番外編22:くんくん!初代様の匂い……(初代×犬)

≪前書き&感謝≫

前回のお喋り「8:くんくん!これは初代様の匂いじゃない!」の

 

「初代様の下着をくんくんして本物を当てる犬」

 

あのお喋りに対して「我が子もやります」「私も昔は〜」みたいなコメントをちらほら頂いてます!ひゃー!良かった!勇気出たー!(なんの)

 

 

初代「犬。これは俺のか?」にや

犬「くんくん。はい!初代様のです!」

 

 

犬は初代様に褒められると嬉しいので、嗅げと言われれば喜んで匂いを嗅ぎます。初代様も味をしめました。

 

 

初代「おら」

犬「くんくん。初代様のです」にこ

初代「これは」

犬「くんくん…ん」眉顰め

初代「どうした?」にや

犬「違います」

初代「正解」ぽい!

犬(誰の下着!?)

 

 

自分以外の匂いで眉を潜める犬も、初代様はお気に入りです。そんな「くんくん」シリーズのお喋りです。どうぞ。

 

 

—-旅の途中

宿屋

初代「おい、今日はここに泊まるぞ」

犬「はい」

 

カラン

 

店主「いらっしゃいませ」

 

犬(うわー!凄いイケメンだ…)

 

店主「2名様ですか?」

犬「あ、はい……んっっっ!」顔背ける

店主「どうかされましたか?」覗き込む

初代「どうした?」

犬「っい、いえ!」俯く

 

店主「具合が悪いんじゃ…」

犬「いっ、いえ。ちがい、ます」俯く

 

初代(コイツ、まさか店員の顔が良いからって照れてんのか…?)イラ

 

店主「あの」ソッ

初代「連れの面倒は俺が見ますので。受付をいいですか?部屋で休ませます」スッ

店主「あ、はい」

 

犬「…っ(…初代様)」俯

 

 

 

in部屋

 

初代「おい、さっきのは何だ?」イラ

犬「す、すみませ。初代様に受付をさせてしまって」俯

初代「んな事ぁ、どうでもいいんだよ。いっちょ前に色気付きやがって」

犬「へ?色気?」

初代「男好きのテメェのこった。どうせ、あの店員の顔が好みだったんだろ?この万年発情期の犬が!」イラ

 

犬「え?いや、そうじゃなくて、」

初代「あ?何が違うってんだ?あんだけ分かりやすく照れやがって。テメェは顔さえ良けりゃ何だっていいんだろ?この発情期のクソ駄犬が」イラ!

犬「あっ、あの、初代様。違くて」

初代「ただなぁ!?テメェは俺の犬だからな!勝手な事は許さねぇかぞ!」イラ!

 

犬「もっ、もちろんです!」

初代「だったら服脱げ!俺のを処理しろ!」

犬「はっ、はい!」そそくさ!

初代(犬の癖に犬の癖に犬の癖にっ!クソが!)

 

 

初代様は、いつもよりちょっぴり苛々しながら犬とじゃれあったよ!

 

 

犬「すぅ、すぅ」

初代「…クソ犬が(こっちは腹立って眠れねぇってのに!)」

 

犬「…うぅ」ごそ

初代「あ?」

犬「ぅ?」しぱしぱ

初代(起きたのか?)

犬「…くん」

初代「…は?」

 

犬「くん、くん…いいにおい」

初代「…犬?」戸惑う

犬「…あのひと、くさい」しぱしぱ

初代「あの人?」

犬「うけつけ、したくないです。くさい、きもちわるいです」

初代「受付…?まさか」

 

 

—あ、はい……んっっっ!

 

 

初代「あれは、アイツの匂いが臭かったって事か?(匂いなんてしたか?アイツ)」

犬「…くんくんくん」

初代「っ!(くすぐってぇな!マジで犬かよ!?)」

犬「しょだいさま、いいにおい……すぅ」

初代「…寝やがった」

 

—あの人、くさい

—しょだいさま、いいにおい

 

初代「ふーん」

犬「すん、すん」

初代「っは。マジで、犬みてぇ」ぎゅっ

 

 

—-

次の日

 

店主「おはようございます」にこ

 

犬(あー。またあの人だ…息止めて支払いしないと)

初代「俺が支払う。お前はここに居ろ」スッ

犬「へっ?(な、何でだ?)」

 

初代「いくらだ?」

店主「こちらになります」

 

犬(初代様、どうしたんだろう)

 

初代「良い部屋だった。感謝する」にこにこ

店主「ありがとうございます!またのご利用お待ちしておりますね」

初代「ああ。また利用させて貰う」にこにこ

 

犬(凄く機嫌が良い?)

 

初代「行くぞ」にこ

犬「あっ、はい」ぱちぱち

 

店主(仲の良いパーティーだ)にこ

 

 

 

 

初代、犬に良い匂いと言われて途端にご機嫌になる。

店主は悪い人でも、臭いワケでもありません。ただ、犬には無理だったというだけ。初代様の匂いは好きみたいです。

 

私「攻めの匂い大好きな受け」が、昔から好きなんです。