番外編25:神の咀嚼もファンの使命(茂木×大豆←十勝)

 

営業三課の飲み会で「もつ鍋」を食べに来たよ!

 

 

課長「さぁ皆遠慮なく食べてねー。割り勘だから」

野田「そうですね」すん

 

十勝「もつ鍋ですか。いいですね」

大豆「もつ…」

茂木「大豆先輩、もつ鍋は苦手ですか?」

十勝「大豆はもつを飲み込むタイミングが分からないんだよな?昔からそうだった」

 

茂木(クソ、古参ぶりやがって)

大豆「うん。もつって噛んでも噛んでも全然崩れないし…なんか難しい」

茂木(クソ、可愛いな)

十勝「大豆、もつ以外をよそってやるよ」

大豆「ありがとう」にこ

茂木「十勝さん、よそってください。モツも」イラ

十勝「は?でも、大豆は…」

茂木「よ・そ・っ・て・く・だ・さ・い」

 

十勝「おい、無理やり食べさせる必要はないだろ」

茂木「大豆先輩。俺を信じてください。必ずや、俺は貴方にもつを飲み込める世界線へと連れていってみせます」

十勝「は?(世界線?)」

大豆「…わかった。茂木君が言うなら」

茂木「大豆先輩、さぁ。三十回噛んだら、俺の合図で飲み込んでくださいね」

 

十勝「ん?んん?」

茂木「はい、1.2.3…」

大豆「んぐ、んぐ」

 

大豆の咀嚼を茂木が数え始めたよ!周りはその様子に釘付けだよ!

 

茂木「29,30、はい、ごっくん」

大豆「んぐ、んぐ、むっく」

茂木「はい、口を開けて」

大豆「あー」

茂木「はい、全部飲み込めましたね。大豆先輩は飲み込むのは……上手ですもんね?」

 

十勝(こ、これは)ゴクリ

 

大豆「わぁ、茂木君が居たら飲み込めた」

茂木「大豆先輩は、本当にごっくんがお上手で」チラ

十勝(ごっくんだと……よくBL小説の展開であるアレか?やめろ、あれはファンタジーだ。現実じゃない。この二人で想像するな。でもこの二人は、前……事務所で)

茂木「じゃあ二つ目……いや、二発目いきましょうか!」チラ

 

十勝「っく(何が、二発目だ!モツだろうが!)」

大豆「なんか顎が疲れてちゃったよ」

茂木「何を言ってるんですか。まだまだこれからですよ」チラ!

十勝(顎が、疲れる……?クソ頭の中がBL小説のせいで毒されている。やめろ!あの二人で想像するな!)

 

茂木「はい、1,2~」

大豆「むぐ、むぐ」

 

 

課長「何、ここ」

野田「そうですね」スン

 

十勝、字書きの特訓の為にBL小説を読みまくっているせいで、全ての想像がソッチに向かってしまう。

 

茂木、好都合。大豆の咀嚼も管理出来てご満悦の気持ち悪さ。

大豆、そろそろキャベツが食べたい。

課長、君たち何なの?(切実)

野田、女の子が入ってこないかしら……(切実)