ツイッターお喋りまとめ
〇前世&金持ち父さん貧乏父さん〇
スルー(27)
素敵なモノを見つけると何でも飼おうとする。貧乏な癖に家に様々な生き物を飼っている。
口癖は『俺の次に可愛いから、飼おう!』
ヨル(30)
動物は汚いので触ったらいけないと教えられてきたせいで、触った事が殆どない。
言われると一番腹が立つのは『末っ子だから甘やかされてきたんだな』
イン(10)
スルーの影響で動物は得意。最近はオブの家から出てくる馬車の馬に興味がある。
口癖は『オブ』
オブ(10)
動物は噛まれて感染症になったらいけないので、触ろうとは思わない。なんならインにも触って欲しくない。
言われると一番腹が立つのは『一人っ子だから甘やかされてきたんだな』
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スルー『聞いて驚け!うちに居る鳥は、夜俺が帰ると“おかえり”と言ってくれるんだぞ!』
ヨル『ほお』
スルー『信じてないな!?』
ヨル『何故そう思う。別に夜行性で人の言葉を模倣する鳥は珍しくもない』
スルー『っっっ!ヨルヨルヨル!』
ヨル『っぐ』
スルー『誰も信じなかったのに!すごいな!』
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スルー『みんな信じない事もヨルなら信じてくれる!わかってくれる!俺はいま凄く嬉しいぞ!』
ヨル『……ただの知識の問題だ』
スルー『それは違うぞ!ヨル!お前は俺に変な偏見を持たない!そんな素敵な奴だからこそ、俺は生まれて初めてこんなに他人に信じて貰えた!素敵さ!』
ヨル『…そうか』
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——初めて他人にこんなに信じて貰えた!
ヨル「あぁ、まずは現地を専門家に見てもらう。そうだ。そしたら。必要な資材の…」
ヨル「(スルーは鈍い訳でも強い訳でもない。ただ、他人がスルーの言葉に取り合って来なかったから、それが“当たり前”になっているだけで、アイツはもしかしたら…)」
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スルー『ほら!今日の分の練習を始めるぞ!こい!』
ヨル『(これは一体なんだ)』
スルー『ヨル、上手になったきたじゃないか!』
ヨル『(俺は一体何が上達してきているんだ。そもそもこれは一体、何の“練習”なんだ)』
スルー『けど、まだまだだな!まだこれからも練習がいる!』
ヨル『そうか』
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※補足
はいじ『補足は不要と思いますが、これはスルーによる、ヨルへの自己肯定感を上げる為のハグ治療法中です。いや、多分スルーは、そこまで考えてやっちゃいないのと、単純に抱きしめてたいだけの人とは思いますが。文字数上限とスルーの性格から、わざわざ“ハグ”とか“抱きしめる”といった表現が使えない故の補足でした』
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スルー『ヨル、お前の飲んでいたあの飲み物は最近飲まないのか?』
ヨル『そうだな』
スルー『あれは美味しいのか?』
ヨル『お前らの作るレイゾンで作った酒だぞ』
スルー『おお!そうか!俺は酒と言うやつを飲んだ事がないから知らんが、俺を飲んでいたということか!』
ヨル『変な言い方をするな』
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ヨル『飲んでみたいと思うか』
スルー『俺をか?』
ヨル『略すな。お前の作ったレイゾンで作った酒を、だ』
スルー『飲みたい!甘い星とおなじで、きっと、素敵な気がする!』
ヨル『(コイツは…飲めるのか?)』
スルー『酒は高いらしいから、別に無理しなくていいぞ!』
ヨル『少し、ならいけるか』
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ヨル『ほら、これが酒だ』
スルー『はあっ!これは綺麗な形だなあ。月の光が反射して、キラキラだ。それに、この瓶に貼ってある、レイゾンの花の絵も良い。素敵だぁ』
ヨル『(…瓶の感想)』
スルー『飲むか?』
ヨル『中身は良いから、瓶をくれ!素敵でかわいい!うちで飼う!』
スルー『……瓶を』
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イン『わぁ!くもだ!くもがある!触っていい!?』
オブ『いいよ。っていうか、食べ物だよ。わたあめって言うんだ』
イン『わっ、わっ!ふわふわだ!くもがっ!た、食べていい?』
オブ『どうぞ?』
イン『っあ、あまい。あまい、くも、だ。ふわふわの…あまい。もっと、もっとたべる。おぶ、もっと』
オブ『~~!!』
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スルー『やぁ!オブ!インに聞いたぞ!甘い星の次は甘い雲を持ってきたそうじゃないか!俺の分は』
オブ『ありません。ちょっと今、僕忙しいんで』
スルー『またイン差別か!この』
ヨル『オブ、何をしている。早く来…ん』
スルー『っ!?じゃあな!』
オブ『……急に何なんだ、あの人』
ヨル『…』
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ヨル『何を話していた』
オブ『なにを…えっと心底下らない事です』
ヨル『言えないような事か』
オブ『いえ、そういう訳ではなく…』
ヨル『よく、話すのか』
オブ『勝手に話しかけてくるんです』
ヨル『…』
オブ『(な、なんだ……お父様、お、おこってる…?)』
ヨル『何を話した?』
オブ『え』
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ヨル『今日のアレはなんだ』
スルー『アレ……あぁ!お前の息子は酷いんだ!イン差別をする!』
ヨル『お前、実は分かっていて話を逸らしていないか』
スルー『何を言ってるのかさっぱりわからん!でもまず!お前の息子がうちの息子を差別する話をきいてくれ!』
ヨル『…はぁっ、オブか何かしたか』
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スルー『した!イン差別だ!』
ヨル『オブがお前の息子を差別して虐めているという話か。俺にはそうは見えないが』
スルー『違う!逆だ!オブがインを愛し過ぎていて、イン以外を雑に扱うんだ!俺に甘い星も甘い雲もくれない!インだけなんだ!俺はインの父親だぞ!?』
ヨル『あ、愛…?差別?』
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スルー『オブがそう言ったんだ!今から真似をしてやる!
