番外編6:俺はいつでも初代様の犬です(初代×犬)

 

※ワンクッション!

こちらのお話。ガバガバファンタジーなので好き勝手色々しております。

 

このお話の特殊タグ

【時代逆行】【男性妊娠】

 

ただし、Twitterお喋りなのでR18要素は皆無なのでご安心ください。

もう少し、ネタが尽きるまで「初代様」のお喋りにお付き合いください。

 

 

 

 

ーーーーー再会後120年後くらい

 

 

犬「うぅ、うぅ(気持ち悪い、死ぬ)」

初代「おい、大丈夫かよ」

犬「ぁい…うぇっ」

 

初代「つわり、か(こればっかは回魔法じゃ、どうしようもねぇからな)」

犬「はぁ、ずみばぜ」

初代「あ?なんだ。犬。なんでテメェが謝る」

犬「はぁ、しょだいざま…さいぎん」

 

犬「はぁ…ふーー」

初代「何か飲むか?」

犬「少し、落ち着きました」

 

初代「寝てろ」

犬「あの、初代様。俺がお相手をできないせいで、お一人で処理をされていますよね」

初代「あ゛?こんな時に何言ってんだ、テメェ」

犬「俺のせいで、初代様が我慢をしなければならないのは…う、ぅ。づらいでず」

 

初代「おい、何泣いてんだよ」

犬「じょだいざま。どうが、だれが、お相手を、お付けくだざい」ボロボロ

初代「…お前はソレでいいのか」

 

犬「うぅっ、」

初代「泣くほど嫌なら言うなや」

犬「ううっ、ずみばぜん(初代様に我慢を強いているのに、俺ときたら)」

 

初代「俺は…お前以外とヤっても逆に疲れるから嫌なんだよ」

犬「ぅえっ、ぞうなんでずが?」

初代「…あぁ」フイ

 

犬「(初代様は、俺以外だと夜伽は疲れる…?そ、それなら!)あの、初代様!」

初代「なんだ(急に元気になりやがった)」

犬「か、過去の俺をお使いください」ぺこ

初代「…は?」

 

犬「俺が過去に戻って初代様にお会いしたように、初代様も元気な頃の俺の所へ行き、その俺を処理にお使いください。そうすれば疲れずに済みます」にこ

初代「(こ、コイツ。本気で言ってんのか?)お、お前はソレでいいのかよ?」

犬「はい、俺ですので」ぺこ

初代(マジかよ…どういう神経してんだ)

 

犬「過去の俺ならば、きっと喜んで初代様のお相手をすると思います」

初代「お前、本当に嫌じゃねぇのかよ」

犬「あ、はい。俺ですので」

 

初代(過去の犬、か。少し気になるな)チラ

犬(やっぱり時代の逆行も出来るなんて、初代様は凄い)にこ

初代「(今の顔。すげぇキた)わかった。いいんだな?」

 

犬「どうぞ。俺に許可はいりません。どの時代の俺も初代様の犬です」にこ

初代「…お前は、俺のツレだろうが」耳朱

犬「あ、はい。ツレです(俺って、未だにツレなんだ)」

 

初代「…じゃあ、まぁ…過去のお前を借りる」

犬「はい。気を付けて行って来てくたさい」

初代「お前は寝てろ」

犬「はい」

 

ーーー過去

 

初代「…この時代は、ちょうど犬が暗殺者を殺した辺りか。まぁ、この時代の“俺”なら、見つかっても簡単に倒せるな……ん?」

 

初代『おい、犬!さっさとメシの準備しろ!』

犬『はい!』

 

初代「…なつかしいな」

 

初代『ったく、また同じスープかよ。芸がねぇな」

犬『す、すみません』

 

初代(…材料がねぇんだろうが)

 

初代『おい、メシ食ったらすぐ風呂に入る。準備しとけ』

犬『あ、はい』タタ

 

初代(…まずメシを食わせてやれ)

 

初代『おい!風呂ぬりぃんだよ!舐めてんのか!」

犬『すっ、すみません!』

初代『おい!あちぃっ!殺すぞ!』

犬『あっごめんなさい!』

 

初代(…殺してぇ)

 

ーーーーーー夜

初代『今晩は、テメェが見張れ」

犬『は、はい』へろ

 

初代「(へばってんな……昼間があれじゃあな)ったく、仕方ねぇな」

 

    ○

 

犬『(ねむい、でも。ダメだ。ねたら、暗殺者もまだ居るかもしれないし)』

 

初代「おい、犬」

犬『っ!あ、初代様(あれ?なんか、雰囲気が)』

 

初代「俺が見ててやるから、お前は寝てろ(ヤんのは明日でいいか)」

 

犬『…(ちがう)』ス

初代「おい、どうした。い、」

 

犬『だ、だ…誰ですか。ま、また…しょ、初代様を狙って、るんですか」

 

初代「は?(なんで、コイツ。俺に剣を…)」

犬『初代様は、殺させない』

初代「おいっ!(ヤバ)」

 

犬『っえ。う、うそ。外した?(あ、どうしよう。この人、俺じゃ絶対に敵わない。どうしたらいい…このままじゃ、初代様が)』

 

初代(うそ、だろ。犬が、俺に剣を…)ショック!

 

犬『しょ、初代様は、こ、ころさせない。絶対に殺させない』

 

初代「っ!」

 

ーーーーどの時代の俺も、初代様の犬です。

 

初代「…は、確かに。そうだわな」

 

犬『な、なんですか。どうして。あ、あ、貴方は初代様と、おなじ顔を、してるんですか?ま、魔王ですか?それとも、』

 

初代「…お前、よくあんなクソ野郎に付いて行くな。気がしれねぇよ」

犬『!う、うるさい!なんだ、お前!お前に、初代様の、何がわかるっ!』

 

初代「…」

犬『はぁ、はぁ(こ、こわい。殺される。絶対、おれ、この人に勝てない)』

 

初代「萎えた」

 

犬『へ?』

初代「じゃあな、犬」ぽん

犬『っ!(あ、頭を撫でられた)』

 

初代「…あーあ。犬に、噛まれちまった」スッ

 

犬『え?あれ?消えた…なんで?』

 

ーーーーーー

ーーーー

ーーー現代

 

初代「…」ス

犬「あれ、初代様。忘れ物ですか?」

初代「…」

犬「あれ?頬から血が出てますよ?どうしたん…っ!」

初代「…犬」ぎゅう

犬「え?えっ!ど、ど、どうしましたか!?初代様!どこか具合でも悪いですか!」

初代「…俺の犬は、お前だけだった」

犬「へ?(初代様、泣いてる?)」

 

初代「…犬、お前は」

犬「は、はい」

初代「ずっと、俺の犬だったんだな」

犬「え?」

初代「寝る」

犬「あ、はい」

初代「お前も寝ろ」

犬「はい(あ、初代様。機嫌は良いみたいだ)」

初代(これが、俺の犬)ぎゅ

犬「ひーる」(小声)

初代(……俺の犬は、コイツだけだ。コイツだけ)

 

 

 

初代様。剣を向けられてショックやら、犬が本気で自分を守ってくれて嬉しいやら。過去の自分の態度に腹が立つやら。

感情大洪水状態。

 

 

ちなみに、寝て起きたあたりで犬が過去の記憶を思い出して、土下座する。

 

 

犬「すみません!俺っ!初代様に剣を!…うぇっ」

初代「もういいから寝てろ(俺の犬)」