番外編21:イベント当日!リアル壁サー爆誕!(茂木×大豆←十勝/本mirin&しょうゆ)

 

In イベント会場

 

 

大豆「す、すごい……!人がこんなに!」

茂木「確かに。これは例年よりも来場者数が多いかもしれませんね」

大豆「こ、これは……迷子にならないようにしないと」

茂木「では、手でも繋ぎますか?」

大豆「ううん。今日暑いからいいや」

茂木(冬だったら良かったのか…?)

 

 

大豆「とりあえず、はぐれないように茂木君から離れないようにする。良かったよ、茂木君が大きくて」ぴた

茂木「俺も大豆先輩と一緒に来れて嬉しいですよ(これはこれでいい…)」にこ

ザワ、ザワ…

腐女子「え…何アレ」

腐女子「ガチのやつ?」

腐女子「ガチの美平じゃん」

ザワ、ザワ…

 

 

 

茂木「…(クソ、俺は自他ともに認める同担拒否者だが、言いたい!この人は平凡なんかではない、と!非凡だ!いや)神だ!」ボソ

大豆「え、神作家さん?どこ?」

 

        〇

 

※イベント中なのでHN表記

 

しょうゆ「いやー、この空気久々―!」

本mirin「ね!めっっっちゃワクワクする!」

 

しょうゆ「にしても、私達よく新刊出せたよね」

本mirin「修羅場体質が遺伝子に組み込まれててんのよ」

しょうゆ「印刷所の早割使ってみたい人生だった」

本mirin「いいのよ、こちとら大人なんだから。金なら払ってやるわよ」

しょうゆ「それなー!印刷間に合わせてくれんならいくらでも払うー!」

 

 

 

客「あの、見せてもらっていいですか?」

 

 

しょうゆ&本mirin「「どうぞー!」」

 

        〇

 

十勝(…女性ばっかりだな。それにしても、本当にここに大豆は居るのか)キョロ

 

腐女子「え?あの人イケメン過ぎじゃない?」

腐女子「マジ?え?腐男子?」

腐女子「いや、さっき向こうにもすっごいイケメン居たよ!」

 

 

腐女子「なになに!?」

 

十勝「ん?」

 

腐女子「めっちゃ身長高くてイケメンの男の人と、ちっさい男の人がぴったりくっついて歩いてたの!完全に美形×平凡って感じ!」

腐女子「え!?マジで!見たい見たい!どこ!?」

腐女子「こっちこっち!」

 

ぞろぞろ

 

十勝「…行くか」

 

 

 

大豆「本mirinさんの所に行くのに、こんなに本を買ってしまった!」にこーー!

茂木「良かったですね。大豆先輩(少しでも気になると立ち止まっていたからな…)」

大豆「うん!俺が男でも、誰も気持ち悪いって言わないし。皆優しくて良かった!」

茂木「そんな事言う人居ませんよ。大丈夫です」

 

 

 

大豆「もっとイベントは怖い所かと思ったけど、そうじゃなかった!本mirinさんの本も、直接買って来ようか……」

 

十勝「大豆」

 

大豆「っと、と、と、十勝!?」

茂木「十勝さん(何故、お前が此処に)」

 

十勝「二人共、偶然だな」にこ

茂木(なにが偶然だ。いけしゃあしゃあと)

大豆「わ、あ、えっと」焦!

 

 

 

十勝「大豆、沢山買い物をしたみたいだな?何を買ったんだ?」にこ

大豆「っあ!いや、えっと!その!」焦!

茂木「十勝さん、そういうのを聞くのはルール違反かと?(だからお前は何も分かっていないんだ)」

 

ザワ、ザワ…

 

腐女子「ちょっ!三角関係キターー!」

腐女子「どっちが本命!?」

 

 

 

しょうゆ「ん?何だろ、あの人だかり」ススス

 

        〇

 

十勝「そうなのか?俺は大豆が買った本が、俺と被ってたらいいなと思って」

大豆「へ?」

茂木「なんだと(まさか、コイツ…!)」

十勝「俺は、コレを買った」

大豆「わー!俺もその本買ったー!」にこー!

