≪前書き≫
軽い小話です。R18となっております。
豆乳は、BL小説を書くのに余念がない。特にR18を書くのに大忙しだ。
キッコウは、そんな豆乳に対するネタの提供に余念がない。あとは自慰にも余念がない。
茂木君が気持ち悪いし、大豆も相当です。
どうぞ。
茂木君は優しい。凄く、優しい。
『豆乳さんの作品はやっぱり素晴らしいです。特に今回の受けがまた……あ、いや。待ってくださいね。感想をレジュメにまとめましたので。今お渡しします』
俺が構ってちゃんの寂しがり屋なのを知ってるから、物凄くちやほやしてくれる。
ーーー俺のこと構ってよ!
なんて、俺が泣き喚いたからだと思う。大丈夫かな。面倒だって思われていないだろうか。ちょっと申し訳ないけど、でも俺は構われるのが好きから、言わなきゃ良かったなんて思わない。
茂木君が少しくらい俺の事を面倒だって思っててもいい。構ってくれるなら、それでいいんだ。
大豆君は余念がない
茂木君は優しい。だって、俺の為に色々な事をしてくれる。
『R18を書くのが難しい……ですか。ならば、俺とのセックスをR18のネタにしたらいい。気になるモノがあったら言ってください。豆乳さんの小説の為なら、俺は何でもヤりますから』
こんな風に、小説のネタも一緒に考えてくれる。R18は、俺も分からないまま書いてるから変かもって茂木君に言った。そしたら、茂木君が一緒にエッチな事をしてくれるようになった。何でも、やってみた方が一番理解が早いって言って。
確かにそうだ。仕事もそうで、マニュアルを読み込むより、最後は実践が一番だって副所長も言ってた。
『っっんん!っはぁぅ、きっ、こうぁんっ』
『豆乳さんっ、どうですか?わかりますか?俺のペニスの先が、貴方の前立腺に合たってるのが!ココ!ココですよっ!この右側壁にある。この、膨らみですっ!』
『あっ、あっ、っひゃっっぁ!』
『っく、っはぁっ。前立線……攻めからしたら、どんな風な感覚か、知りたいですか?知りたいですよね?っは、亀頭の先に当たる感覚としては少し固くて……って、聞いてますかっ?今、凄く体がビクつきましたよっ!?気持ちいんですか!?豆乳さんっ、俺のペニスの先端で前立腺を触れられてっ』
『っはぁっん!っひゃっ!き、きもちっぃ。しゅごいっ、ほんとっ、ほんとだったぁっ。ぜりつしぇって、きもちぃっ。キッコウさんの、おちんちっ、しゅごいっ』
『っはぁっ、豆乳さっ、のナカも凄いですよ。締め付けが……特に、カリで前立腺を擦ると一気に締まって……はぁっ、素晴らしいですっ』
好きだ。もう、本当にキッコウさんが、好き。だって、茂木君は、俺を全部褒めてくれる。チヤホヤしてくれる。
小説だけじゃなくて、体の色々な所を褒めてくれる。
構ってくれる。
『豆乳さんの乳首、少しずつ大きくなってきましたね?っはぁ、良い。俺の方に必死に近づこうとしているようで堪らないです。あ、1日目の写真と見比べてみますか?』
『っぁぅ、あとで、見るからっ。あの、今はっ』
『すみません、俺に触ってもらいたくて、こんなに懸命に立っているのに……俺ときたら。寂しい思いをさせましたね』
『……ん。いっぱい、かまって』
『承知致しました』
ちゅっ、ちゅるっ。れ、じゅるっ。コリ。レロ。ちゅっ。
『っんふぅ。んっ、きっこうさぁ』
『ひもちい、ですか?』
ちゅっ、ガリっ。
『っぁん!……っえ、あ、れ?あれ?え?』
『……豆乳さん。まさか』
『おれ、えと、その……』
『っははは!豆乳さん!貴方、乳首だけでイったんですか!?』
『ぁ、う……ぅ』
恥ずかしい。BL小説ならともかく、リアルで乳首だけでイくなんて変だ。もしかしたら、俺は変態なのかもしれない。でも、そんな変態な俺も茂木君は受け入れてくれる。
『あぁっ!素晴らしい!まだ開発を始めて三日目だというのに!だから貴方は神なんだ!はははっ!最高だ!』
『き、キッコウさん。お、おれ!もっと。イけるかも!』
『……そうですね、イけますよ。なにせ、貴方は素晴らしい方だ』
茂木君は絶対に俺を馬鹿にしたり、引いたりしない。
だから、俺も茂木君になら、どんなエッチな事も、普通だったら引かれるようなお願いも、台本なんか作らなくても、全部言えるのだ。
