≪前書き&感謝≫
前回のお喋り「8:くんくん!これは初代様の匂いじゃない!」の
「初代様の下着をくんくんして本物を当てる犬」
あのお喋りに対して「我が子もやります」「私も昔は〜」みたいなコメントをちらほら頂いてます!ひゃー!良かった!勇気出たー!(なんの)
初代「犬。これは俺のか?」にや
犬「くんくん。はい!初代様のです!」
犬は初代様に褒められると嬉しいので、嗅げと言われれば喜んで匂いを嗅ぎます。初代様も味をしめました。
初代「おら」
犬「くんくん。初代様のです」にこ
初代「これは」
犬「くんくん…ん」眉顰め
初代「どうした?」にや
犬「違います」
初代「正解」ぽい!
犬(誰の下着!?)
自分以外の匂いで眉を潜める犬も、初代様はお気に入りです。そんな「くんくん」シリーズのお喋りです。どうぞ。
—-旅の途中
宿屋
初代「おい、今日はここに泊まるぞ」
犬「はい」
カラン
店主「いらっしゃいませ」
犬(うわー!凄いイケメンだ…)
店主「2名様ですか?」
犬「あ、はい……んっっっ!」顔背ける
店主「どうかされましたか?」覗き込む
初代「どうした?」
犬「っい、いえ!」俯く
店主「具合が悪いんじゃ…」
犬「いっ、いえ。ちがい、ます」俯く
初代(コイツ、まさか店員の顔が良いからって照れてんのか…?)イラ
店主「あの」ソッ
初代「連れの面倒は俺が見ますので。受付をいいですか?部屋で休ませます」スッ
店主「あ、はい」
犬「…っ(…初代様)」俯
in部屋
初代「おい、さっきのは何だ?」イラ
犬「す、すみませ。初代様に受付をさせてしまって」俯
初代「んな事ぁ、どうでもいいんだよ。いっちょ前に色気付きやがって」
犬「へ?色気?」
初代「男好きのテメェのこった。どうせ、あの店員の顔が好みだったんだろ?この万年発情期の犬が!」イラ
犬「え?いや、そうじゃなくて、」
初代「あ?何が違うってんだ?あんだけ分かりやすく照れやがって。テメェは顔さえ良けりゃ何だっていいんだろ?この発情期のクソ駄犬が」イラ!
犬「あっ、あの、初代様。違くて」
初代「ただなぁ!?テメェは俺の犬だからな!勝手な事は許さねぇかぞ!」イラ!
犬「もっ、もちろんです!」
初代「だったら服脱げ!俺のを処理しろ!」
犬「はっ、はい!」そそくさ!
初代(犬の癖に犬の癖に犬の癖にっ!クソが!)
初代様は、いつもよりちょっぴり苛々しながら犬とじゃれあったよ!
犬「すぅ、すぅ」
初代「…クソ犬が(こっちは腹立って眠れねぇってのに!)」
犬「…うぅ」ごそ
初代「あ?」
犬「ぅ?」しぱしぱ
初代(起きたのか?)
犬「…くん」
初代「…は?」
犬「くん、くん…いいにおい」
初代「…犬?」戸惑う
犬「…あのひと、くさい」しぱしぱ
初代「あの人?」
犬「うけつけ、したくないです。くさい、きもちわるいです」
初代「受付…?まさか」
—あ、はい……んっっっ!
初代「あれは、アイツの匂いが臭かったって事か?(匂いなんてしたか?アイツ)」
犬「…くんくんくん」
初代「っ!(くすぐってぇな!マジで犬かよ!?)」
犬「しょだいさま、いいにおい……すぅ」
初代「…寝やがった」
—あの人、くさい
—しょだいさま、いいにおい
初代「ふーん」
犬「すん、すん」
初代「っは。マジで、犬みてぇ」ぎゅっ
—-
—
次の日
店主「おはようございます」にこ
犬(あー。またあの人だ…息止めて支払いしないと)
初代「俺が支払う。お前はここに居ろ」スッ
犬「へっ?(な、何でだ?)」
初代「いくらだ?」
店主「こちらになります」
犬(初代様、どうしたんだろう)
初代「良い部屋だった。感謝する」にこにこ
店主「ありがとうございます!またのご利用お待ちしておりますね」
初代「ああ。また利用させて貰う」にこにこ
犬(凄く機嫌が良い?)
初代「行くぞ」にこ
犬「あっ、はい」ぱちぱち
店主(仲の良いパーティーだ)にこ
初代、犬に良い匂いと言われて途端にご機嫌になる。
店主は悪い人でも、臭いワケでもありません。ただ、犬には無理だったというだけ。初代様の匂いは好きみたいです。
私「攻めの匂い大好きな受け」が、昔から好きなんです。