茂木「っ!」

 

 

 

茂木(やはり!俺達の後をつけていたのか!)

大豆「もしかして…もしかして十勝も?」おず

十勝「ああ、BLは好きだよ」にこ

大豆「そ、そ、そうだったんだ!」

茂木「大豆先輩!騙されてはいけませんよ!こんなイケメンが腐男子なワケがないでしょう!世の中そんなに都合の良い世界はないんです!」

 

 

 

大豆「で、でも。本同じの買ってるし…それに茂木君だってイケメンなのにBL好きだし」

茂木「っく(自分の顔の良さをこれ程憎んだ事はないっっ!!)

十勝「茂木さん、好きなモノに顔は関係ないじゃないですか?」にこ

茂木(…そうきたか。ならば)

 

 

茂木「十勝さん、腐男子なんですよね?どんなCPが好きなんですか?(付け焼刃でどうにかなる程、この世界の沼は浅くはないんだよ)」ニヤ

十勝「そうだな…」

大豆「うん」

十勝「最近読んでるのは不憫受けが多いな」

大豆「っ!最高だね!」にこ!

茂木「他には?」

十勝「執着攻めによるメリバも良い」

 

 

茂木「なに?(コイツ、まさか!)」

大豆「いいよねー!」にこ

十勝「でも両片想いのじれったさもたまらないよな」

大豆「分かってるねー!」にこ

十勝「ノンケ攻めが徐々に絆されていくのもいい」

大豆「それって、ハナガキさんの作品じゃない!?」

十勝「ああ。ハナガキさんの作品は最高だよな」にこ

 

 

大豆「わーーー!茂木君!十勝も仲間だよ!」

十勝「ああ、仲間だよ」チラ

茂木「っ!(ワン〇ースみたいなノリで言いやがって……!俺には分かるぞ、十勝!)」

 

大豆「なーんだ!隠す必要なかった!」にこーー!

十勝「これからは俺も、話に入れてくれよ?」

大豆「うん!一緒に話そう!」にこーー!

 

 

 

茂木(さすがは本社で営業成績トップクラスを叩き出す男…ターゲットへの近づき方、取り入り方への下調べが尋常じゃないっ!いつから勘付いていた?クソッ、コイツに見せつける為に、敢えて情報をオープンにし過ぎたか!おのれ、十勝……俺は貴様の事を甘く見過ぎていたっ!)

 

十勝(俺は営業のプロだ。興味がないから……なんて理由で相手の趣味に寄り添えないようではトップには立てない。十勝さん、貴方達の話でここ一カ月間、色々と調べさせて貰ったよ。ただ、調べれば調べる程、この世界は底なし沼だ。でもボロなんて、俺は出さない)

 

 

 

     〇

 

本mirin「しょうゆが言ってたのは、この辺かな?」

 

——–ちょっと!リアル美平三角関係勃発してるんですけど!店番変わってあげるから見てきなよ!

 

本mirin「リアル美平三角関係って。何を夢見てんのよ。久々のイベントで頭はじけ……ん?」

 

      〇

 

ザワ、ザワ…。

 

十勝「どうだ?大豆、この後一緒に回って夕食も一緒に」にこ

茂木「っな!(ヤバイ!十勝を仲間だと認識した大豆先輩は現在凄まじくチョロくなってしまってる!絶対に『十勝も一緒にいい?』なんて俺に聞いて来るに違いない上に、今後、十勝のリサーチの能力を駆使した場合っ)」

 

茂木(豆乳さんに行きつくのも時間の問題!どうすればいい!絶対に嫌だ!アイツのスペックを鑑みれば、俺としているような事を…十勝ともヤりかねないっ!嫌だ嫌だ嫌だ!あり得ない!っくそ!最近人生の春を謳歌し過ぎたせいか!神よ!こんなのってないだろう!俺には大豆先輩しか居ないのに!)

