(小話9):前世の父親達と息子達②

ツイッターお喋りまとめ

〇前世&金持ち父さん貧乏父さん〇

 

続き

 

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オブ『ねぇ、インはお父様が一緒に居る時の方が嬉しそうだよね。僕一人の時より』

イン『うん!』

オブ『うんって……そんな』

イン『だって、オブのおとーさん、オブそっくりだから。だからね?』

オブ『…だから?』

イン『大人のオブと、今のオブの二人と遊んでる気がして嬉しい』

オブ『~インっ』

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スルー『ヨルヨルヨル!』

ヨル『(昼間との差が激し過ぎないか)』

スルー『ほら、今日も練習をするぞ!いくぞー!』

ヨル『(一体、何の練習なのやら)』

スルー『うん!上手になってきたな!』

ヨル『(それにしても、コイツは痩せ過ぎじゃないか)』

スルー『…ヨ、ヨル?あの、何か言ってくれ』

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スルー『ヨルヨルヨル!』

ヨル『最近の出会い頭のその勢いはなんだ』

スルー『ヨルを見つけると嬉しいからこうなるんだ!』

ヨル『…それではまるで、お前が俺の愛好者ではないか』

スルー『……!そうか!俺はいつの間にかヨルの愛好者になっていたのか!』

ヨル『……否定しないのがおまえらしい』

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スルー『ヨル、その雲はまさか……!』

ヨル『お前の言うところの甘い雲だ』

スルー『いっ、いらないといったのに!わ!わ!ほ、ほんとうに、雲が降りてきたのか!?すごいな!これは』

ヨル『次の日には無くなるから飼えんぞ、今すぐ食え』

スルー『そうなのか…なら、た、たべるぞ?ふわふわだ…』

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スルー『…………』

ヨル『どうだ』

スルー『……こんなの、初めてだ。口に入れると、すぐ無くなる。さーっと無くなるんだな。雲は確かにいつの間にか無くなるものな。疾風も雲が連れてくるし。もしかして、これを食べ尽せば疾風も来なくなるんじゃないか……?』

ヨル『物凄い事を考え始めたな』

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スルー『ふわふわで、甘くて、とても素敵な雲だったなあ』

ヨル『それは良かったな』

スルー『なあ、あの雲は誰が作ったんだ?』

ヨル『……俺だが』

スルー『っっ!』

ヨル『どっ、どうした。おい、急に顔を近付けるな。お前は後先考えないからぶつかるだろう』

スルー『ヨルは…神様だったのか?』

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ヨル『(人はこんなにも)そんな訳ないだろう。あれはただの砂糖菓子だ』

スルー『でも、雲だろう?』

ヨル『(目を輝かせられるものなのか?)雲ではない』

スルー『でも、』

ヨル『こんな俺みたいな奴が神な訳ないだろう』

スルー『そうか?俺にとってはヨルは神様みたいなものだけどな』

ヨル『!』

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オブ『ねぇ、インとスルーさんって親子だよね?』

イン『そうだよ?』

オブ『実は年の離れた兄弟ってことは…』

イン『ううん。けど、年の離れた友達ではあるよ?』

オブ『親子なのに?』

イン『男同士だから、お母さんとかニアより、話がワカルんだ!』

オブ『僕の知ってる親子とは全然違うな…』

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イン『オブと、オブのお父さんはハナシのワカル友達じゃない?』

オブ『どうかな…』

イン『でも、よく二人はむつかしい話をしてるよね?オレには、ハナシのわかる友達にみえるよ?』

 

—-オブ、お前は色々と面白い発想をするな。いいぞ。

 

オブ『…そう、かも』

イン『ね!男同士だもんね!』

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イン『オブのお父さんの名前は何なの?』

オブ『なんでそんな事知りたいの?』

イン『だって、オブはうちのお父さんを名前で呼ぶでしょう?オレもそうしようと思って!』

オブ『(絶対!いやだ!!)……し、知らない』

イン『えっ!?オブ、お父さんの名前知らないの!?』

オブ『知らない!』

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イン『おとーさん!』

スルー『どうした?』

イン『オブったら変なんだよ!?自分のお父さんの名前知らないんだって!』

オブ『…』

スルー『へえ!ならインが名前を付けたらどうだ?』

イン『オブのお父さんを?』

スルー『そうだ!名付け親になれ!』

オブ『人の親の名付け親になろうとするな!』

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ヨル『山肌の補正工事は、春先からか』

オブ『でも、この地方は夏になると疾風が来るそうです』

ヨル『かといって、冬はな…』

イン『あーっ!ヨルさーん!』

ヨル『っ!?』

 

オブ『(……インっ)』

 

——イン、お前が名付け親になったらどうだ?

——-わかった!

 

ヨル『スルー?』

オブ『?』

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イン『こんにちは!オブとヨルさん!』

ヨル『…その名は』

オブ『あっ!その!』

イン『オブがお父さんの名前知らないって言うから、代わりにオレが名付け親になりました!』

ヨル『……オブ』

オブ『えっと、その。これは…』

ヨル『その呼び名は自分で考えたのか?』

イン『はい!オブのお父さんは夜みたいな人だから!』

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——-ヨルヨルヨル!

 

ヨル『…』

イン『本当の名前を教えて貰えたらそう呼びます』

オブ『(くっ)』

ヨル『っは、はは!これは良い!傑作だ!血というのは、ここまでっ!ははっ!』

オブ『!?』

イン『?』

ヨル『ヨルでいい。そう呼んでもらってかまわない』

イン『はーい!』

オブ『っえ!?』

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オブ『ねえイン。僕の名前も付けない?』

イン『えっ!オブはオブでしょう?』

オブ『イン、お願い』

イン『オブの名前…それならやっぱり“月のお王様”かな!』

オブ『王様いる?(王子じゃなくてか)』

イン『いるよ!だって、オブたまに王様みたいな時あるもん!』

オブ『ぐ』

イン『その時のオブ、すっごく格好良いよ!』

イン『!!』

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スルー『おーい!夜の王様!』

ヨル『なんだ、その呼び方は』

スルー『インがオブの名付け親になったんだが、どうやらインにとってオブは“月の王様”らしい!なので真似してみた!夜の王様!』

ヨル『……やめろ。変な意味に捉えられるだろうが』

スルー『なんでだ?夜の王様なんて格好良いじゃないか!素敵だぞ!』

ヨル『…………』

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