Twitterお喋りまとめ
ビロウシリーズ
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IFシリーズ
ビロウ×インの世界線。インがオブの息子と出会ったりする。
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【オブの息子 ペイス(7)】
—イン(25)首都にて買い物中
イン『あれ?何が店になかったっけ?』
オブ『(っ!インだ!)お前は此処で待っていなさい』
ペイス『はい、お父様』
オブ『イン!』
イン『ん?あっ、オブ!』
オブ『イン、会えて嬉しいよ!本当に嬉しい!買い物?』
イン『オブは大袈裟だなぁ…あれ?あれれ?』
イン『わっ!わっ!オブ!オブが居る!』
ペイス『(なんだ、こいつ)』
オブ『……えっと、その』
ペイス『(お父様、ずいぶんいつもと違うな)』
イン『オブの子だね!わぁっ!懐かしい!こんにちは!』
ペイス『(身なりからして、こんな貴族は居ない。こいつは、平民だ)……なんだ、おまえ。しつれいだぞ』
オブ『……口を慎みなさい』
ペイス『っ!す、すみません(一番、こわい時のお父様だ)』
イン『いいよ、いいよ!ごめんね!明日からちゃんと”みのほどをわきまえる”から!今日だけは許して!ね、おしえて?』
————俺は貴族で、お前は農民。
————そろそろ、インは身の程を弁えないといけないよ。
オブ『インっ!(あ゛ぁぁあぁ!俺がっ、昔の俺があんな事を言ったからっ!)』
イン『ねぇ。キミ名前は?名前を教えてくれる?』
ペイス『……(なんで、おれが、こんな平民なんかに名乗らなきゃいけないんだ)』
——一言——
はいじ「オブ、過去の自分の言動に頭をかきむしる」
ペイス『……』
イン『……?』
オブ『……いい加減にしなさい。お前は、いつから他者の言葉を無視できる程偉くなったんだ?』
ペイス『……ペイス、です』
イン『うん、うん!そっか。ペイスだね!良い名前だ!教えてくれてありがとう。ペイス。じゃあさ、何歳?』
ペイス『(よびすてって……あり得ない)……ふん』
オブ『(初めて会った時のインだ)ペイス』
ペイス『……』
オブ『ペイスッ!』
ペイス『だって!お父様!(コイツは平民じゃないか!)』
イン『うんうん。初めて会った時のオブにソックリだ!可愛いねぇ!10歳くらいかな?』
ペイス『7歳だっ!』
イン『7歳?大きい!今の子は本当に成長が早いよ!すぐにお父さんを追い越すね!身長はどのくらい?食べ物は何が好き?得意な事は?』
ペイス『ぅぁ(なんだ、こいつ)』
オブ『イン…』
——一方その頃。
ビロウ『ったく、めんどくせぇ集まりばっかだな』
アンダー『おとうさま』
ビロウ『なんだ』
アンダー『いんが居ます』
ビロウ『どこだっ!(死ぬ程疲れたし、ついでに店に行くか)』
アンダー『あっちです』
ビロウ『イン!……と、オブ?』
アンダー『ぺいすもいる』
【ペースを崩される父子、傍観する父子】
イン『兄弟は!?ペイスは一人っ子?』
オブ『(ぐ)』
ペイス『お、お姉さまが、ひとり』
イン『わあっ、素敵だね!オブ!女の子、男の子、の順番は上手なんだよ!』
オブ『え』
イン『村ではそう言ってた!女の子、男の子順番はとっても上手なんだって。オブは上手に子供を作ったね!上手、上手!』
イン『オブは昔から何でも上手だったもんねぇ』
オブ『ぐふっ…(これは、ヤバイ。非常に、俺が、ヤバイ)』
ペイス『(お父様。これは、いったい)』