 

 

腐女子「ど、どうなるの?」

腐女子「この三角関係の行方は…」

腐女子「今日のイベントで一番の壁サーは…この三人よ!」

 

ザワ…ザワ

 

大豆「…」

十勝「大豆?」

大豆「ううん、十勝とは一緒に回れない」

十勝「へ?」

 

茂木「っ!」

 

大豆「だって、俺は茂木君と来たんだ。だから二人で今日は遊ぶんだよ」

 

十勝「あ。そ、そうか(大豆…)」

茂木「…」

大豆「十勝、また会社で話そうね。仲間って分かって嬉しかったよ」手ふり

十勝「あ、うん」

大豆「行こう、茂木君」

茂木「…はい(な、何が起こってる?今、俺は大豆先輩と……手を、繋いで、いる?)」茫然

 

スタスタ

 

十勝「…なんでだ?大豆」

 

腐女子「選んだーー!」

腐女子「勝負あったーー!」

腐女子「爽やか軟派イケメンじゃなくて、硬派な生真面目イケメンが選ばれたーー!」

腐女子「あぁぁぁっ!この後どうなる!」

腐女子「続きを全裸待機!」

腐女子「スクロールバーが仕事しねぇっ!」

 

本mirin「あ、あ……う、嘘?あれって」

 

        〇

 

しょうゆ「あ、どうだった?めっちゃ萌え…」

本mirin「撤収撤収撤収てっしゅーーー!パターン赤!使徒です!」

しょうゆ「え?なに?急にエヴァネタ?好きだったっけ?」

本mirin「職場の知り合い発見!」

しょうゆ「貴方は死なないわ。私が守るもの。私が片付けしとくから、お前は先に帰れーー!駅集合!」

 

本mirin「ありがとーーー!あとで、スタバおごるからーー!」

 

ダダダダ

 

未鈴(なんで、茂木君と大豆君が居るのよーーー!?ってかもう一人のイケメン!アイツは誰よ――!?絶対アイツも同じ職場じゃーーん!もう完全に無理なんですけどーーー!えーー!ってか何!?二人って腐男子なの!?)

 

ダダダダダ!

 

——-

—-

 

茂木「あ、あの……大豆先輩」スタスタ

大豆「な、なに?茂木君」おず

茂木「十勝さんは…本当に良かったんですか?」

大豆「ごめんね、勝手に断って」

茂木「いえ、いいんです。俺は二人で。でも、大豆先輩は…」

大豆「俺も、二人がいいよ」

茂木「えっ?」

大豆「……俺は嫌なヤツなんだ」

 

 

大豆「俺は、二人が俺より、仲良くなるのが…嫌で」

茂木「…大豆先輩」

大豆「二人とも喋るのが上手いから、きっと俺と居るより二人で居たほうが、そのうち楽しいって思うようになるよ…」

茂木(あぁ、そうだ。この人は俺に負けじと独占欲が強いのに……)

 

大豆「そしたら、茂木君は十勝とばっかり遊ぶようになるかも」俯

茂木(自分に自信が無いんだった)

大豆「俺、茂木君を十勝に取られたくない」俯

茂木「…」

大豆「ごめん、茂木君はモノじゃないのに。子供みたいに。やっぱり十勝も一緒に…」

茂木「大豆先輩。早く、一緒に住みましょう」

 

 

大豆「え?」

茂木「大豆先輩のお母さんには、俺が直接話しますから。だから」

大豆「!」

茂木「一緒に住みましょう。もちろん、二人だけですよ」

大豆「…うん!絶対に住む!お母さんにダメって言われても!今度は絶対!」

茂木「フーー、春だ(人生の)」天を仰ぐ

大豆「うん、春だね!」にこーー!

 

腐女子一同(最高かよ…!!)

 

こうして二人は、手を繋いだまま一緒に帰りました!そして、帰って買ったものの見せあいっこをしながら…イロイロしたよ!

 

腐女子「生きてて良かった…」

 

十勝「これは、完全にリサーチ不足だ。次はアプローチを変える必要があるな」ぶつぶつ

 

未鈴「身バレこわーーー!」

 

 

この後の茂木と大豆の二人の1000文字程度のイロイロ(R18)を、投げにきます◎