番外編21:あられ、初めての修学旅行

【前書き】

 

すぐ始まってすぐ終わるR18シリーズ。

「番外編20:イマジナリー修学旅行」の続きです。

二人がイマジナリー修学旅行を楽しんでます。

 

R18要素は、あまり強くありません。

ただ、ひたすら楽しそうです。

どうぞー。

 

 


 

 

 

 オレは「修学旅行」っていうのに、一度も行った事がない。

 理由は簡単。お金が無いから。

 だから、修学旅行に行く前に、クラスの皆が班でどこに行くか話し合ったり、部屋割を見て喜んだり残念がったりしているのを見ると、凄く羨ましく感じていた。特に、修学旅行は夜が楽しいらしい。

 

 先生が見回りに来た時に、寝たフリをしたり、皆で好きな人の話しをしたり。

 

『……オレも、修学旅行行ってみたいなぁ』

 

 ずっと、そう思ってた。

 そしたら、修学旅行から帰ってきたゴウキが言ってくれた。

 

「あられ、俺と修学旅行しようぜ」

「っする!」

 

 今日、オレは小学生の頃からの夢がやっと叶う。

 

 

あられ、初めての修学旅行

 

 

 そうなんだ。修学旅行ってこんな事するんだ!

 

「っぁ、あっ、んぅ……ごうきぃっ、ひもちぃ」

「あられ、声抑えないと……周りの奴らにバレるぞ」

「んっ、でも……っぁん!」

 

 ゴウキと俺は今、毛布をかぶって真っ暗な中に二人で隠れていた。まぁ、隠れると言っても、ここは俺の家だし、父ちゃんは仕事で居ないからオレとゴウキの二人しか居ない。でも、ゴウキはバレるぞって笑いながら言う。

 

「いいのか、あられ。バレたら恥ずかしいぞ。明日も皆と一緒に旅行なのに」

「い、いやだぁっ」

 

 ゴウキの言葉に、オレは更に体を丸めて首を横に振った。だって、今、オレは何も服を着てない。ゴウキは制服を着たままなのに、オレだけ裸。ゴウキが脱いでって言うから脱いだ。

 

「な、恥ずかしいよな?だったら声、我慢しねぇと」

「んっ、っふぅ。でも……」

「でも?」

 

 ゴウキ、凄く楽しそう。

 お布団の中で、真っ暗だから顔はあんまり分からないけど、オレには分かる。ゴウキは今、凄く機嫌が良いって。

 だって、さっきからゴウキはオレの体に勃起するちんこをグリグリと押しつけてくるのだ。ついでに、制服のボタンがおっぱいに当たって、ムズムズする。ゴウキ、いつもみたいにおっぱいをちゅって吸ってくれないかなぁ。

 

「ごうき、あの……」

「っし!あられ、先生が来たぞ」

「先生?なんで?」

 

 ゴウキに直接触って欲しくて名前を呼んだのに、ゴウキは「先生が来たぞ」なんてワケが分からない事を言う。そういう、“つもり”っていう遊びなのは分かるけど、なんで修学旅行の夜に先生が部屋に来るのか、俺には分からない。

 

「先生はな、この時間になっても起きてるヤツが居たり騒ぐヤツが居ないか見に来るんだ」

「っそ、そうなの?」

「そう、だから起きてるのがバレたら……あられはどうなる?」

 

 それは大事だ。だって、今俺は裸なのだ。し、しかも……おれのちんこもちょっとだけ勃ってる。先生に起きてるのがバレて、布団の中から出されたら大変だ。

 

「っは、はずかしぃ……」

「だろ?だから、声出さねぇようにしないと」

「っひ、ん!」

 

 言ったそばからゴウキがちゅっとオレのおっぱいに吸い付いてきた。さっき、思っていた事がゴウキには伝わっていたようだ。ゴウキはやっぱり頭が良い。

 

「っご、ぅきっ……」

「なんらって」

「っん、っぁん!くちに、入れたまま、しゃべらないでぇっ」

「……あられ、バレるから」

 

 バレない。バレないよ。

 だって、ここは本当はオレの家で、ゴウキとは二人きりなんだから。でも、ゴウキがあんまり真剣な声で言うもんだから、オレはなんだか本当に外にはクラスの皆が居て、先生が部屋を見回りに来たような気分になった。

 

「っん、ふぅ……っはぅ、んんんっ!」

「あられ、乳首もちんこもめっちゃ勃ってる。かわい」

「っぁ!あっ、ひぅ」

 

 ゴウキが爪でピンとオレのおっぱいを引っ搔いた。そのせいで、ビクンと背中が跳ねる。でもオレは頑張って両手で口を塞いで声を出すのを耐えた。

 バレたら恥ずかしい。だって、俺のちんこはもう完全に勃っちゃってる。こんな状態で、先生に見つかったら、きっとスゴく怒られる。ちゃんと寝てないし、エッチな事してるし、廊下に立ってなさいって言われるかも。

 

「っひぅ。ごうきっ、声、でる」

「あられ、大丈夫。もう先生行ったみたいだ」

「……そうなの?」

「ん」

 

