営業三課の飲み会で「もつ鍋」を食べに来たよ!
課長「さぁ皆遠慮なく食べてねー。割り勘だから」
野田「そうですね」すん
十勝「もつ鍋ですか。いいですね」
大豆「もつ…」
茂木「大豆先輩、もつ鍋は苦手ですか?」
十勝「大豆はもつを飲み込むタイミングが分からないんだよな?昔からそうだった」
茂木(クソ、古参ぶりやがって)
大豆「うん。もつって噛んでも噛んでも全然崩れないし…なんか難しい」
茂木(クソ、可愛いな)
十勝「大豆、もつ以外をよそってやるよ」
大豆「ありがとう」にこ
茂木「十勝さん、よそってください。モツも」イラ
十勝「は?でも、大豆は…」
茂木「よ・そ・っ・て・く・だ・さ・い」
十勝「おい、無理やり食べさせる必要はないだろ」
茂木「大豆先輩。俺を信じてください。必ずや、俺は貴方にもつを飲み込める世界線へと連れていってみせます」
十勝「は?(世界線?)」
大豆「…わかった。茂木君が言うなら」
茂木「大豆先輩、さぁ。三十回噛んだら、俺の合図で飲み込んでくださいね」
十勝「ん?んん?」
茂木「はい、1.2.3…」
大豆「んぐ、んぐ」
大豆の咀嚼を茂木が数え始めたよ!周りはその様子に釘付けだよ!
茂木「29,30、はい、ごっくん」
大豆「んぐ、んぐ、むっく」
茂木「はい、口を開けて」
大豆「あー」
茂木「はい、全部飲み込めましたね。大豆先輩は飲み込むのは……上手ですもんね?」
十勝(こ、これは)ゴクリ
大豆「わぁ、茂木君が居たら飲み込めた」
茂木「大豆先輩は、本当にごっくんがお上手で」チラ
十勝(ごっくんだと……よくBL小説の展開であるアレか?やめろ、あれはファンタジーだ。現実じゃない。この二人で想像するな。でもこの二人は、前……事務所で)
茂木「じゃあ二つ目……いや、二発目いきましょうか!」チラ
十勝「っく(何が、二発目だ!モツだろうが!)」
大豆「なんか顎が疲れてちゃったよ」
茂木「何を言ってるんですか。まだまだこれからですよ」チラ!
十勝(顎が、疲れる……?クソ頭の中がBL小説のせいで毒されている。やめろ!あの二人で想像するな!)
茂木「はい、1,2~」
大豆「むぐ、むぐ」
課長「何、ここ」
野田「そうですね」スン
十勝、字書きの特訓の為にBL小説を読みまくっているせいで、全ての想像がソッチに向かってしまう。
茂木、好都合。大豆の咀嚼も管理出来てご満悦の気持ち悪さ。
大豆、そろそろキャベツが食べたい。
課長、君たち何なの?(切実)
野田、女の子が入ってこないかしら……(切実)