行中
(シモン15歳時代 師匠大好きわんこ期)
シモン Lv40
シモン「師匠!なんか、ここっ!敵、数が多いよっ!」
キトリス「おい!シモン、よそ見をするなっ!」
シモン「っっっく!!」
シモンはよそ見をした瞬間、モンスターのガス攻撃を食らったよ!
キトリス「っシモン!」ダッ
シモン「……はぁ、はぁ」
キトリス「シモン?(様子が変だ……ん?)」
シモン「あ゛ぁぁぁっ!くそっ!ムカつくっっ!!」バシュッ
キトリス「シモンっ!」
シモンが咆哮して、付近の敵をズバズバとぶっ〇し始めたよ!
——–
シモン
レベル40 見習い勇者
状態異常 激怒
——–
シモン「くそっ!イライラするっ!あぁぁぁっ!なんだ、コレ!」
キトリス(やっべぇ!シモンの奴、激怒状態になってる!早いところ回復してやらねえと、通常攻撃しか出来ないせいで、防御がガラ空きになる!)
キトリス「シモン、待ってろ!今、回復を……っうお!」
シモン「うるせぇっ!黙れっ!?」
キトリス「っ!!」
キトリスはシモンに胸倉を掴まれて怒鳴られたよ!
目がギンギラギンだね!
キトリス「シモン!落ち着け、今回復するから……うおっ!」
シモン「うるせっっつってんだろうが!?あ゛ぁっ!俺に指図すんな゛ぁっ!」
シモンはキトリスに殴りかかった。
キトリスは間一髪の所で避けた!
キトリス(やっべぇっ!コレ、完全に出会った頃の反抗期弟状態に戻ってやがる!あの時は、まだシモンのレベルが低かったからどうにかなったが……今のシモン相手じゃ、俺の方がヤられる可能性が高いっ!どうするっ!?)
シモンの怒りはどんどん募るよ!
シモン「だいたいっ、テメェの方が弱ぇ癖に毎度毎度俺に偉そうに指示だしやがって!ウゼェんだよ!」
キトリス「っ!」
—–弱ぇ癖に!いつまでも兄貴ぶんなっ!?
キトリスのデジャブ発動!
キトリス「あ、ぅ(弟にも……言われた事あったな。そうだよな。シモンだって、俺より10もレベルが上だし)」ズン
キトリスはけっこうガチ目に落ち込んだよ!
実はこの時期のキトリス(シモンにレベルが抜かれる直前からこの時期まで)は、シモンにレベルを追い越された劣等感とか悔しさで、色々と悩んでる時期だったんだ!
キトリス「……」
シモン「おいっ!なんとか言ったらどうなんだよ!?おいっ!」
——–
キトリス
レベル30 剣士
状態異常 鬱
——–
鬱とは!
精神汚染系。
気だるくなってステータスが下がり、更に攻撃が当たりにくくなる。
キトリス(もうシモンには俺は必要ない。そもそも、俺が教えられる事なんて、もう殆どない)ズン
シモン「お、おいっ!なっ、なんなだよ……!急に黙りやがって」ソワ
キトリス「シモン」
シモン「ンだよ!」
キトリス「明日からは、一人で修行しろ。もう俺は何も言わないから。好きにしていい」
シモン「は?」
キトリス(なんかもう気だるい。疲れた。やる気が出ねぇ……もう世界とかどうでもいいかも)ズン
シモン「あ、あ、あ……」
——–
シモン
レベル40 見習い勇者
——–
キトリスの傷ついた顔に、シモンの状態異常が解けた!
シモン「し、師匠。あの、ごめん!ごめんなさいっ!」
キトリス「ぐふっ!(あー、体当たりされただけでダメージ受けるなんて。俺ショボ過ぎだよな)」
シモン「あの、師匠。さっきの、うそで……本気じゃなくて!あの、だからっ!」
キトリス「……うん」目逸らし
シモン「っっっ!!!!(あ゛ーーーー!どうしようっ!!!)」
その後、シモンにずっとギュッってされてたら「鬱」は治りました!
人肌の温もりが効いたのかな!
次回は、キトリスに激怒させたい。