“別に僕は、スルーさんを差別してなんかない。インか、それ以外かで差別してるから。どちらかと言えばインを差別してる”
って!どんだけインを愛してるんだ!?』
ヨル『………オブが。あの子が、そう、言ったのか?』
スルー『そうだ!』
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ヨル『っはは!そうかっ!オブがっ!』
スルー『!??』
ヨル『そうか!“愛してる”というのも、一つの“差別”か!確かにそうだ。俺の息子は…面白い子だったんだな』
スルー『…』
ヨル『ん?どうした』
スルー『ヨル、ヨル、ヨル』
ヨル『なんだ』
スルー『…お前の笑顔は素晴らしいな』
ヨル『!!』
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ヨル『…何故、お前は俺に言わない』
スルー『ん?』
ヨル『甘い雲……綿菓子だろう。食べたいなら、何故俺に言わない』
スルー『……ヨルは“大人”だから“気を遣う”だろ?子供はずーずーしいから、嫌な時は嫌という。だから、俺は“大人”に頼みごとをするのは嫌なんだ。“嫌”を言わないから』
ヨル『!』
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ヨル『(スルー……お前はそんな事を考えていたのか。あぁ、誰が、最初にお前を“変わり者”なんて言ったんだろうな)』
スルー『ヨルは素敵な、良い奴だ。きっと、俺が頼めば甘い雲も持ってきてくれる。けど、それは俺は嫌なんだ』
ヨル『……』
スルー『大人は対価がないとダメだ。俺はなにもやれん』
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ヨル『スルー。お前は俺に“歌”をくれるだろう』
スルー『……確かに俺の歌は素敵で素晴らしいな』
ヨル『そうだろ?』
スルー『けど、歌は金にはならん』
ヨル『今日は妙に頑なだな』
スルー『俺はヨルが俺の愛好者だからといって貰い過ぎたと反省したんだ。甘い星も、酒の瓶も、他にも沢山』
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スルー『俺はヨルが居てくれるだけで、それで良いと気付いた。甘い雲はそれに比べたら、とても、いらない』
ヨル『……お前は他人から“与えられる事”に、もう少し慣れた方が良いな』
スルー『ん?』
ヨル『俺で練習しろ。お前こそ下手にも程がある』
スルー『訳がわからん』
ヨル『お前程じゃないさ』
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ヨル『オブ』
オブ『なっ、何ですか?お父様』
ヨル『お前は…あの、インという子が好きなのか』
オブ『っっ!!』
ヨル『あまり、甘いものをあげすぎないようにしなさい』
オブ『すっ、すみませんでした。弁えます』
ヨル『歯をう蝕してしまう。そうならないように注意してあげなさい』
オブ『へ?』
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ヨル『あと』
オブ『……っは、はい』
ヨル『お前は、綿菓子をどうやって作った』
オブ『えっ、わ、綿菓子?』
ヨル『インに上げたんだろう?』
オブ『あっ、えっと、その……ハイ』
ヨル『作り方を教えてくれないか』
オブ『!!!っは、はい!(何か分からないけど……ううう、嬉しい!!)』
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イン『あっ!オブと!オブのおとーさん!わーい!』
オブ『(お父様が居るときの喜び方が凄い)』
イン『こんにちは!』
ヨル『ああ(顔がスルーそっくりだな)』
イン『あの!オブのおとーさんに、お願いがあります』
オブ『え?な、なに、どうしたの?イン。ちょっと待って』
ヨル『言ってみなさい』
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イン『オブのおとーさん。うちの、おとーさんも友達にしてあげて下さい!』
ヨル『っ!』
オブ『(いやいや!ぜっったい無理だよ!イン!)』
イン『うちのおとーさん“変わり者”だから、オレが一番の友達で、あとは子供としか遊べないんです。でも、きっと大人の友達の仲間に本当は入りたいんです』
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イン『オブのおとーさんは、後から来たのに、村のみんなと仲良しでしょう?だから、オレのとーさんとも仲良くしてあげてください』
オブ『(イン……たまらない)』
ヨル『……俺の方が避けられている』
イン『おとーさんは大人が怖いんです。みんな、おとーさんを信じないから』
ヨル『…そうだな』
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イン『そうだ!オブのおとーさんが、うちのおとーさんに初めて会ってビックリしないように、オレが真似するので、見ててください!』
オブ『え゛!?』
ヨル『…』
イン『いきます!
やぁ!そこの素敵な親子!俺達は君たちよりもっと素敵な親子だ!俺の歌を聞いていくといい!きっとすぐ虜になる!』
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オブ『インだよね!?』
イン『そうだよ?』
ヨル『血は争えんな』
イン『あの。こういう人が居たら、びっくりしないで、うちのおとーさんなので仲良くしてあげてください。よろしくお願いします』
ヨル『あ、あぁ。わかった』
オブ『インだよね!?』
イン『……さぁ、それは、どうかな?』
オブ・ヨル『!?』
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