(外伝40):オブの去った村にて~ビロウの鳥かご~

長編お喋りシリーズ

(合間合間に小説が入ります)

 

外伝:オブの去った村にて

~ビロウの鳥かご~

 

——-前書き——–

此方は、前回の続き【インとビロウの交流】の後、ビロウがインを飼い、部屋で帝国へと戻る準備を進めている際の、二人の交流劇です。

 

(激注意!)

不器用傲慢捻くれ貴族×純粋平凡村人

すなわち、がっつり【ビロウ×イン】です。本編からすると、NTR要素がある内容になっておりますが、R18の描写はありません。

———————–

 

 

 

―籠の鳥時代のイン―

 

ビロウ「イン。ちゃんと勉強してるか」

イン「ビロウだ!」

ビロウ「見せてみろ、ったく。文字くらい早く覚えろ」

イン「じゃあ、ビロウが教えて」

ビロウ「甘えるな。自分で覚えろ」

イン「…ビロウが教えてくれたら、覚えられる」

ビロウ「はぁっ、少しだけだぞ」

イン「ふふ」

 

一言

はいじ「イン、ビロウの扱いを心得る。ビロウ、心得られたのを承知の上で、踊らされる」

 

 

     〇

 

 

イン『ビロウ。今日は来ないのかなぁ』

ビロウ『(ったく、全然集中してねぇな)』

イン『ビロウ何してるのかなぁ』

ビロウ『(早くやれ)』

イン『ビロウは、今日は、1日、お花を、つんで、あそび、ました』

ビロウ『馬鹿みたいな例文作ってないで真面目にやれ!』

イン『わあ!ビロウだ!』

 

一言

はいじ「顔を見せないだけで、実際には日に何度も部屋を見に来てるビロウ」

 

 

     〇

 

 

ビロウ『おい、イン。そろそろ俺も見合い話が出て来る頃だ。嫌とか言うなよ』

アウト『うん。わかった!』

ビロウ『何を嬉しそうな顔をしてんだ。嫁を貰ってもお前の役割はこなしてもらうからな』

アウト『ふふ。ビロウは何でも話してくれるから嬉しい。ありがとう』

ビロウ『……そうかよ』

 

一言

はいじ「ビロウの床の世話も、インは既に上手にこなしているのでした。むしろ、ビロウにとっての”初めて”はインです」

 

 

        〇

 

 

イン『その、すていぬ、は、くぅん、と、なきま、した……』

ビロウ『おい、続き』

イン『…………』

ビロウ『続き』

イン『…ビロウもいつか俺を捨てる?』

ビロウ『あ?』

イン『この犬も家族だったのに捨てられちゃった』

ビロウ『続き』

イン『ぐぅ……すぐに、かい、ぬし、がむかえに、きました…!良かったぁ!』

ビロウ『ったく』

 

 

        〇

 

 

―ベッドの上―

ビロウ「イン。お前、痩せたか」

イン「へ?そうかな?」

ビロウ「薄い。軽くなった。ただ、アバラは浮いてない……となると」

イン「ここのごはん美味しいから、太ったかと思ったのになぁ」

ビロウ「(動かないせいで、筋肉が落ちたか。全体的に、柔らかくなったな)……っは。いいじゃないか。俺好みだ」

イン「っ褒められた!」

 

 

       〇

 

 

―インの自殺を聞かされた既婚者オブ

 in首都

オブ『(インが……自殺?嘘だ嘘だ嘘だ。俺が居なくなって、そのせいで?インが、自殺を?待て。落ち着け、確認しないと……直接、行って。理由なんていくらでも後付けできる。行かないと)』

 

―オブの来訪を予感するビロウ

ビロウ『(そろそろオブがちょっかいを掛けてくる頃だな。さぁ、イン。お前の覚悟を見せて貰うぞ)』

 

―ビロウが部屋に来るのを心待ちにするイン

イン『ビロウ、今日は何回来てくれるかなぁ。夜以外で、こないだは5回も来てくれたら、今日は6回だと嬉しいなぁ』

 

 

——補足——-

鳥かご時代。インがビロウに飼われ始めて半年くらいのひと悶着。この、鳥かご時代はビロウが14歳。イン15歳から開始した2年間程のお話です。ビロウは17歳直前の16歳で結婚する予定。

 

——-一言——-

はいじ「インの部屋に行く回数が徐々に増えるビロウ。ストレスが溜まったり、疲れたりすると、インの元に行くようになっていたようです」

 

 

 

次頁:オブとビロウのひと悶着(小説)

 

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