138.5:サトシの性教育講座~一人でやってみよう実践編~

 

 第3章 138:サトシの性教育講座~一人でやってみよう編~

 R18部分です。(18歳未満の方は下記リンクより139へ飛んでください)

 

 特にエロさはありませんが、念のため分けました。此方の話を読まなくても、本編には一切影響はありません。

 本編→139:引っ張りだこ

 

 


 

 

 俺は自分で服を脱ぎもせずに、ベッドの上で背もたれに体重をかけ、脇にはあもを抱えるイーサを前に、意を決した。

 脱げとは言ったものの、まぁ最初は服の上からでいいだろ。AVとかでも、最初は下着の上から触ってるし。

 

「じゃあ、触るからな」

「うん」

 

 先程までは偉そうな事を色々と口にしていたイーサだったが、俺がいざイーサの前で手を伸ばそうとすると、その返事は急に固くなった。

 緊張しているのだろう。先程まで緩く主張していた筈のソコは、今は見る影もない。

 

 他人のモノに触れた事なんて、小学生の頃にふざけて金弥のモノを触って以来だ。俺だって緊張する。

 

「ふうっ」

 

 イーサの肌触りの良い部屋着の上から、そっとイーサにモノに触れた。分かってはいたがデカい。勃起する前でこの大きさとは。俺はその形をなぞるように、掌と指で、イーサの物を撫でた。

 

「っ」

 

 イーサ頭の上でイーサの息を吞む声が聞こえる。

 布の上からその形を確かめるように上から下へと撫でてみる。何度かそれを繰り返していると、少しずつ反応し始めた。

 

「っはぁ、さとし。服ぬぎたい」

「じゃあ、自分で脱げ」

「ムズムズしてできない」

「……はぁ、もう。仕方ねぇな」

 

 俺はイーサのゆったりとした部屋着の前の部分を寛がせると、ゆっくりと下まで下ろした。すると、俺もよく見慣れたトランクス状の下着。

 あぁ、王子様も下着はこのタイプなんだな。なんて、この時の俺は、イーサの身に付ける下着に思わず見入ってしまった。

 

 すると、どうだ。イーサの緩く立ち上がっていたモノがトランクスの上からでもハッキリ分かる程主張し始めていた。

どうしたんだ、急に。

 

「サトシがイーサの陰茎を、ずっと見てる」

「ぐっ。ちげぇよ。下着を見てんだよ!」

「見てた。じっと見てた」

「あー、もうハイハイ」

「……サトシ、はやく」

 

 見られて勃起したワケか。コイツ、なかなかだな。

 俺は下着の上からイーサのモノに触れると、布越しにも関わらず浮き上がる血管やら、エグい程にくびれたカリの部分がハッキリと分かる。

 

「っはぁ、」

「……デカイな」

「そう、なのか?」

「うん、まぁ。俺よりは」

 

 正直言って、居たたまれない。

どうあっても自分のモノと比較してしまう。俺は湧き上がる劣等感を見ないようにしながら、下着の上からハッキリとイーサのモノを撫で続けた。指の平でカリの部分を敢えて力を抜いて触る。

 

「っはぁ、さとしぃ」

「っ!」

 

 聞こえてきた、その甘えるような声に、俺はとっさに金弥の事を思い出していた。

 

——-っはぁ、キン君。きもち。ねぇ、さとしぃ。

 

この声は、寝ている俺にキスをしながら自慰をしていた時の金弥の声そのものだ。

 思わずイーサの顔を見上げてみると、そこには眉を寄せ、呼吸を荒くしながら此方を見下ろすイーサの顔。

 

声は甘えたように上ずっているのに、何だよ。その顔は。完全に雄みたいな顔しやがって。普通に、格好良い。こんな顔が出来るなら、それこそ女の人を相手にしていれば、一発だろうに。

 

「さとし。ぬぎたい。もうぜんぶ、ぬぎたい」

「もう、じゃあ自分で、」

「っはぁ」

 