イン『ペイス、お菓子あげるね。さっきそこでもらったの。ほら、ふわふわのましゅまろだよ!』
ペイス『いらないっ!』
イン『ほら、美味しいよ?』
——-一方、その頃。
ビロウ『オブの奴。今更、必死にインにさえずっても遅いっつーのに。涙ぐましいったらねぇな』
アンダー『おとうさま、おとうさま』
ビロウ『なんだ』
アンダー『いん、のところに行きたいです。はやく、はやく』
ビロウ『そう焦るな』
アンダー『いやです。ぺいすが、いんを』
——-一言——-
はいじ『ビロウ。完全なる勝者の余裕。ここがオブとの違い。オブはどんな事があってもインの所にダッシュする』
【可愛い子にはましゅまろをあげる】
アンダー『いんー!』
イン『ん?』
ペイス『げ』
オブ『…あの子は』
イン『アンダー!どうしたの、一人?』
アンダー『いん、なんで……ぺいすとしゃべるの?』
イン『なんでって…可愛いからだよ!』
アンダー『!!』
イン『可愛い子にはましゅまろをあげよう!』
ペイス『いらないんだけど』
アンダー『…』
オブ『ペイスが要らないのなら、それは俺が貰おうか』
ペイス『え!?(お父様、何を言ってるんだ!?)』
ビロウ『よぉ、オブ。今日もいじらしく囀ってんな?ご苦労なこった』
オブ『ビロウ…』
ビロウ『時間をかけて失った信頼の前には、何をしても無駄だ。もう諦めろ』
オブ『無意味な事などない』
ビロウ『あ?』
オブ『お前が、俺の失った5年間で俺の過ごした5年を消したのなら、俺はその5年、いや10年だって待つ。俺は、お前と違って静かに機を狙い待つのが得意だ。そうやって自惚れて油断をしていると、足元をすくわれるぞ』
ビロウ『…オブ、お前本当に根暗で気持ちわりぃやつだな』
オブ『それは俺の長所だ』
イン『(なんか、難しい話が始まったな。仕事の話かな)……アンダー?』
アンダー『……』
—–アンダーがこの世界で一番可愛い!
—–アンダーより可愛い子は居ないね!
—–アンダーはどうしてこんなに可愛いんだろう!
—–ペイスには可愛いからましゅまろをあげよう!
アンダー『いや!』
——-大人二人の大人気ない喧嘩
ビロウ『俺はお前みたいな”愚かな失敗”はしない。何故なら、俺はインに寂しい想いをさせないからだ。お前の入り込む余地はない』
オブ『どうだか。お前はインを”ペット”扱いしていただろ』
ビロウ『残念だったな!その誤解は、ついこないだ解いた』
オブ『っは。お前、本当におめでたいやつだな。5年かけて放った言葉が、そう簡単に消えると思うな』
ビロウ『なに?』
—–子供達の子供っぽい喧嘩
アンダー『いやっ!』
イン『あ』
ペイス『うわっ!』
どすん。ぺちぺち
ペイス『なにすんだ!いたい!』
イン『アンダー!』
アンダー『ぺいすなんか、かわいくない!いん、ぺいすは、いやなこだよ!ぼくのこと、ばかにする!ふんっていうんだから!』
ぺちぺち
イン『アンダー!やめなさ…』
——-主人はペットに命令をする。だが、その逆は絶対にあり得ない。それをするようなら、お前はペット失格だ。身の程を弁えろ。わかってるな、イン。
——はい!
イン『…やめてください!』
ビロウ『っ!?』
アンダー『いや!やめない!ペイスはいやな子!』
ペイス『いいかげんにしろよっ!このチビ!』
ビロウ『……イン』
オブ『っは、ほら見ろ』
アンダー『いや!いたい!ペイスがたたく!いん!いんー!』
ペイス『お前が最初に叩いてきたんだろ!?』
イン『(考えろ、考えろ。アンダーとペイスが悪い子にならないように暴力がダメって思わせる”命令”にならない方法を考えろ!暴力はダメ!)