そうそう、『俺の中に、茂木君のが入って行くところが見たい』ってお願いした時も、茂木君は、すぐに笑って『もちろんです』って受け入れてくれた。
茂木君は優しい。
『どうです?挿入していく所、ちゃんと見えてますか?向かい合わせだから、よく見えるんじゃないですか?』
『ん』
座ったまま兜合わせするみたいな体勢で、俺は足を開いて壁に背中を預けている。普通だったら、こんな恥ずかしい格好なんて出来ないけど、茂木君の前なら平気。
『あ、豆乳さん。もう少しだけ足を開けますか?』
『ん、こう?』
『えぇ。そうです。自分で膝裏に手を添えて、そうです。コレで、もっとよく結合部が見えるでしょう?さすが豆乳さんです。上手ですよ』
『っん』
褒められたのが嬉しくて、俺はもっと足を開いた。そして、少しお尻を突き出す。これで、茂木君も挿れやすくなった筈だ。
つぷ、にゅるっ。ゆっくりと、茂木君のモノが俺の中へと入っていく。凄い。こんな風に、入っていくんだ。お尻の皺が、茂木君のに引っ張られて少し伸びている。
『ぅ、あ。すごい…。んっ、っはぅ』
『カリまで、入りましたね……今日は、ゆっくり挿れますから。よく見て、観察して、ください』
『ん。キッコぅさ……あり、がと』
『いえ……っはぁっは』
茂木君が肩で息をする。ゆっくりっていつもより大変なのかも。ヌチと音がする。少しずつ少しずつ、茂木君の体が俺に近づいてくる姿は、眉間に皺が寄っててなんかいつもよりエッチだ。
『き、きっこうさんの、いつもより、ふくらんでる。おっき』
『そう、ですか?』
『ん。おちんちんも、たまも、ふくふく、してるよ……』
『よく、見て、くださってるんですね』
『ん。いっぱい、見てる。っはぁ、おっきぃ』
俺は、女の人と付き合った事なんてないし、童貞だからセックス自体、よく分かってない。だからR18を書くのは苦手だったけど、最近は茂木君のおかげで、凄くスムーズに書ける。【まろやか毎日】の裏部屋は、最近、作品も増えてきて、物凄くレベルアップした気がする。
『っは、コレが。全部ですよ?豆乳さん。ちゃんと、挿入する所、全部見れましたか?』
『……っぁ、ぅ』
『豆乳さん?どうしました?苦しいですか?お腹を、撫ていらっしゃいますが……痛いですか?』
『んん。ちがう』
『じゃあ、どう……』
『せっくすは、本当に、一つになるんだね』
だから、BL小説の受けと攻めは、だいたい最後にセックスをするんだ。わかった。
『おれとキッコウさんは、いま、一つだ。きもち……』
『……っはは、さいこうだ』
うん、最高だ。
だって、セックスは気持ちい。一つになれる。幸せ。だから、受けと攻めはセックスをする。攻めは最後、受けにキスをしながら、たくさん腰を振る。そして、ハッピーエンド。おわり。
『っっぁぁん!きっこさっ、っひゃっ、っふ、んんんんっ!っぷっは』
『っはぁっ、やっぱり、貴方は最高だっ!豆乳さんっ!っはは!』
なんだか、茂木君とのセックスのお陰で、小説も上手になってる気がする。そうするとキ茂木君も喜ばせられる。茂木君が嬉しそうだと、俺も嬉しい。
それに、
『っぅ、キッコウさ……かまって。さみし』
『っはぁ、なにが、さみしいですか?さぁ、言ってください。俺は何でもしますよ。貴方が望む事は、全部、何があっても、どんな事があろうともっ』
『き、きすを、したいっ。きもちぃきす、したいっ』
『承知しました』
『っふ、ん』
茂木君は俺の書いたBLが読みたくて、ネタをくれてるワケだけど。でも、、俺は茂木君とエッチな事をするのが、最近凄く好きで……ネタを理由にして、最近はエッチな事をしたいからエッチをする。
『ひもちぃ』
『それは、良かった』
気持ち良過ぎて、いっぱい口の横から涎が垂れる。それを茂木君は長い舌で、全部舐めとってくれた。いつものことだ。
『きっこうさん』
『ん?』
『きっこうさん、すきだ』
俺は、ズルいとは思う。
でも、ちゃんと小説も書くから!だから、キリリクも全部受け付けるから!すぐ書くから!何でもするから!
『っほんとうに、貴方は……最高の、俺だけの神だっ』
俺を構って!褒めて!チヤホヤして!寂しくさせないで!いいねして!ずっとフォローして!外さないで!お願いお願いお願い!
