番外編23:それぞれの目指す道(十勝/茂木/大豆)

 

★ちょっとした小ネタ3連発!★

 

 

今後の十勝・茂木の行く末。

イベントを機に社会人のイケメンサラリーマン二人が、それぞれ創作BLの道を極めていく。

 

十勝:大豆に取り入る為に創作BLの神字書きを目指す

茂木:より大豆にとっての“特別”を得る為に神絵師を目指す

 

 


 

 

 

≪十勝、神字書きへの道≫

 

十勝「次のアプローチ方法は……どうする?そうだ。一緒にイベントに出ようと大豆を誘ってみるのはどうだ?うん、いいかもしれない。やはり、一つの目標に向かって突き進むのは、相手の懐に入り込むのに定石だからな。ただ、イベントに出るとなると作品を作らねばならないワケだが。俺に書けるのか……BL小説が」

 

 

≪茂木、神絵師への道≫

 

茂木「イベントに行ったせいで大豆先輩が、腐男子だからと委縮する必要が無いと人見知りを克服しようとし始めた。大豆先輩の事だ。きっと、これからは今まで以上にファンが増えてしまうだろう。まったく……俺の敵は十勝だけではないという事か。ならば、他のファンからも一目置かれる存在になる為に……やはり、俺が神絵師になるしか方法はない」

 

 

≪大豆、人見知り打破への道≫

 

大豆「十勝も腐男子だったんだ。腐男子って、実はけっこう居るのかもしれない。みんな隠してるだけで……。お、俺もこれからは勇気を出して、少し前に出ていこう。男だからって、気にしなくていいんだ!まずは……プロフィール欄に……腐男子ですって……か、か、か……茂木君に相談しよう」

 


 

 

 

≪十勝、神字書きへの道≫

 

十勝「BL小説か……。まぁ、だいたい最初は真似から入るのが定石だよな。とは言っても、まずどんなスポーツもルールを知らなければ始まらない。最低限の知識を頭に叩き込む事から始めよう。えっと……『BL小説/書き方』っと。お、この人のBL小説のHowToをブログ記事に上げてくれてるな。なになに?BLで最も大切なのは……萌えと癖と熱い思い…え?」

 

十勝、抽象的過ぎて全く理解できない!

 

 

 

≪茂木、神絵師への道≫

 

茂木「よし、デジタルイラストを描く為の道具は全部ポチった。届くまでに一旦自分の画力とやらがどれ程のモノか確認しておくか。自らの実力を明確に把握するのが、何に置いても重要だからな。そうだな、まずは【まろやか毎日】のキャラを描いてみるか……ん?んんん?絵って、まずは何から描けばいいんだ?」

 

茂木、学生時代。美術の成績だけは最低だったよ!

 

 

≪大豆、人見知り打破への道≫

 

大豆「まずはTwitterで他の人と仲良くなるには……。えっと、……りぷらい?で絡む…のは皆に見られるからダメだ。恥ずかしい。じゃあ、DMは……急にそんな知らない人に送るの怖いし、向こうだって吃驚するよ。じゃあ、引用リツイートだったら……何を呟きに書いたらいいか分からない。………い、いいね!」

 

大豆、Twitter上でも人見知り発動!

 

 


 

 

 

≪十勝、神字書きへの道!≫

 

十勝「萌え……全然分からん。もういい!BL小説のHow Toを読み漁るより、まずは誰かの小説を見ながら実際書いてみるか。『学ぶ』は『真似ぶ』というしな。百聞は一見に如かず。百見は一体験に如かず、だ。まずは一人、師匠とする作家を決めようじゃないか」

 

十勝「そうだな。ランキングサイトのトップの複数人を見ながら真似ると、結局方向性がブレてしまう。そうすると、何者にもなれなくなってしまうからな。まずは一人、徹底的に真似るとしよう。守・破・離。まず守だ!と、なると……誰を真似るかが問題だが。まぁ、ファンタジーより現代モノの方がまだ書きやすそうだし……」ジッ

 

十勝「この人でいいだろう。舞台がオフィスって事で、まだ理解しやすそうだ」

 

 

慇懃無礼ですが何か?

作者:とうにゅう

タグ:オフィス/サラリーマン/年下攻め/美形×平凡/嫌われからの溺愛

 

 

十勝「これからは、このとうにゅうさんが俺の師だ。俺は、この人になるぞ」

 

 

十勝、偶然大豆を師とする!

 

 

≪茂木、神絵師への道≫

 

茂木「pixivを見ていると、皆神絵師過ぎてどうしていいか分からなくなるな。レベル1の状態で魔王の前に差し出された気分だ。……とは言っても、やはり物事というのは全て真似から入るのが賢者の道。自分の目指したい、表現したい世界観に最も合う人を探す所から始めようじゃないか。そして、その人を師と仰ぎ徹底的に真似をする。コレしかない」

 

——三時間後

 

茂木「っは!何をやっているんだ、俺はっ!思いっきり創作BL漫画を読み漁ってしまった……クソ。pixivめ。俺に遥かな高みを見せつつ、登る事すら疎外してくるとは。増えたのはブックマークだけじゃないか!」

 

茂木、これを十五回程ループする。

 

 

 

≪大豆、人見知り打破への道≫

 

大豆「最近、よく『いいね!』はするようになったぞ。これで、もしかしたら少しは相手に認識されているかもしれない。きょ、今日は……り、リプライで話しかける。あっ、あ!俺鍵アカだから。相手に見られないんだった!鍵……鍵……も、茂木君に相談だ!」

 

絶対開けさせない茂木。