やり直し70回目位
セゾニア「ループ、貴方の剣ったらボロボロじゃない。そろそろ買い直しなさいよ」
ループ「あ……まだちゃんと使えるし」ソワ
セゾニア「ダメよ、そんなの。ループは前衛なんだから、武器をぞんざいに扱うと命取りになるわよ」
ループ「で、でも」
カミュ(ループのやつ、俺にばっかり武器を買いやがるから金が無いんだな…ったく)ガシガシ
カミュ「なぁ、ループ!俺もちょうど武器を見たいと思っていたんだ!せっかくだし一緒に見に行かないか?(仕方ねぇな、今回は俺が買ってやるか)」
ループ「っカミュ!行く行く!」パッ!
カミュ「よしっ、じゃあ早速行こうか!」
ループ「うん!」にこ
カミュはループの頭の上にある☆100の数字を見たよ!
カミュ(……コイツどんだけ俺の事が好きなんだよ)
ループ「カミュ、早く武器屋に行こう!」
カミュ「ああ!そうだな、ループ!(めんどくせ)」
◇◆◇
in 武器屋
ループ「おお、カミュ!これ!これなんかどうだ?派手だしカミュにピッタリじゃないか?」
カミュ「そうだな!最高に派手でイカしてて、俺にピッタリ……じゃないぞ!ループ!?」
ループ「え?」ぽかん
カミュ「ループ!今日はお前の武器を買いに来たんじゃないか!なんで、そうやって俺の武器ばかり買おうとする!」
ループ「え、だって。別に俺のはいらないし……」
カミュ「いやまて、要るだろう!それに、金が無いんじゃなかったのか!?」
ループ「え、お金ならたくさんあるよ?ほら」ひょい
ループはカミュに自分の財布を見せたよ!ループの財布にはたくさんのお金が入ってる!
カミュ「あ、え?」
ループ「だから、あの派手で格好良いのを買おう!きったカミュの赤髪にも似合うと思うんだ!」にこ、
カミュ「いや、いやいやいやいや!待て!金があるなら、どうして自分の武器を買おうとしない!?もうそんなにボロボロなのに」
ループ「え、だって。俺の武器なんて別に要らないし」
カミュ「……要らないって」
ループ「俺、どんな武器使ってても敵は倒せるし」すん
カミュ「っ!」
ループ「だから……まぁ、俺の武器なんてどうでもいいんだよね(どうせ、エクスカリバーが手に入るし)」しらっ
カミュ「っっ!!(こっ、コイツ)」
ループは普段は絶対に見せない心底どうでもよさそうな表情で自分の剣を見たよ!その目は、いつもカミュを見る時のキラキラは欠片も無くて、心底冷めてる!
カミュ「……ぁー、ループ(コイツ、マジで)」
ループ「カミュ?」
カミュは眉間を手を当てたよ!そのせいでループからは表情が見えない!
ループ(っあ、あ!カミュは強くなる事に一生懸命だから、こういう事言われるの嫌だったのかもっっ!き、嫌われるかも!)
カミュ「……」
ループ「っあ、えっと!別に戦闘を雑にやろうと思ってるワケじゃなくて!あの、えっと!ほんと、俺の剣はどうでもよくて……じゃなくて、何でも良くって」
カミュ「…ループ」
ループ「か、カミュ?」おず
カミュ「お前は……やっぱり最高だな」ぼそ
ループ「へっ?」
カミュ(確かにループの強さは武器によらない……ループは昔から最高に強い)
—-俺の武器なんて、どうでもいいんだよね。
カミュ(あぁ、なんだよ。あの冷めきった顔。ゾクゾクするじゃないか!)
ループ「あの、カミュ?」おず
カミュ「なぁ、ループ」
カミュはループの肩を抱くと「!」の無い口調で、静かにループの耳に口を寄せたよ!
カミュ「二人きりになりたい。武器はまた今度にしないか」
ループ「っっっぁ」真っ赤!
カミュ「どうだ、ループ?」
ループ「………う、ん」真っ赤!
カミュ「はははっ!そうと決まれば善は急げだ!さぁ、二人で最高の一戦を刻もうじゃないか!」
ループ「……うん!」
こうして2人は仲良く肩を並べて路地裏の方へ消えて行ったよ!この二人の一戦は……基本、お外だからね!
数時間後−−−
セゾニア「二人とも、こんな時間まで何してたの?」
ループ「……あー、えっと」目逸らし
カミュ「なぁに!いつもの通り、二人で熱い一戦をしていたのさ!」
セゾニア「……じゃあ、なんでループの剣はそのままてまで、カミュの剣が新しくなってるのよ」じと
カミュ「あーーー、それは……俺にもわからん!!!(いや、マジで何でだよ)」
ループ(やっぱりこの武器はカミュに一番似合ってるよなぁ)にこ
いくら周回プレイしたとしても「推し」の装備はいつも最高にしておきたいんだよ!!!
分かって!!わかってーーーー!?