番外編15:息子大きくなる、その名前は――!(初代×犬+息子)

 

 

(注意!)

久々、初代様のおしゃべり!

本編から100年以上後。

犬と初代様に子供が居ます。そして、少しだけ大きくなりました。

 

息子の名前は——。

 

 

 

悪魔「子守悪魔サンジョー!」

悪魔「マオー!久々ー!」

悪魔「兵役やっと終わったー」

 

初代「クソが。一番ガキの手のかかる時期に兵役なんかに行ってんじゃねぇよ。殺すぞ」

 

悪魔「兵役作ったんマオーじゃん!」

悪魔「それに10年ぽっちでしょ!まだ赤ちゃ…あ、そういや、あの子半分人間か!」

 

悪魔「じゃあ、ちょっとはおっきくなってのかー。どこかなー!俺たちのかわいこちゃんは!」

 

初代「っは、アイツと会って同じ事が言ってられたら褒めてやるよ」

 

悪魔一同「え?」

 

???「いぬーーーー!」バタバタ

犬「っはい!ご子息様!どうされましたか?」

 

悪魔《走ってるーーー!?》

 

???「だっこだっこだっこだっこ!」

犬「あ、はい。分かりました。今すぐに!」

 

初代「ったく、すぐに甘やかしやがって」

 

悪魔一同(呆然)

 

初代「おい!せがれ!ちょっとこっち来い!」

 

犬「ご子息様。初代様がお呼びですよ。行きましょう?」

せがれ「いやいやいやいやいや!」バタバタ!

 

犬「あっ!いたい!ご子息様!痛いですっ」

せがれ「いやいや!いぬ!うるさい!うるさい!いぬ!だまれ!だまれ!」バタバタ!

犬「っ!はい!……っぐふ!った」

 

初代「おいっ!来いっつてんだろうが!せがれ!」

せがれ「いやいやいやいや!!いぬいぬいぬいぬ!だっこだっこだっこ!」バタバタ!

 

犬「(あっ!あっ!初代様がご子息様をお呼びに…!でも、ご子息様からは黙れと仰せつかったし…)いたいっ!」

せがれ「あ゛ーーー!」ジタバタ!

犬「っぐふぅ」

 

初代「…ふーー」スタスタ

 

悪魔「ヤバ…」

悪魔「魔王ガンギレしてんじゃん」

悪魔「てか、あんなにおっきくなって…イヤイヤ期?」

 

初代「……」ジッ

せがれ「あ゛ーー!」

犬「っ!すみません!初代様!お待たせして……ご子息様!初代様ですよ!」

せがれ「いやいやいやーー!だまれー!」バタバタ

犬「っは、はい!っいだ」

 

初代「せがれ!」

せがれ「っ!!」ビクッ

 

悪魔(あー、あれは体罰だね)

悪魔(指詰めかな?)

 

悪魔(熱湯風呂かもよ)

 

初代「せがれ、お前なんで抱っこは俺の方に来ない?」抱っこ

せがれ「…だって、いぬがいい」

 

悪魔一同(え?)

 

初代「俺の方が高く抱っこしてやれるだろうが」

せがれ「…いぬがいい」

初代「なら、犬をよく見ろ」

せがれ「いや」

初代「おら、見ろ」

 

犬「…?」ぱちぱち

 

初代「犬はどうなってる?」

せがれ「いや」

初代「血が出てるだろうが。誰のせいだ」

せがれ「いぬがわるい」

初代「へぇ。そうか。なら…おい!来い悪魔共!」

 

悪魔一同「!」そそくさ!

 

初代「今日から俺と犬は出かける。その間、コイツの面倒見てろ」

せがれ「っ!」

 

悪魔一同(えーーー!?)

 

初代「ほらよ」

せがれ「っっ」ぎゅっ

初代「どうした?俺は嫌なんだろ?」

せがれ(フルフルフルフル)

 

悪魔一同(あれ?急に大人しくなった?)

 

初代「っは、犬がわりぃんだろ?俺は嫌なんだろ?じゃあ、アイツらでいいだろーが」

せがれ(フルフルフル!)

 

悪魔一同(もしかして、あの子)

 

犬「しょ、初代様!よ、よろしいですか?」

初代「ダメだ。黙れ」

犬「は、はい」

初代「おら、俺達は出るから。嫌なら、お前はアイツらと遊んでろ。ほら、ほーら」

 

せがれ「しょだいさまがいい。いやいや。しらないひと、いや。いや。いかないで。しらないひといや」

 

犬(ご子息様…わかりますよ)

 

犬(パリピの知らない人なんて、怖いですよね。恐ろしいですよね。わかります)

 

初代「あ?聞こえねぇな」

せがれ「うぇっ」ぎゅうっ

初代様「じゃあ、犬に何ていうんだ」

せがれ「いぬ、ごめぇねぇ」

犬「…」こく

初代「いや、喋ろや(コイツ…まだ律儀に命令を)」

犬「あ、はい。すみません」

 

せがれ「いぬ。どこもいかないでぇ」

犬「行きませんよ。俺は外は嫌いです。だから、俺は一生ここに居るんです」

初代「だとよ(たまにはどっか行きてぇ)」

せがれ「…いぬ、ごめなさ。ち、でた」

犬「大丈夫。すぐ止まります」

せがれ「…しょだいさま」

初代「なんだ」

せがれ「…ぼくも、でない」

 

初代「…あ?」

せがれ「ぼくも、おうち、ずっと

いる」

初代「まじか。いや、お前は外で遊んだりしろよ」

せがれ「おそといやなの」

初代「…そうか(いつまで面倒みんだよ)」

犬(ご子息様。気持ち、すごく良くわかります。家が一番落ち着きますよね)

せがれ「ずっと、いぬとしょだいさまといる」

 

犬「(わかる)初代様、いつまででも居ていいですよね?」にこ

初代「…お、おぉ(え?そんな事言って出ていくよな?デカくなったら独り立ちすんだよな?)」

 

悪魔「マオーってば、ちゃんとおトーさんやってんじゃん。すげー」

悪魔「てか、見た目はマオーなのに、中身はツレなんだねー。おもしろー」

 

悪魔「てか、俺ら完全にセガレに忘れられてんじゃん。セツネー!」

 

 

セガレ少し大きくなる!

完全なる人見知りの内弁慶。知らない人が来たら借りてきた猫のようになります。(完全に固まる)

犬とは根本の性格が似ている事から、完全に犬っ子(お母さん子)の見た目は初代様。

 

 

【おまけ】

 

初代「セガレ。お前、母親を“犬”呼ばわりしてんじゃねぇぞ」

セガレ「??」

 

悪魔一同(嫁を犬呼ばわりしてる癖に)

 

犬「いいです。俺は犬ですので」

初代「そういう問題じゃ…」

セガレ「いぬ、すき」きゅっ

犬「俺も好きです」きゅっ

 

初代(下が出来たら…アレもマシになるか?)もや