6:村でのママたち

 

ヴィア、すき

 

エクセプト「(ヴィア…すき)」

ザン「(この鳥の死骸をどうしろと)」

オブ「(お父様の事が嫌いだからって、何もこんな嫌がらせをしなくても)」

ザン「おい」

エクセプト「……なに(この人きらい)」

ザン「この死骸、一体どうする気だ」

エクセプト「二人の晩ご飯よ」

オブ・ザン「!?」

 

 

エクセプト「(ヴィアが男の人はたくさん食べないといけないって言ったわ)……どうぞ」

ずい

ザン「っ!(なっ、なんだ!?急に!意味がわからん!)」

オブ「っ!(お母様ってこんな人だったっけ!?)」

 

鳥の死骸を目の前に突き出されて恐怖の二人。

 

ヴィア、帰宅!

 

ヴィア『ニア!見て!ほら、帽子!綺麗な女の人から貰ったのよー』

ニア『ちょうだい!』

ヴィア『いいわ、欲しいなら私を倒しなさい!』

ニア『ケチー!』

 

スルー『いやだっ!俺のピーちゃんをオブにあげるなんて!』

イン『くれないなら、お父さんを倒すよ!』

スルー『ヴィアの真似をするな!?』

 

 

勇気を出して村へ

 

エクセプト『(ヴィア……会いたい)』

 

こそこそ

 

オポジット『ん?』

エクセプト『っ!』

オポジット『アンタは確かかザンの、』

エクセプト『きゃぁぁっ!』

オポジット『えっ』

スルー『なんだ!どうした!?』

エクセプト『きゃぁぁっ!』

ザン『どうした!?スルー!』

エクセプト『きゃぁぁっ!』

 

 

エクセプト(しくしく)

 

オポジット『待て!急に何なんだ!?』

スルー『う、うわわ!オポジットが女の人を泣かせた!』

ザン(悲鳴……俺は一応夫なのだが)

 

ヴィア『あら?』

エクセプト『っ!』

ヴィア『貴方は昨日の…帽子の?どうして泣いてるの?』

エクセプト『ゔぃあ…』

ヴィア『スルー?』

 

 

スルー『俺は知らないぞ!きっとオポジットが何かしたんだ!』

オポジット『俺だって知らねーよ!』

 

ヴィア『そんな訳ないわ!何もしなくても泣くのは赤ちゃんだけよ!…はっ』

エクセプト『しくしく』

ヴィア『そういえば、この子は赤ちゃんだったわ!あらまぁ。よしよし』

 

ザン(…似た者夫婦か)

 

えいえいっ!

 

ヴィア『ねぇ、どうして泣いていてたの?』

エクセプト『…わ、わたし。男の人が怖いの』

ヴィア『?でも貴方の連れ合いも子供も男でしょう?それなのに怖いの?どうして?』

エクセプト『怖いわ。二人共怖い目をしているし。…それに男の人は野蛮だし』

ヴィア『やばん…』

 

—-オポジットはなんて野蛮なんだ!

 

 

ヴィア(ふうむ。スルーはよく、オポジットに負けて“やばん”だって騒ぐわ。エクセプトは自分より強い相手が怖いのかもしれないわね)

エクセプト(ヴィア…考え込む姿も凛として素敵)

ヴィア『男の人が全員やばんな訳じゃないわよ?よければうちの夫で練習してみない?』

エクセプト『え?』

ヴィア『行きましょ!』

エクセプト(手、手を……!)

 

たったったった!

 

 

スルー『疾風の時期ももうすぐ終わるなぁ』

オポジット『今年のは大した事なくてよかったな』

ザン『……あれで、大した事がないのか』

 

こそ

ヴィア『…見てて?』

エクセプト『っ!(ちかいわ……!)』

 

エクセプト『……』

ヴィア『スルー!』

スルー『ん?』

 

 

ザン(…エクセプト?)

 

ヴィア『えいっ!えいっ!』

スルー『いたっ!?えっ!?なっ!はっ!?』

 

ザン『!?』

オポジット『なんだぁ?』

 

ヴィア『ほら、見て!うちのスルーは野蛮じゃないでしょ!ほら、こんなに弱いわ!』

スルー『よ、弱い!?え!?急になんだ!?』

 

 

ヴィア『スルーはね!女子供より弱いんだから!えいっえいっ!ね!怖くないでしょう?』

エクセプト『…』

 

スルー『急に現れて突然、侮辱された……』

ザン『お、おい。スルー?』

 

ヴィア(ぱちん!)

スルー協力して!の瞬き。

スルー(なんで瞬いた!?)

 

えいっと投げてるのは森でとってきた木の実です。

 

 

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