っわぁっ!』
【イン、懇親の嘘泣き~ニア直伝~】
イン『っふ、っぅぅ。あんだー。ぺいす』
(イン、その場に蹲る)
オブ・ビロウ『!??』
アンダー『いん……?いん!』
ペイス『なんだ、こいつ』
アンダー『いん?いん、ないてるの?なんで?』
イン『ぅぅ』
ペイス『(大人のクセに、泣いて。変なの)』
イン『っひく、おれが、わるい』
イン『二人は、もともと、よいこ、なのにっ俺がっ…!一緒にいる、大人が、暴力は、だめって、おしえてあげなかったのが、いけないんだ!ふたりとも、頭がいいこだから、いえば、分かってくれる筈なのに…なのに!大人が、教えてないのがっ!だめなんだぁっ!ダメな大人でごめんなさいっ!』
オブ『……』
ビロウ『……』
アンダー『いんはわるくなくって、ぼくも、わるく、なくて。ぺいすが、ぜんぶ、わるくって』
イン『あぁっ!俺がバカで教えてあげられなかったから……俺がアンダーと一緒に居ると、アンダーをダメな子にしてしまうっ!離れた方がいいのかも……』
アンダー『!!?』
ペイス『ばかばかしい』
イン『……オブは子供の頃はとっても優しかったな。貧乏人の俺に文字を教えてくれたり、時計をくれたり、差別もしなかったし、凄い子だった。オブは子供の頃から、そういう子だったけど……ペイスは違うんだね。そうだね、別々の人間だもんね。ごめんね』
ペイス『っ!!?』
オブ『…』
ビロウ『ニヤけてんじゃねぇぞ』
イン『ペイスはオブとは違う。オブは他の子の喧嘩を止める子だった…。何を言われても暴力を振るう子じゃなかった。話し合いで解決する子だった(まぁ、俺は2回も叩かれたけど)ぼそ』
ペイス『……!』
オブ『っく!』
ビロウ『根に持たれてんなぁ?オブ』
イン『アンダーは俺が居ると悪い子になる。俺が貧乏人だから、きっとそう。離れなきゃ』
アンダー『ちがう、ちがうよ。いん、わるいのは、ぺ』
イン『ビロウは他人のせいにはしない…俺がダメなんだ。育ちが悪い、俺のせい。君たちのお父さんは、子供の頃から凄く仲良しだったよ』
ビロウ・オブ『…は』
アンダー『わるいのは、わるいのは…ぼく!さきに、たたいた、ぼくです!』
イン『あぁっ!アンダー!こんな俺の傍に居るのに、君はなんて賢い子なんだろう!それが分かったら、次は!?』
アンダー『ぺいす。ごめんなさい』
イン『小さい子が先に謝ったね!こんな、小さい、子が!先に!』
ペイス『…』
イン『ペイス?謝るべき時に、きちんと謝れる人は、大人でもそうそう居るもんじゃない。当たり前の事なのにね。だから、それが出来る人は、誰からも一目置かれるよ。君のお父さんは、それが出来る人だよ(ちら)』
オブ『ぐっ』
ペイス『……自分より、小さい子を、叩いて。ご、ごめんなさい』
イン『……びっくりする程、君たちは素敵な子達だね!やっぱり貴族っていうのは、お金と権力と、それだけの資質を持っている人なんだって俺は思うよ!すごい、すごい!やっぱり俺達とは全然違う。君たちみたいな貴族の居る国に生まれて、俺はとっても幸せ!』
ペイス・アンダー『…(に、こ)』
イン『さぁ、二人共”これは正しい事なのかな?”って迷ったら、君たちのお父さんを見たら答えが分かるよ。君たちのお父さんが、どれだけ立派で凄い人かは、二人の方が良く知っているね?ほら、迷ったら……お父さんだよ!』
アンダー『(じ)』
ペイス『(じ)』
ビロウ・オブ『……あ、あぁ』
イン『ほら、二人共。ましゅまろだよ!ペイス?帰ったら、これをコッソリ、コックさんに頼んで、火であぶって貰いな。もう別物みたいに美味しいよ!あっ、ペイス?これを知ってる貴族はそうそう居ない。他の人には内緒だよ?騙されたと思ってやってみて。アンダーは、今度俺がやってあげようね。今日は普通に食べてごらん』
アンダー『はあい』
ペイス『やってみる』
イン『俺は店の買い出しの途中だから。もう行くね。ばいばい』
アンダー『ばいばい、いん!』
ペイス『うん』
オブ『これは…もしかして』
ビロウ『俺達が上手い事、使われたのか?』
オブ『インがニアみたいに…あ、あざとすぎる』
ビロウ『本意を口にせず、自分の思い通りに周囲を動かすって』
オブ・ビロウ『(こえぇ!)』
——一言——
はいじ「インは周囲の男(女性含むが特に男)に対し有効な【サイレントインフルエンサー】を体得した!」