番外編15:9月6日妹の日お喋り『どこの馬の骨とも分からない奴に!』

 

9月6日妹の日お喋り

妹(娘?)の日おしゃべり

 

in城

 

キトリス「なぁ、シモン」

シモン「ん-、なに。師匠」ピタリ

キトリス「最近、マタイ達(教会で育ててきた女の子達)の帰りが遅いけど、何か聞いてる?もう外は真っ暗なのに、どこにも居ないけど」

 

シモン「さぁ。いつもの事じゃない?」

キトリス「さぁって……女の子がこんなに遅くまで外を出歩いてたら危ないだろうが。……あ、ヤコブ!ちょっといいか!」

 

 

ヤコブ「ん-、なに。師匠」タタタ

 

 

キトリス「マタイ達はまだ帰って来ないのか?」

ヤコブ「さぁ、居ないなら帰ってないんじゃない?」

キトリス「さぁって……お前らさ!女の子がこんな夜まで外をウロウロしてたら危ないだろうが!」

 

 

ヤコブ「えぇ、いつもの事じゃん。ねぇ、シモン」

シモン「ああ、そうだな」スリスリ

キトリス「おい、小さい頃とは違うんだぞ!」

 

シモン「まぁ、そうだね。比べ物にならないよ(物理的な強さが)」ピタ

キトリス「だろ!?アイツらも立派な女の人になってるんだから、変な男に引っかかってたらどうする?」

ヤコブ「引っかけられた相手の方がヤバイと思う!」

 

シモン「だろうね」スリスリ

キトリス「……門限決めさせるか?でも、今更俺の言う事なんて聞かなさそうだし……ウザがられそうだし」ぶつぶつ

ヤコブ「ししょー?」

 

キトリス「……俺ヤだよ。ワケ分かんない謎の吟遊詩人みたいなの連れてきて『私、この人と結婚したいの!』とか言われたらどうすりゃいいんだ……考えるだけで頭痛くなってきた」

 

シモン「……(そんな事考えてたんだ)」ピタ

ヤコブ「ねー、ししょー!じゃあ俺がワケ分かんない女を連れてきて結婚したいって言ったらどーする?」にこ!

キトリス「そりゃ、幸せにしてやれよ」

 

ヤコブ「なんで、俺とマタイ達で対応が違うんだよー!」

キトリス「男の子は自分で何とかしなさい!」

ヤコブ「ぶーーー!」

 

シモン「師匠の事は、俺が責任持って幸せにするからね」スリスリ

キトリス「~~~っ!シモンはっ!ちょっと、俺から離れろっ!?さっきから触り過ぎだ!」真っ赤!

ヤコブ「はは、いつもの事じゃん」

 

 

キトリス、女の子達の帰りの遅さに心配になる。

多分言えないだろうけど、女の子達ならキトリスが門限を作ったら守ると思われる。

 

 

ヨハネ「師匠、そんな事言ってたんだぁ」にこ

ヤコブ「うん。心配してたよ。女ってだけで心配して貰えて!ずりー!」

ヨハネ「アンタは小さい頃に一番甘えてたから良いでしょ!」

 

マタイ「ねぇねぇ。今度、変な男ひっ捕まえて師匠の前に連れて行ってみない?」

ヨハネ「なにそれ楽しそう!女子、皆でやってみよー!」

ヤコブ「……うわ」

 

 

その後、教会女子達のイタズラのせいでキトリスはしばらく頭を悩ませる事になる。

 

 

キトリス「嘘だろ……何で皆して一気に男を連れて来るんだよ。しかも全員ヤバそうな……ワケわかんない男ばっかだし!もっと手に職付けて安定してそうな男は他に居なかったのか!?」

シモン「師匠、俺は王様だから一番安定してるよ?」ピタ

キトリス「もーーーー!」

 

 

キトリスにとって教会の子供たちは「弟」「妹」「我が子」とか色々な感情で見てるよ!

ただ、シモンだけは特別みたいだね!