—-VSサンゴ戦（初戦）
ヒスイ「……」ジッ
サンゴ「……」ジッ
ヘマ「待ってー！イシくーん！」テテテ
ヒスイ「ヘマ、お前は手ぇ出すなよ」
ヘマ「怪我したら回復するよ！すぐね！」
ヒスイ「こんな雑魚に怪我なんかしねぇよ」
サンゴ「…どういうつもりだ、ヘマ。お前、魔王に寝返ったのか」
ヘマ「イシ君、がんばってー！」ガン無視！
サンゴ「ぐっ、ヘマっ！いい加減にしろっ！それ以上俺を無視するなら…」ズイ
ヒスイ「おいおい、サンゴぉ。無視されたからってそうカッカッすんなよ。相手は俺がしてやっから」
サンゴ「…お前は、ヘマの家にあった石か」
ヒスイ「そうだぜぇ。大きくなったなぁ？サンゴくーん。こんなに小さかったのに……ん？」
サンゴ「お前がヘマをそそのかしたんだな？さては、お前は魔王の…」
ヒスイ「おい、お前…待て。身長どのくらいだ？」ズイ
サンゴ「何だ、急に」
ヒスイ「いいから、タッパがどんだけあんのか聞いてんだよ！」
サンゴ「そんな事知るか！わざわざ測る必要なんてないだろうが！」
ヒスイ「おい、ヘマ！」
ヘマ「はーい！」テテテ
ヒスイ「俺とコイツ、どっちが高い」
ヘマ「え？」ピク
サンゴ「おい、何の話を…」
ヒスイ「ヘマ、俺に嘘はつくなよ。どっちが高い？」
ヘマ「あ、あわ…あわ」
ヒスイ「ヘマ？いいから」真剣
ヘマ「……さ、サンゴの方が、高い」
サンゴ「（ヘマが俺の名前を……！）ヘマ！お前、今ならまだ間に合う！こっちに戻って…」
ヒスイ「ぐっ！くそっ！やっぱ百年前と今じゃ、食いモンが違うからかっ！」膝から崩れる
ヘマ「あ、わわ！イシ君！ちょっとだよ！本当にちょっとの差だったよ！」
サンゴ「おい、ヘマ！」
ヘマ「イシ君……」ガン無視！
ヒスイ「くそ…なんかもう俺なんて、この城の中じゃ最弱だし。身長も…サンゴの雑魚に負けるしっ」
サンゴ「誰が雑魚だ！」
ヘマ「イシ君！でも、イシ君はサンゴより優しいよ！サンゴより目の色は綺麗だし、顔も格好良いし、声も！体も！全部サンゴより上だよ！」
サンゴ「は？ヘマ、お前…何を」
—–サンゴは格好良いね！きっと凄い勇者様になるよ！
サンゴ「……ずっと、そう言ってくれてたじゃねぇか」
ヒスイ「…」チラ
ヒスイ「…っ（ぶふっ、あの顔サイコーかよ）ヘマ、他に俺のどんな所がアイツより上だ？」
ヘマ「あと、あとね！体の筋肉の付き方がイシ君の方がキレイだよ！サンゴはね、得意な技しか使わないから下半身が弱いの！」
サンゴ「ぐっ」
ヒスイ「…他には？」ニヤ
ヘマ「あとね、イシ君は皆に嘘つかないけどね」
ヘマ「サンゴは”ソトヅラ”が良いから美人って思ってない人にも『綺麗ですね』って言う！そして、街を出る時にボソッと言うんだー！『この街、あんま良い女居なかったなー』って。嘘吐きなんだよ！イシ君は美人じゃない人には、ちゃんと『ブス！』って言うから正直者！』
サンゴ「おい、ヘマ！それは正直な方は良いワケじゃないだろう！」
ヘマ「サンゴはうそつき！イシ君は正直者！」
実は周囲に居たサンゴパーティー（女性陣）
ヒーラー「サンゴ…貴方って人は」
魔法使い「サイテー」
サンゴ「いや、待ってくれ！面と向かって相手にブスなんて言うヤツ方がダメだろ！皆、敵の言葉に騙されるな！」
ヒスイ「……（孤立しろ！孤立しろ！）」ニヤニヤ
ヒーラー「…」
魔法使い「アンタみたいな一見誠実そうに見えるヤツが、実は内心女の顔見て『はい、〇点。論外』とか思ってんのよね」
サンゴ「してないっ！」
実は周囲に居たサンゴパーティー（男性陣）
アーチャー（三人で酒場でよくやってたなぁ）
タンカー（沈黙は金）
ヒスイ「ヘマ、他には……俺がアイツより勝ってる所はないか？」
ヘマ「えっとねー…ふふ」てれ
ヒスイ「なんだよ。ヘマ、何照れてんだよ（俺の嫁、マジで世界一可愛いわー）」
サンゴ「…ぐっ」
サンゴパーティ一同（…バカップルに本気で悔しがってる）
ヘマ「どうしようかなぁ、言おうかなぁ…どうしよう」てれ
ヒスイ「ヘマ？（地獄に落ちろ、サンゴ！）」チラ
ヘマ「あのね…」
ヒスイ「んー？」
ヘマ「イシ君の方がアソコの大きさがおっきい！」
ヒスイ「ぐふっ」
サンゴ「げほっ」
ヘマ「だから、身長以外は全部イシ君の勝ちだよ！サンゴが勝ってるのは身長だけ！」にこ
ヒスイ（何でサンゴのサイズ知ってんだよ！）
サンゴ（何でアイツのサイズ知ってんだよ！）
サンゴパーティ（何を見せられてるんだろう……）
ヘマ「イシ君の圧勝だったね！」にこ
ヒスイ「え？ちょっ、ヘマ？」
ヘマ「ん？なに？」
ヒスイ「い、いや……あの、何でも、ねぇ（聞きたいのに…怖くて聞けねぇんだけど！）」
サンゴ「俺は…何に負けたんだ？」
ヘマは旅の途中、まだサンゴが好きだったので着替えの時などによく観察してたんだよ！でもそれは昔から！ヘマは好きなものは沢山観察するよ！
