番外編44:人を呪わば穴二つ(茂木×大豆)

 

in茂木宅

 

カタカタカタ

 

 

大豆「茂木くーん、今日の分が出来たから更新してー」タタ!

 

茂木「あ、わかりました。大豆先輩って、学生時代もそうでしたが今も必ず毎日更新しますよね。凄いですよ」

大豆「そうかなぁ。サイトの時もそうだったけど、投稿サイトの今人も毎日更新してる人がいっぱいいるよ?俺、おかげで毎日楽しいもん」

 

茂木「まぁ、それは確かに。けっこう毎日更新の方はいらっしゃいます。でもそれって事前に予約更新をかけている場合が多いのと。あとは、SNSやネットのアルゴリズム的に毎日更新した方が検索上位に上がりやすいという性質を鑑みてやっていることで……」ペラペラ

 

大豆「え、なに?……ある、りご?」きょと

茂木「いや、すみません。余計な事を言いました。大豆先輩はそのあたりはあまり気にされないで。ただ、大豆先輩は凄いという部分だけ理解して受け取っていてください」

 

大豆「そう?ただ、俺は……計画性がないから書いた分は小出しに出来ない。それに、書いた分は全部早く見て欲しいし。あと、あるりごは何か分からない」

茂木「すみません、別に大豆先輩は気にされなくていいですよ。そんな細かい事は(そうなんだよ、ここなんだよ!!)」

 

茂木(大豆先輩は検索順位の事も、毎日更新の優位性も何も理解していない上に、そもそも自己顕示欲が強い割に大勢に見られるのは怖いという謎のバランス感のせいでランキング上位になって目立ちたいと思っているワケでもない。毎日好きに書いて、書いた分を更新しているだけだ……ただ、ひたすらに毎日)

 

大豆「今日のはね、R18のところが上手く書けたんだよ」にこ

茂木「そうですか。それは読むのが楽しみですね」

 

茂木(毎日書く、これがどれだけ凄い事かは俺も大豆先輩が書いているのを隣で見るようになってから分かった。【まろやか毎日】は大豆先輩が大学生だった4年間、更新が途切れた事が1日もなかったし、それは社会人になって再開した今もだ)

 

大豆「明日は何を更新しようかな。ま、明日書きたいのを書けばいいかぁ」ぼけっ

 

茂木「大豆先輩は本当に書くのが好きなんですね」しみじみ

大豆「え?そうかな。そうでもないと思うけど」

茂木「いや、ここまで毎日出来る事が〝そうでもない〟という事はないと思いますが」

 

大豆「だったら、俺はそんなに書くのが好きなワケじゃないよ。だって昔からそうだったけど毎日『めんどくさいなぁ』って思いながら書いてるもん」

茂木「え?」

大豆「小説を書くのって時間がかかる割に思った通りにならなくて面倒くさいんだよねぇ」にこ

 

茂木「え、えぇぇっ!?毎日、めんどくさいと思いながら書いてたんですか!?初耳なんですが!?」

大豆「そうかな?そうだっけ?」

茂木「そうですよ!?えっ、書くの好きなんじゃなかったんですか(ちょっとショックなんだが!?)」

 

大豆「あ、もちろんね!仕事よりは好きだよ!」

茂木「う、うわ(大豆先輩にとって殆どの事が仕事より好きだろうに。その程度だったのか……なんか、なんだろう。創作者に夢を見過ぎていたのか、じわじわショックなんだが。でもじゃあ、なんで)」ズン

大豆「茂木君?」

 

茂木「あ、あの。じゃあなんで大豆先輩は毎日毎日書き続けているんですか。面倒くさくて疲れる事なのに」おず

大豆「なんでって、そりゃあ。更新しなかった時にみんな心配してもらいたいから」にこ

茂木「……え???(え??)」

 

大豆「サイトの時からそうだったけど、毎日更新してくれる人って、日参するじゃない?」

茂木「ま、まぁ。そうですね。日参は基本ですね(そして、学生時代の俺は【まろやか毎日】を1時間ごとに見に行っていたので時参が基本でしたが)」

大豆「でも、その人がたまたまある日更新しなかったらどう?」

茂木「残念ですし、心配になります」

 

大豆「でしょ!俺、残念がってもらいたいし、心配してもらいたいんだー」にこり

茂木「ほう(これは……)」

大豆「俺って基本学校でも会社でも影が薄いし、居なくても気付かれないのが当たり前だからネットの中でくらい誰かに気にしてもらいたくて。毎日更新してたら、いざって時に誰か一人くらい心配してくれるかなって」

 

茂木「……よくわかりました」にこ

 

——–俺のごど、がまっでよぉっ!

 

茂木「やっぱり大豆先輩は……最高ですね(大豆先輩はやっぱり俺が思っている以上に承認欲求モンスターだ。良いっ)」ゾク

 

大豆「でも、やっぱりそういうのでやってるとダメだよねぇ」

茂木「いや、良いと思いますよ。俺は好きです。学生時代の俺は、まんまと大豆先輩に依存の術中にハマっていたワケですね(良いっ……!)」ゾクゾク

大豆「そこなんだよ、問題は。俺の誤算は茂木君だったよ」

茂木「え、俺?」

 

大豆「俺はさ、誰かに俺の事で心配してもらいたかったから毎日更新してたのに……茂木君が毎日感想をくれるようになったから」

茂木「は、はぁ」

大豆「気付いたら、俺が茂木君に依存しちゃってたよ」

茂木「っっ!(そ、そうだった。俺もそう言えば、最初はそういう下心でアカウントを消したんだった)」

 

大豆「これはアレだね。人を呪うと、自分も呪われますよってヤツだよ。俺は茂木君を呪ってるつもりで、呪われてたんだなぁ~」にこ

茂木「……人を呪わば穴二つですね(表情とセリフのギャップが凄い)」

大豆「そう、それ!だから、今も俺は茂木君に呪われて毎日書いてるよ」

 

茂木「うっ!それってもしかして、毎日更新してるのは……」

大豆「茂木君に読んで欲しいからだよ」

茂木「……っふーー、とりあえず。更新作業が終わったらセッ〇スしませんか」

 

大豆「いいよ」にこ

茂木「ヤった後に感想言いますんで」

大豆「うん!」にこ!!!

茂木「……あぁ、たまんねぇ(もう勃った)」

 

茂木と大豆のピロートークは作品の感想だよ!

朝から気持ち悪い二人の呪いの関係性でした!!!ごめ!この二人はともかく割れ鍋に綴じ蓋が気色悪いタイプでピタリきてます。

 

あと、毎日更新してる人マジで凄いと思う。今も、そして昔も。