あられのおれ

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7:おまけのゴウキ~あられもないのに~

 田中ゴウキ。十四歳。中二。  俺はゲイだ。つまり、男が好きだ。 「ねぇ、ゴウキ。私と付き合ってよ」  そう言って、塾の中にある自動販売機の隅で、俺にデカイ胸を押し付けてく一人の女子。同じ中学ではない。塾でしか絡ま...
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6

 時刻は七時を回った。  さっきゴウキが上がっていった階段を、沢山の学生達が下りてくる。 「っ!ゴウキだ!」  やっとゴウキが出てきた。  そう、俺が駆け出そうとした時、俺の体はピタリと固まった。ゴウキの周りには、沢...
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5

 あの日から、俺はスマホがもっと欲しくなった。 「ゴウキ!俺、絶対にバイト探す!」 「はぁ?どんなバイト探す気だよ」  いつもの公園のベンチで、ゴウキが怪訝そうな表情で言った。「はぁ?」と、ゴウキの口から漏れた息が...
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4

 その日は、午後から予報通りの雨だった。  俺は傘を持っていない。忘れたのではなく、長年父ちゃんと二人で使っていた傘がぶっ壊れたので、我が家にはもう傘は無いのだ。  十二月の雨に体温を奪われながら、俺は濡れる事なんて気にせず...
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3

 それから、俺とゴウキはあの公園のベンチに集まるようになった。  そして毎日、二人でゴウキお勧めのエッチな動画を見るのだ。イヤホンを半分こして、小さな画面を二人で覗き込みながら。 ≪っはぁん。ね。はやく、意地悪しないで、早く...
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