 「ん」って凄く優しい声で頷いたゴウキが、ちゅっ、と音を立ててオレの目元にキスを落とした。どうやら、先生はもう見回りを終えて行ってしまったらしい。良かった。裸で廊下に立たされずに済んだ。

 

「よかったぁ。バレたら、きっと裸で廊下に立たされてたね」

「……凄い設定だな」

「へ?」

「いや、何でもねぇよ。いや……良かった、あられの裸が皆に見られずに済んで」

 

 そう言ってゴウキはもう一度、今度はオレの口に軽くキスをした。ゴウキ、本当に機嫌が良い。さっきまで公園で修学旅行が大変だったって言って泣いてたのに。元気になって良かった。

 

「ゴウキ、修学旅行の夜は、他に何するの?」

「ん-、そうだな」

 

 普通にお喋りしながらも、オレは先程からムズムズして仕方がないちんこを、ゴウキの体に擦り付ける。すると、それに合わせるようにゴウキも自分のちんこをオレのに擦り付けてくる。ゴウキの、すごく固くて気持ちが良い。

 

「好きな人が誰か、友達同士で打ち明け合う……かな?」

「好きな人?」

「そう、そういうので盛り上がるな。で、そのまま旅行中に告白するヤツも出てくる」

 

 言いながらゴウキはユラユラと揺らしていた腰を止め、少しだけ疲れたように溜息を吐いた。そんなゴウキの姿に、オレはせっかくの二人だけの修学旅行なのに、ゴウキが楽しくないのが嫌で、何か言わないと!と焦った。でも、何も浮かんでこない。

 

 えっと、どうしよう。今は修学旅行だから……。

 

「お、オレの好きな人は、と、隣のクラスの田中ゴウキ君だよ」

「は?」

「ゴウキ君に、修学旅行の間に告白しよう、かな?」

 

 よく分からないけど、修学旅行で好きな人を言うってこんな感じでいいのだろうか。ゴウキの顔は真っ暗でよく見えない。ちょっと、間違ったのかもしれない。恥ずかしい。なんか、体が熱くなってきた。

 

「……ソイツに告白すんの?あられ」

「え、あ……ど、どうしよう」

 

 あれ、ちょっとゴウキの声が低くなった気がする。しかも、さっきまで止まっていた腰を揺らし、またオレのちんこにゴリゴリと擦り付けてくる。

 

「んっ、っふ」

「告白すれば?オッケー貰えるかもよ?」

「っぁ、っひ。そ、そうかな?」

「うん、大丈夫だって。告ってみろよ」

 

 なぁ、あられ。

 って、わざと耳元で言われオレは背中がぞわぞわするのを感じた。告白したら、ゴウキは「いいよ」って言ってくれる?

 

「ゴウキくん。好きです。オレを、一番にしてください」

 

 は、初めてちゃんと告白したかもしれない。なんか、ちょっとドキドキする。「ゴウキくん」って呼んじゃったし。なんか、本当に同級生になったみたいだ。

 そうオレが一人でドキドキしていると、突然暗かった視界が開けた。

 

「あ゛―――――!もうっ!ちんこ痛てぇっ!」

「っ、ごうき、皆にバレるよ?」

 

 ゴウキは大声で叫ぶと、布団をポイと遠くに投げやってしまった。あれ?修学旅行は?皆周りに寝てるんじゃないの?先生も見回りにくるよ?

 色々と今までゴウキに言われた言葉が頭の中をグルグルする。すると、いつの間にか俺のお尻にゴウキの熱いちんこが添えられていた。

 

「っは、ぁ。あられ、一旦修学旅行終わり。挿れさせてっ……」

 

 肩で息をしながら、苦しそうに尋ねてくるゴウキにオレは頷きかけると、ちょっとだけ考えた。

 

「ゴウキ、待って!待って!」

「待てねぇっ!ちんこ苦しいっ!あられが可愛いのが悪いっ!」

 

 待てない!って言いながら、ゴウキは挿れようとはしてこない。ただ入口に熱いのを擦り付けてくる。気持ち良い。オレも早くゴウキのちんこが欲しい。でも、その前に一つだけ聞いておきたかった。修学旅行じゃないかもしれないけど、一言でいいから。

 

「ゴウキ……告白したから、返事ほしい」

「っ!」

 

 好きですって告白したんだから、返事が欲しかった。すると、次の瞬間、オレのお尻の中を凄い勢いで熱いモノが入り込んで来た。同時に耳元でゴウキの声がする。

 

「俺も好きだよ。あられ。付き合おうぜ」

「~~~~っっっ!!」

 

 嬉し過ぎて、ゴウキの返事を聞いた瞬間にイってしまった。

 

「っぁん、っひゃっ、んっ、……ぁんっ!」

「あられ、かわいいっ!かわいいっ!マジで、かわい過ぎだっ!」

 

 あぁ、修学旅行って凄く楽しい。

 まだまだ、オレとゴウキの修学旅行は始まったばかりだ。


 

後書き

ゴウキ、本当にノリノリで楽しそうだな……。