番外編16:二人で仲良く(茂木×大豆)

 

 

【次の短編はどうしようかなぁ?】の続き

朝イチの公園逢瀬

 

 

大豆「茂木くーーん!」タタタ

茂木「おはようございます、大豆先輩」

大豆「はぁっはぁっ。おっ、おはよう!茂木君!」

茂木「(目の下にクマが…)大豆先輩、どうされました?」

大豆「あっ、あのね!現代のお仕事BLの前に、一つ新しい話が出来たから報告に来たんだ!」

 

茂木「えっ、昨日の今日で?」

大豆「うん!寝ずに書いた!4万文字!」ランラン

茂木(目が爛々として…ライターズハイになっている)

大豆「だから、茂木くんに最初に見て欲しくて」タン・タン・タン!

茂木(神がテンションを抑えきれずにステップを踏んでいる…しかも、俺に最初に見て欲しいと…)

 

茂木「まったく!最高だ!」

大豆「うん!最高!」ニコッ!タン・タン・タン!

茂木「フーーっ」天を仰ぎ見る

大豆「これは!茂木君のお陰で書けたお話だから……最初に、茂木くんに…」グッタリ

茂木「大豆先輩!」だきっ!

大豆「…どうしたんだろう、目が回るし、後頭部も…いたい。気持ち、悪い」

 

茂木「寝ずに4万文字も書くからですよ!(これは…どうしたものか…)」

大豆「仕事に、いかないと…」

茂木「大豆先輩、急ぎの仕事はありますか?」

大豆「…おきゃくさんに、ひとつ、でんわをする約束が」

茂木「それは俺が代わりにしておきます。大豆先輩は、職場に電話をしてください。そして」

 

カチャ

 

茂木「鍵を渡しておきますので、俺の部屋で今日はゆっくり休んで下さい」

大豆「…でも」

茂木「仕事の事はお気になさら…」

大豆「もぎくんに、すぐ、よんでほしくて。キッコウさん、早くよんで」ぎゅっ

茂木「っ!」

大豆「もぎくんの、おかげでかけたから…もぎくんが、最初の読者だよ」

 

ーーー無理して読まなくていいからね。

ーーー読むのは、そのいつでもいいんだからね?

 

茂木(いつも控えめにそんな風にしか言わない豆乳神が……!)

大豆「…ごめん。今の忘れ」

 

スッ

 

茂木「あ、課長ですか?茂木です。すみません、今朝急に血尿が出まして。ちょっと病院に行こうと〜」

 

大豆「…?」パチパチ

茂木「最近、ちょっと忙しかったせいかと…ええ。すみません。明日は出勤しますので」

 

ピッ

 

大豆「茂木君?」

茂木「これで、今日は心置きなく豆乳さんの作品が読めますよ!」バッ!

大豆「……わっ!わっ!休んだ!茂木君がズル休みしたーーっ!」トン・タンタン!

 

茂木「豆乳さんの新作の前には、仕事なんて二の次…いや、比べるのもおこがましいですよ!」

大豆「じゃ、じゃあ俺も!」

 

十勝「…ん?あれは、大豆と茂木さん?」

 

大豆「ふふっ、これで俺もお休みだよ!」

茂木「そうですね(まさか大豆先輩まで血尿ネタを使うとは……コレは、完全にバレたな)」

 

大豆「茂木君の部屋に行こう!」

茂木「ええ、そうですね。大豆先輩はしっかり休まれてください」

大豆「茂木君が読んでるところを見てる」にこ

茂木「くっ!じゃあ読み終わったら一緒に寝ましょう。子守唄に感想を聞かせて差し上げますよ(そういうプレイもアリだな)」

大豆「〜〜〜っ!うんっ!」

 

二人はピッタリとくっついて通勤中の人々の中に消えていったよ!

 

十勝「え?し、仕事は…?」

 

○おまけ○

 

課長「うーん」

野田「どうしたんですか?課長」

課長「今日、大豆君と茂木君休みなんだってー」

野田「あら」

課長「二人一緒に仲良く血尿が出たってさ」

野田「あらあら」

 

十勝「……」

 

 

○おまけ2○

茂木宅

 

《いいんだぞ。俺は、一人でも。お前なんか居なくても旅は続けられる》

 

茂木「…(これは…)」

大豆「このキャラはね!最初の方の茂木君を思い出しながら書いたよ!」にこ

 

《俺は初代様の足元で泣き崩れると、申し訳なさ過ぎて泣きながら土下座した》

 

茂木「…(これは…)」

 

大豆「ここはね!茂木君の昨日の土下座を思い出しながら書いたよ!」

茂木「俺の、土下座を…」

大豆「昨日の茂木君の土下座を見て、ピンときて出来たお話だからこのお話のタイトルは【茂木君の土下座】にする予定!」ギラギラ

茂木「…さ、大豆先輩?一旦寝ましょう?」

 

茂木の土下座が産んだ作品は――。