番外編46: 大豆、貪欲な創作意欲(茂木×大豆)

 

大豆「うーん」

茂木「どうしたんですか?大豆先輩」

大豆「昨日書いた小説の感想を見てたんだけどね……これ、見て」そそ

茂木「……なになに(どの感想だ?)」

 

茂木は大豆より先に全部の感想をチェックして検閲しているよ!

胸糞なヤツは茂木が問答無用で削除する仕組み!こわ!

 

——–

【良い点】

面白かったです。展開も凄いドキドキして、途中この二人はこのあとどうなっちゃうんだろうって読む手が止まりませんでした!

 

【気になる点】

なんかちょっとエロが多くて途中ちょっとびっくりしました。この二人には、そこまでエロはなくても良かったかなって思いました。

 

投稿者:酸いも甘いも吸い付くし

2024年07月02日 22時26分

——–

 

茂木(あぁ、コレか。やっぱり大豆先輩は褒めより指摘を気にするかもとは思ったが……その通りになったな)

 

大豆「今回のお話は……ちょっとエッチな場面を多く書きすぎちゃったんだね」

茂木「はぁ!?エロは多くていいじゃないですか!?BLですよ!エロ多くてなんぼでしょう!?(あと、大豆先輩が言う〝エッチ〟ってなんかクるな!?)」くわっ

 

大豆「そうかな?エッチな部分は物語に合った分量じゃないと違和感が出ちゃうんじゃないかな。俺は欲張って書き過ぎたのかも……」

茂木「そんな事ありません!適量でしたよ!ほら、こっちの感想を見てください!(あと、大豆先輩の言う〝出ちゃう〟も最高だな!?)」そそ

 

——–

【良い点】

物語も最高だし、エロもたっぷりで大満足でした!!!!!

 

【気になる点】

もっとこの二人のエロが見たい自分の強欲さ!!!

 

投稿者:社畜のまりこ

2024年07月02日 22時55分

——–

 

大豆「そ、そうだった。こっちの人はエッチがもっと欲しいって書いてたんだ!あ、あれ??俺は……一体どうすれば」

茂木「そう。作者も作品も十人十色なように、読者も十人十色。全員に合ったモノを書くというのは、土台無理な話なのです」

大豆「……そ、そっか」

 

茂木「そうです。というか、一人の人間だとしても自分の体調やメンタルによってはエロを過多に求める時と、エロを控えたい時がある。読み手は我儘な生き物です。故に、こちらはこちらで勝手に自分に合わせて読みますから、大豆先輩は自分の書きたいように書けば良いんですよ。読者に寄せる必要なんてない(なにせ、神なのだから)」

 

大豆「え、え。だったら、同じ一人の人でも、ずっと満足させ続けるのも難しい……ってこと?」

茂木「難しいでしょうね。人には起伏というものがありますから(まったく、健気でド淫〇な受けみたいな事を言って……これだから俺の神は)」

大豆「……ねぇ、茂木君」

茂木「なんでしょう」

 

大豆「昔の個人サイトでさ、ノベルゲームみたいに展開を好きに選んでお話を読んでいけるような作品を作ってる人が居たじゃない?【キスする】なら〇ページへ。【部屋を出る】なら〇ページへ、みたいに」

茂木「あぁ、ありましたね。あれこそ、個人サイトならではの小説形式でした。俺も好きでしたよ(まぁ……最後には全ルート全種類読んでましたが)」

 

大豆「茂木君も好きだったんだ!あの、じゃあさ!俺も……アレをやったらいいんじゃないかな。そしたらどんな気分の時も、同じ作品で満足出来るだろうし」おず

茂木「いいですね!(大豆先輩のノベルゲーム、やりた過ぎるっ!!)」

大豆「……同人誌で」もじ

茂木「えっ!?ネットじゃなくて同人誌でですか!?」

 

大豆「うん、ほら。小学生の時に読んでた【かいけつゾ〇リ】のゲームブックみたいなBL小説にしたら楽しいんじゃないかなって。俺、かいけつゾ〇リ好きだったから」にへ

茂木「ほ、ほう(かいけつゾ〇リとBLが同列に並んで語られる事があるとは……!っていうか!)」

大豆「じゃあ、次の同人誌はソレでいいかな?茂木君」

 

茂木「ぐっ!(絶対に入稿作業が死ぬ程面倒臭そうな上にミスりそうな確率も高いしニッチ過ぎて印刷部数をどうするのか考えるのが難し過ぎる……!でもっ)」

 

大豆「どうしようかな。エッチがいっぱいなのと、ノーマルな感じと、プラトニックな感じと……色々エンディングを変えて。ふふ。俺にもかいけつゾ〇リが作れるなんて」にこにこ

 

茂木「(もう、神が作りたくてウズウズしてる。ただ、作るのはあくまでBL小説であってかいけつゾ〇リではないし、作業するのは俺っ……ぐぅぅ、読みたいが、作業はちょっと。今仕事も繁忙期だし)あの、大豆先輩?ちょっと、今は……」

大豆「俺、どんな気分の茂木君にも対応できる本を作るから待っててね」

 

茂木「……え、俺ですか?」

大豆「うん、だってこの本は茂木君の誕生日プレゼント用だから」にこ

茂木「あ、え?通販をするんじゃ……」

大豆「しないよ。だってプレゼントだよ。他の人にあげたら誕生日プレゼントにならないじゃん。1冊……一応、俺のも入れて2冊あればいいから」にこ

 

茂木「……っはーーー、足りない」

 

大豆「え?」

茂木「お金は俺が出しますので、15冊印刷かけてもいいですか?」

大豆「え?通販するの?」

茂木「なんでですか!?俺へのプレゼントを通販するワケないでしょう!全部俺のですよ!!!」

 

大豆「え、え?15冊……?」

茂木「で、いつから作業に入りますか?スケジュールを引きましょう。俺の誕生日の日に届くように計算していくと、けっこうギリギリですよ」

 

大豆「あ、あっ!今から、書きます!」たたっ

 

茂木「……あ゛ーーー、クソ。作業すらプレゼント過ぎるっ!」

 

茂木、自分へのプレゼントと分かった瞬間、やる気がみなぎる。げんきんか。

大豆は、茂木に対してだけは貪欲に「自分の書いた一冊でどの瞬間も満足させてやる」みたいな謎の創作意欲を持っている。

 

コイツらほんと仲良いな!!