番外編2:不良と犬の変遷(不良×犬)

1:不良と犬の変遷(不良×(?)犬)
会話文のみです

 

 

 

—–前世/現代(16歳/パシリ期)

 

不良『おい、アイツ呼べ』

クラスメイト『っひ!』

不良『あ?ビビッてんじゃねぇよ。ウゼェな』

 

犬『はい』タタタ

 

不良『来い』

犬『はい』

不良『…(コイツだけは俺に全然ビビんねぇんだよな)』スタスタ

犬『…(今日は何をするんだろう)』スタスタ

 

不良『(たまには趣向を変えるか)おい、今日は特別だ』

犬『え?』

不良『俺がテメェの言う事聞いてやるよ』

 

犬『え(なんでなんでなんでなんで!?)』オロ

不良『言え。テメェは俺に何をして欲しい』不遜

犬『あ、えっ、あ(え?無理。お、俺は一体何を言えばいいんだ?むりむりむり!)』オロオロ

 

不良『(は?何ここでビビんだよ、コイツ)何でもいいん。言え』

犬『あ。あ、あ。えっと、えと(あ”ーーっ!)』大混乱

不良『おい』

 

犬『っい、い、いつも通り!俺に、めっ、命令を、ください!』

不良『…お前』

犬『はぁ、はぁ(つかれた…)』

不良『(コイツ、おもしれぇな)』

 

 

 

—–前世/現代(17歳/不良退学直前)

 

不良『…』スタスタ、チラ

犬『はい』タタタ

 

クラスメイト(アイツ、完全に下僕じゃん)コソ

クラスメイト(去年からだぜ)

クラスメイト(絶対関わらない方が良いよ)

 

不良『…っち』ギロ

 

クラスメイト達(こわっ!!)

 

犬『…(機嫌悪いのかな)』

 

不良『行くぞ』スタスタ

犬『はい』スタスタ

不良『(コイツ、マジで犬みてぇだな)』スタスタ

犬『…(今日は何をするんだろ)』スタスタ

 

不良『なぁ』

犬『はい』

不良『お前さ、俺に何かして欲しい事はねぇのかよ』

犬『(え?え?ま、また!?う、うわ。分からん。無理!)え、と。あ、の』オロ

 

不良『(だから、何でここでビビんだ!?)何でもいいから言え。命令しろ、は今回無しだ』

犬『(え”ーーー!ど、どうしよ、どうしよ、どうしようどうしよどうしよ)はぁ、はぁ」

不良『は?おい(え、なんだ。コイツ)』

 

犬『うぇっ』ハラハラ

不良『は?(泣いたーー!?)』

犬『うぇっ』ボロボロ

 

不良『(はぁ!?マジで意味わかんねぇ!)泣き止め!』

犬『は、い』ゴシゴシゴシ

不良『(命令したら素早い癖に…コイツ。ワケわかんねぇ)』

犬『…』ゴシゴシゴシ

 

不良『おい、あんま擦るな』

犬『はい』ピタ

不良『…なら、しゃぶれよ』

犬『はい!(良かった)』にこ

不良(ぐ、コイツ…)

 

 

 

—–前世/現代(17歳/不良退学直後)

 

不良(喧嘩くらいで退学かよ。ダル)スタスタ

 

キーンコーンカーンコーン

 

不良『あ、(は?俺、なんで学校なんか来てんだよ。ワケわかんね)』

 

ザワザワ

学生『今日帰りカラオケ寄って帰ろ』

学生『いーね、行こう』

 

不良(そういやアイツ。どうしてんだろ)

 

不良『……』

 

学生(なんか怖いの立ってるけど)

学生(あの人ずっと居るよ。部活の始まる前から居たもん)

学生(あれ、もしかして退学した――じゃない?)

学生(目ぇ合わせない方がいいよ。ヤバイよ、アイツ)

 

不良『……なんでだよ(なんで、アイツは出て来ない?)』

 

 

【かいせつ】

まさかの【初代様】最初のおしゃべりが、前世の不良と犬。

不良も犬に何かしてあげたかった退学直前。

不良退学直後。既に犬も引きこもっています。初代様同様、不良の目の前からも突然消えた犬。戸惑う不良。

多分、不良は地味に毎日に学校に来てたと思われます。

 

 

不良(なんで、居ないんだよ…)

 

 

おわり