番外編4:聡志と金弥の手繋ぎ変遷!(金弥×聡志)

番外編4:聡志と金弥の手繋ぎ変遷!(金弥×聡志)

 

 

聡志・金弥5 歳

 

聡志『さむい、さむい』ぶるぶる

金弥『サトシ、さむいの?』

聡志『うん、キンはさむくないのか?』

金弥『うん。きん君はさむくないよ』

聡志『うそだ。こんなにサムイのに』

金弥『うそじゃないよ。サトシ、きん君の手触ってみて』ぴた

聡志『あ、あ、あったかい…!』

 

金弥『うそじゃないでしょ?』

聡志『すごいな。なぁ、こっちの手もさわって』

金弥『いいよ!』ぴた

聡志『ふあぁぁぁ、あったかい』

金弥『きん君、サトシの色々なとこさわってあげる!』ぴたぴた

聡志『〜ほっぺたもあったかい!キンは、ぬくくてすごいな!』

金弥(キン君、サトシに褒められた!)

 

 

 

聡志・金弥9歳

 

聡志『さみー!キン!手!』

金弥『はい!こっちの手は!?』

聡志『両手つないで歩いてたら、前向いて歩けねーよ!』

金弥『じゃあ、サトシが前向いて後ろに手出して!電車みたいにして帰ろ!』

聡志『キン!頭いーな!それで帰ろ!』

金弥(キン君、サトシに褒められた!)

 

 

 

聡志・金弥12歳

 

聡志『さむー!キン、手ぇ貸して』

金弥『うんっ!』ぎゅっ

 

友達『あー!男同士手ぇ繋いでる!ヘンなの!』

 

聡志『え?』

金弥『…(こいつ)』

 

友達『フツー、男同士は手なんかつながないんだ!お前らよよっちぃの!』

 

聡志『…』スススッ

金弥『っ!?(手がっ!)』

 

友達『手ぇ繋ぐのは低学年までなんだぜ!』

聡志『知ってるし!繋いでないし!』

金弥『…』

友達『明日ガッコーで、たっちゃん達にも言っとこー!サトシとキンが手ぇつないでたって!じゃーな!』

聡志『〜〜やめろ!待て!』

金弥『…』

 

その友達は、何故だか誰にも言いふらしたりしませんでした。

 

 

 

聡志・金弥14歳

 

聡志『あー、さむ』

金弥『ハイ』スッ

聡志『何だよ、その手』

金弥『俺の手あったかいよ』

聡志『いつの話してんだよ。カイロ持ってきてるからいーよ』

金弥『誰も見てないよ』

聡志『いーって』

金弥『そんなちっさいカイロじゃ、全然あったまんないでしょ』

聡志『…』

 

金弥『誰も見てない』ぎゅっ

聡志『!』

金弥『ほら、俺の方がカイロよりあったかいでしょ?サトシ』

聡志『あ、あぁ』

金弥『誰か来たら離せばいいよ』

聡志『…う、うん(え?キン、身長同じくらいなのに手…デカくね?)』

金弥『行こ(あれ?サトシ、手小さい?』

 

金弥、ここから怒涛の成長期

 

 

 

聡志・金弥18歳

 

友達『なぁ?お前ら二人さデキてんの?』ニヤニヤ

聡志『は?』

金弥『あ?』

友達『美奈子がさ、昨日お前らが手ぇ繋いで帰ってるトコ見たって言ってた』

聡志『っ!違う!手なんか繋いでない!(見られてたんだ!!)』

金弥『…』

友達『でも、美奈子から写真送られてきたぞ。ほら』

 

聡志『〜!これは違う!手を繋いでたんじゃなくて!』

友達『だから、キンって誰に告られても断るんだー。モテる癖にヘンだと思ってた』

聡志『っ!違う!俺が寒がりだからっ!キンは暖めてくれてるだけで!』

金弥『サトシ、ほっとけよ。どーでもいーじゃん。騒ぐと逆効果だよ』

聡志『そ、そっか?』

 

金弥『そんな事より、サトシ。願書書いた?』

聡志『あ、うん』

金弥『書き方わかんねーの!見して!』

聡志『わかった。ちょっと待ってろ』タタタ

 

友達『ちぇっ、つまんねーの!聡志揶揄うの面白かったのに』

金弥『なぁ?』

友達『ん?』

金弥『美奈子って、お前の彼女だっけ?』

友達『そうだよ』

 

金弥『別れた方がいーんじゃね?美奈子、股緩すぎ』

友達『は?何を』

金弥『美奈子に直接聞いてみたら?お前、山吹クンとヤった?って?』

友達『ちょっ、は?』

金弥『さっさと聞いて来いよ。お前の彼女にさ』

友達『お前も来いや』

金弥『後でいくらでも行ってやるよ』

友達『…絶対来いよな』ガタ

 

聡志『あれ?アイツは?』

金弥『美奈子んとこ行ったよ』

聡志『川崎さん?あーっ!つーか見られてたんじゃん!もう絶対外ではお前と手繋がねー!』

金弥『(クソ、最悪)サトシ、美奈子のコト好きなんだっけ?』

聡志『っち、違う!声!声が!』

金弥(あんなウルセー声のどこがいいんだよ。サトシ)

 

 

 

聡志・金弥23歳

 

聡志『さむっ!絶対、声優になったら暖房付きの部屋借りる!』

金弥『サトシぃ。何?このモコモコ靴下(かわいい)』

聡志『これ?スーパーにめっちゃ置いてあって安かったから買った。すげぇあったけーの』

金弥『ピンクと水色だ』

聡志『仕方ねぇだろ。コレしか無かったんだよ!』

 

聡志『つーか!冷え性になんのは、女の人だけじゃねーのに!地味な色のモコモコも作ってくれよ!』

金弥『(モコモコ…言い方可愛過ぎだろ)いーじゃん、似合ってるよ』

聡志『バカにしてんだろ?』

金弥『してないしてない。ほらサトシ。おいでー』

聡志『あーお前、ほんと体全部あったけーよな』スス

 

金弥『でしょー?俺、さみぃって思った事ねーもん(あぁ、外だと手も繋いでくれないのに、家の中だと抱きしめさせてくれる……冬サイコー)』

聡志『代謝良過ぎなんだよなー。あー、ぬく過ぎて眠くなってきたー』

金弥『寝てていーよ』

聡志『おう、30分たったら…起こして、くれ』

金弥『うん』スリ

 

 

冷え性聡志と、あったかい金弥の手繋ぎ変遷。

部屋の中だと、もこもこ靴下も履くし、金弥に手を繋ぐどころか、抱き締められて眠る聡志。聡志が気にしてるのは、いつも他人の目だけ。別に触られるのを拒否っているワケではない。

 

もちろん、眠る聡志に金弥はイロイロ好き勝手して楽しみます。