『キッコウさん、好きだっ』
『豆乳さん、貴方は俺だけの神だっ!』
茂木君は余念がない
【まろやか毎日】
7000000hitキリ番小説
【慇懃無礼ですが何か?】
乳首開発/対面挿入観察/言葉責め/正常位/ラブハメ/ハメまくり
「っはぁっ!」
画面に並ぶ凄まじいまでの全部盛り具合に、俺は五度目の精液を放った。周囲が俺の放った汚い体液で汚れる。カサリと紙の擦れる音がした。
あぁ、そこはいつも大豆先輩が座る場所じゃないか。すみません。ぶっかけてしまって。
「っはぁ、っはぁ。素晴らしい。素晴らしいですよ。豆乳さんっ」
多少、最初よりは薄くなった精液だが、俺のペニスは再びヒクリと反応してみせる。それは、ふと目に入った小説の一文のせいだ。
≪彼の、いつもより膨らんだペニスが俺の中に少しずつ入り込んでくる。思わず腰を動かして一気に彼のモノを中に挿れたい衝動に駆られるのを、俺は必死に堪えた。早く、キて欲しい。もどかしくて、胸をかきむしりたい。早く俺の中にキてって、言いたい≫
「っはは!もうっ、あの時貴方はそんな事を考えていたんですかっ!早く来て欲しいのを必死に我慢して……そんな中、俺のペニスをあんなに真剣な顔で見てたのか!っ最高じゃないか!」
俺は脳内にあの時の大豆先輩を思い出す。記憶力は良い方だ。お陰で、鮮明に、明確に思い出せる。それと同時に、勃起したペニスを手で包み込む。
道具なんていらない。いやらしい映像も、何もかも不要だ。むしろ俺の想像の邪魔になる。
豆乳さんの書いた小説さえあれば良い。あとは、俺の脳内の貴方だけ居ればどうにでもなる。なにせ、今や六度目の勃起だ。
あの時、俺のペニスは大豆先輩曰く、いつもより“ふくふく”していたらしい。あと、タマも。そりゃあそうだ。あの時の俺もいつもより興奮していたから。
「もどかしかった……一気に突き上げたくなるのを堪えるのに、必死でしたよ……!」
そう、勢いまかせに腰を振りそうになるのを必死に耐えていたのだが、まさか大豆先輩も同じ気持ちだったとは。
自身の精液まみれの手を、妄想の中で大豆先輩の精液に変える。そして、いきり立つ亀頭からゆっくり右手で包み込んだ。
そう、今、先だけがナカに入った。
肉壁の蠢きを思い出し、絶妙の塩梅で手に力を込めた。そう、そうだ。今、俺が大豆先輩のナカを少しずつ暴いている。
≪ゆっくり、ゆっくり入っってくる。前を見ると、彼が物凄く真剣な顔で俺のヒクヒクする穴を見ていた。はぁっと、彼の口から漏れた熱い溜息に、俺は思わずキュンと入口を締めてしまう。格好良い。好きだ。キス、したい≫
「あぁっ、バレてたんですね!俺が貴方を暴く瞬間に興奮してしまっていた事を!しかも、キスして欲しかったなんて……!すみません。貴方との結合部を見るのに夢中で気付きませんでしたっ!次はちゃんと、お口も構いますっ」
脳内妄想では、あと少しで俺の全てが大豆先輩の中へと収らんとする所だ。掌全体で起立するペニスを包み込んだ。擦り上げたい衝動を堪えつつ、大豆先輩の中を再現するように、指に少しずつ力を込める。あの素晴らしい肉壁の躍動を表現するには、やはり俺の掌なんかでは力不足だ。しかし、もうソレは仕方ない。それは、妄想で補填すればいい。
そして、メインディッシュだ。
≪セックスって本当に二人が一人になるんだ。俺は初めて分かった。気持ちい。体もピッタリくっついて、どこもかしこもあったかい。彼の体からドクドクと聞こえてくる≫
≪もう、離れたくない。ずっと二人でこうしていたい≫
「っっっ俺も、俺ですっ!大豆先輩っ!十五歳の頃からずっとずっとずっとずっとそう思ってきました!これからは絶対にもう離れませんからっ!構いますから!!ちやほやしますから!フォロー外しませんからっ!いいねします!感想言います!俺だけの豆乳さんっ!俺だけっ!俺だけの神なんだっ!ははははっ!最高……」
六度目の精液を放った。
勢いはもう、あまりない。放った精液が周囲を汚す。カサリと紙の擦れる音が、シンと静まりかえった部屋に響いた。
「汚れた。精液で、字が滲んで……あぁ、また、印刷しないと」
俺の周りには、豆乳さんから貰ったリクエスト小説を印刷した紙が、床一面に広がっている。今度はどれを見ながらイこうか。
俺は下半身を晒した状態で、周囲を見渡した。
今日も貴方の文章に包まれて、俺は眠る。
おわり
【後書き】
茂木君のオナニーが詳しく読んでみたい寛容な感想を頂いたので、お言葉に甘えました。
この二人は本当にお互いが良い具合に噛み合った変態CP。
茂木君は、何がどうしても気持ち悪い。