 無駄と分かっていながら、自分で脱ぐように言おうとしたら、イーサも我慢の限界だったのだろう。焦ったように自分で下着を脱いだ。途中、勃ち上がった自身に、下着が引っかかってしまった時は思わず「クソ」と、本気で悪態をついていた。

 

 しかも、その時の声が、一番金弥が飯塚さんと似た声を出す時の声なもんだから、俺はなんだか胸の奥がゾクゾクするのを止められなかった。

 

「さとし、ぬいだ。はやく」

「はいはい。つーか、ちゃんとやり方見とけよ」

「ん」

 

 姿を現したイーサのちんこは、もう完全に勃起しきっており、何なら既に先端からプクリと先走りを放ち始めていた。

良かった、これなら早くイってくれそうだ。

 

「イーサ見てろ、こうやって上から下に扱く。まぁ、自分の気持ち良いようにすればいい」

「ん」

「どうだ?気持ちいか」

「んっ、っはぁ、うん。さとし、それ……それ。すき」

「カリの部分は気持ちいもんな。覚えとけ、ここ」

「ん。っはぁ、っく。ん」

 

 変な気持ち。ムズムズする。熱い息と、微かな喘ぎ声にも似た低い声が、俺の耳にジワリと届く。溢れ出る先走りのお陰で、イーサのちんこの表面をなめらかに滑る俺の手。

 くちゅくちゅと、俺の扱くスピードに合わせて水気を孕んだいやらしい音が響き始めた。なんか、もう恥ずかしいとかそう言うのは忘れかけてきた。

 手の中で震えるイーサのちんこが、なんだか妙に可愛く思える。

 

 俺、頭おかしくなってきたかも。

 

「……あ」

 

 そういえば、と思い、もう一度イーサを見上げてみた。

目なんか瞑ってたら、マジで容赦しねぇ。そう思って見上げたつもりだった。なのに、

 

「っ!」

「さとし、さとしぃ。きもちぃ」

「ぁ、」

「もっと、つよく」

「あ、あぁ」

 

 イーサは目なんか瞑っちゃいなかった。ただ、俺の手元も見てはいない。イーサが見ていたのは、完全に“俺”だった。俺だけを、見ていた。だから、見上げる度にすぐに目が合うのだ。

 

「さとしっ、さとし。いいっ、きもちい。っはぁ、っは」

「……うん」

 

 イーサの声に思わず唾液を飲み下す。

イーサの言う通り、少し扱くスピードを上げ、手に力を込めた。ついでに。指で亀頭をスルスルと撫でてやる。気持ち良くしてやりたいと、俺の本能が思った。

 

そして、俺とイーサは互いに目を合わせたまま――

 

「っく」

「……あ」

 

 イーサはイった。

初めての射精。それが本当なのかどうかは分からないが、イーサは肩で息をしながら、片手で自身の頭を覆った。その間も、指の隙間から覗く目で、俺の事を捕らえて離さない。

 

 俺はと言えは、イーサが肩で息をする度に先端から漏れてくる精液を、シーツに零さないように手で受け止めた。

量が多い。まだ出るのか。そう、やってイーサの精液を掌におさめ終わった頃だ。

 

「こんなモンか」

「……さとし」

「ん?どうした」

 

 イーサは俺の手の中の精液を見て、とんでもない事を言ってのけた。

 

「ソレ、もったいない。それは王族の尊い種だ。サトシ、飲むといい。許す」

「……ぶっ飛ばすぞ」

 

 俺は「なんなら、ぶっかけてやろうか!?」という衝動を必死で抑え込み、それだけ言うと、部屋の中にあるタオルで俺の手を拭った。

 まぁ、しかしその後。

 

「サトシ、まだムズムズする」

「は?」

 

 そう言って、ベッドの上で再び勃起させるイーサに目を剥くと、そこから長い長い、俺のイーサの性教育という名の下の世話が始まったのであった。

 通算八回。イーサは勃起と射精を繰り返した。

 

 

「サトシ、まだ……」

「お前!いい加減にしろよ!?」

 

 

 

続は此方

139:引っ張りだこ