Inコンビニ
あられ「…」ジーっ
ゴウキ「ん？どうした、あられ」
あられ「っなんでもない！」バッ
ゴウキ「何だよ、欲しいモンがあんだろ？」
あられ「ないよ！」
ゴウキ「…（こういう時は、っと）おぉ、これか」
あられ「え？」
ゴウキ「あられ、コンビニのプライベートブランドの醤油が欲しかったのか」
あられ「えっ、え？」
ゴウキ「俺はあられの欲しいモンは全部買ってやりたいからな。よし、この醤油を買おう（人間は、秘密を聞いても素直に答えてはくれないが……）」
ゴウキは醤油を手に取ったよ！
あられ「ちがう！ちがうよ！オレ、醤油じゃなくてこっちのふるーちぇを見てたんだよ！」あせあせ！
ゴウキ「へぇ、フルーチェが欲しかったんだな。あられは」にや
あられ「あっ！」
ゴウキ（人は間違った情報を言われると、訂正せずにはいられない生き物だ）どや！
あられ「あっ、違くて、ふるーちぇじゃなくて。こっちの塩を見てて……」
ゴウキ「じゃあ塩を買おうか」
あられ「っ！！いやだ、ふるーちぇが良い！」
ゴウキ「だろうな（何だよ、塩って）」
ゴウキ「別にフルーチェくらい欲しがれよ。別に高くねぇし」
あられ「だってコレ。食べた事ないけど……アレでしょ」俯
ゴウキ「ん？」
あられ「これ、牛乳も買わなきゃ食べれないやつだから…高級なんだよ。だから……」
ゴウキ「っう（あられん家の貧乏さを舐めてた）」
あられ「本当に見てただけだから」
ゴウキ（つーか、普通にあられがフルーチェ食ってるトコロ見てぇな。絶対に口の周りとかに、ベッタリ付けそうだし）ムラ
あられ「ゴウキ、行こ」
ゴウキ「あられ、頼む。俺、マジでフルーチェが好きでさ。一緒に食ってくんね？」
あられ「え？」
ゴウキ「俺はフルーチェが一番うまくなるこの時期を毎年楽しみにしてんだわ」
あられ「そっか、ふるーちぇにもシーズンがあるんだ…」
ゴウキ「あられ、一緒にフルーチェを食おうぜ」
あられ「うん！」パァッ
ゴウキ「クソっ、あるだけ買って帰りてぇわ」
あられ（そ、そんなにふるーちぇっておいしいんだ）
あられの家で、二人仲良くフルーチェを作ったよ！
ゴウキ「ほら、あられ。牛乳入れて混ぜろ」
あられ「すごい！なんか、急ににふるふるしてきた！ふへっ、ゴウキ！楽しいねー」にこ
ゴウキ「ああ、そうだな（あられ、可愛すぎる。頼むから食うのは最強に下手くそであれ）」
あられ「ゴウキ、ふるーちぇって可愛いね？」にこ
ゴウキ「ああ（あられは最高峰に可愛いな！？畜生！）」
フルーチェ完成！
でも、あられはフルーチェを皿ごと揺らすばっかりでしばらく食べようとしなかったよ！
あられ「ふへ」ふるふる
ゴウキ「あられ、いつ食うんだーーー？（俺はいつお前を抱けるんだーー！？）」ムラっ
ゴウキ、思春期性欲モンスターだけど、ちゃんとあられが食べ終わるまで待ったよ！
