シリーズお喋りまとめ【ビロウ×イン】シリーズ
【ふりんのキューピッド】
~全員集合編~
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IFシリーズ
ビロウ×インの世界線。時代はほぼ現在時点へ。
無事に子供を産んだレスは、その後もインの酒場でバットとの逢瀬を続けていました。
アンダーが4歳になった頃、その綱渡りのような謎の4人の関係が、一気に崩れる時がくる。
◎簡易登場人物紹介◎
イン(24)
純粋天然主人公。
ビロウのペット(だとインは思っている)。
ビロウ(23)
元捻くれ貴族。
インの夫(だとビロウは思っている)。
バット(24)
レスの想い人。
レスの屋敷で働いていた平民。
レス(23)
バットの想い人。気が強い。
未だにアンダーにはどう接してよいか分からない。
アンダー(4)
インが好き。
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【事の始まり】
ビロウ『アンダー、今夜は本家の集まりだ。大人しくしてろよ』
アンダー『……いん、は?』
ビロウ『本家に行くっつてんだろうが』
アンダー『いん。いんに、あいたい、です』
ビロウ『……それはお前だけじゃねぇ。我慢しろ』
アンダー『いん、のとこ』
ビロウ『この時間に行っても、アイツはいねぇんだよ』
アンダー『いん。いんのとこ、いく』
たっ
ビロウ『あっ!おい!くそっ!言う事を聞きゃしねぇ……ったく仕方ねぇな(まぁ、夕方まで待ってやってもいいか)』
——-一言——-
はいじ「子供をダシに、やれやれ風でインに会いに行く口実を手に入れるビロウ」
【一方その頃、インの酒場】
バット『レス、君は本当に綺麗だ』
レス『ふふっ、貴方も素敵よ』
バット『あぁ、もうすぐ会える時間も終わる。君と居ると時間があっという間だよ』
レス『ふふ。あのね。今日はアイツが本家の集まりで居ないの。だから、いつもより長く居ても大丈夫なのよ』
バット『そうなのかい!嬉しいな!』
レス『驚かそうと思って秘密にしてたの』
バット『でも、マスターももうすぐ帰ってくるし』
レス『きっと、まだ居てもいいって言ってくれるわ』
バット『二人きりじゃなくなるな、と思ってね』
レス『それなら、今思い切り抱きしめて!』
バット『あぁ!口付けをしても?』
レス『もちろんよ!良いに決まってるわ』
———一言———
はいじ「あんまり洋画見ないけど、そういうハリウッドなイメージの二人です」
【一方その頃、イン】
イン『(あぁ、今日は買い物が多くて、少し時間がかかったな。荷物も重いし)あっ!お魚が安い!』
店主『おっ、インじゃないか!買ってくかい?……いや、凄い荷物だな』
イン『買います!』
店主『持てるのか?』
イン『持てます!その、真ん中のと、左上の大きいヤツをください!』
店主『本当に買うのか。取っておいてやるから、後でまた買いにきたらいいじゃないか』
イン『(めんどうくさい)いや、今、買ってきます!』
店主『(面倒なんだな)……落とさないようにな』
イン『はーい!(明日、ビロウとアンダーに食べさせてあげよう!)』
【インの酒場の前】
たったったった
アンダー『いん、いん』
ビロウ『アンダー、あんま慌てんな。転ぶぞ』
アンダー『……?』
ビロウ『おい、どうした』
アンダー『おとうさま。いん、います』
ビロウ『……本当だな。灯りが付いてる』
がちゃがちゃ
アンダー『……あかない』(ちら)
ビロウ『なんか、おかしいな。アンダー下がれ』
アンダー『いんは?』
ビロウ『さぁな。アンダー、そこをどけ(空き巣か、変態か)』
カチャリ(胸元にある銃を確認)
アンダー『……おとう、さま。こえ、が、します』
ぴと
ビロウ『声?インの声か?』
アンダー『わから、ない』
ビロウ『そうか』
ぴた
アンダー『でも。こえ、ふたつ、きこえる』
ビロウ『……二つ、だと?』
アンダー『あ、い、し、て、る』
ビロウ『……あ゛?』
アンダー『は、な、れ、た、く、な、い……むぅ。きこえ、ない』
ビロウ『はぁ。空き巣か、変態なら良かったが……しつこい虫だったか』
カチャリ(胸元から銃を出す)
ビロウ『イン。まったく……オブか?やっぱり、オブが忘れられなかったか。それとも、アイツが無理やり俺達の部屋に入りこんだか?どちらにせよ、オブ。お前はもう……』
アンダー『?』
ビロウ『アンダー、もういい。下がれ。これから、お前の母親についた悪い虫を殺す』
アンダー『はぁい』
ビロウ『(イン、今助けてやるよ。悪い虫から)この、俺が』
——–一言——–
はいじ「状況的には合っているのに、ビロウの脳内とは乖離する状況。言動が完全にやくざ」
【俺のモンに手ぇ出しやがって】
バット『今日が終わったら、また次まで君とは会えない。……俺は、どんどん欲張りになるな』
レス『バット……それは、私もよ』
バット『俺が、もっと金持ちで、貴族なら』
レス『そうしたら、きっと貴方は私の好きな貴方じゃなかったわ』
バット『……レス』
レス『私は、今の貴方だから愛したの。貴族だったら、なんて。そんな怖い事を言わないで。お願い。貴方は貴方のままでいて』
バット『わかったよ。ありがとう……レス。愛してる』
レス『私もよ』
バット『あぁっ、やっぱり、離れたくない!』
レス『ダメよ。バット。そろそろ、マスターが帰って……』
バンッ!
ビロウ『オイ!クソ野郎がっ!俺のモンに手ぇ出しやがって!死ぬ覚悟は出来てんだろうなっ!』
バット『っ!』
レス『きゃあっ!』
ビロウ『……え?』
——–一言——–
はいじ「思ってたんと違って、一番びっくりしているビロウ」
【重い、物凄く、重い】
イン『っはぁ、っはぁ……おもいっ!でも……あと少し!あと少しで店!あと少しで家!頑張れ!頑張るんだ俺!こんなの、ニアより軽い!アンダーより軽い!全然、かるいっ!もうっ、一気に走るっ!』
——-一言——–
はいじ「走れ、イン」
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少しだけ小説ターンに入ります