聡志と金弥にBLの仕事が来るようになったよ!
聡志「やったー!今回は俺が主人公だー!」
金弥「良かったね、サトシ(サトシ可愛い)」
聡志「……なんだよ、大人ぶってんじゃねぇよ(なんか恥ずかしくなってきた)」
金弥「大人ぶってないし。俺、サトシと仕事出来るなら何でもいいから」サラリ
聡志「恥ずかしいやつ。もういい、お前ちゃんと台本読んだか?BLでちゃんと仕事貰うの初めてだろ?」
金弥「まぁね。誰だったっけ……えっと、牛乳さん?のボイスドラマくらいかな」
聡志「とうにゅうさんだから!」
金弥「サトシって細かいよね」
聡志「いや、細かくないだろ!他人の名前を間違うってスゲー失礼だからな。ちゃんと覚えろよな」
金弥「はいはい(サトシ、細けぇ)」
聡志「で、ちゃんと台本読んだか?」
金弥「読んだよ。これ、ちょっと思ったんだけどさ……」
聡志「どうした?何か気になる事でもあんのか?」
金弥「主役って、俺じゃない?」
聡志「は?」
金弥「だって、俺のキャラの方が格好良いよ。出番もサトシの方と同じくらいあるし。むしろ俺の方がセリフ多いんじゃない?」
聡志「はぁぁぁ?」
金弥「それに見てよ、タイトル。【初代様には仲間が居ない!】って俺のキャラの名前がタイトルに入ってるよ。それに、サトシの演るキャラって……犬じゃん」
聡志「人間だよっ!『犬』って呼ばれてる人間!」
金弥「でも、コレはどう考えても俺の演る『初代様』の方が主役感あるし……」
聡志「うるせーーー!お前はBLが何たるか全ッ然分かってねぇ!BLは基本『受け』が主役になる事が多いんだよ!だから、主役は俺!『犬』!」
金弥「いや、でも格好良いのが主人公でしょ。出番も多いし、強いし。人気投票とかしたら、初代様の方が人気なんじゃない?」
聡志「うるせーうるせー!主人公は俺……犬だっつーの!ほんっとお前サイテー!もう知らん!セリフ合わせしようと思ったけど、俺一人で演る!」バタバタ
聡志がトイレに隠れたよ!
狭い部屋に住んでるから、隠れる所はそこしかないんだ!
金弥「っあ、ごめん!そういうつもりじゃなくて……さとし!ほら、おいで!」
聡志「犬みたいに呼んでんじゃねぇ!」
金弥、BLの事が分からな過ぎて「攻め」の方が格好良いじゃん!出番も多いじゃん!じゃあ主人公じゃん!理論をぶちかまし、聡志と喧嘩になる。
ちなみに、聡志はけっこうBL作品に出演してるから界隈の事もきちんと理解しているよ!だって勉強熱心だからね!
金弥「出番も多いし!格好良いし!強いし!タイトルに名前が付いてるし!主人公じゃん!」
わかんないよね、金弥。
★おまけ★
【初代様には仲間が居ない!】
ドラマCD収録中
金弥『おい!メシはまだか!さっさとしろ!このクソ犬が!』
聡志『あっ、あっ。えっと、初代様。はい』
金弥『は?なに自分の体見てんだ?キモ過ぎだろ、テメェ』
聡志『あ、いえ。これは……その、ちがくて』
金弥『あー、もう!どうでもいい!早くメシを準備しろ!このグズ!』
聡志『……はい』
聡志(役柄とは言え、なんでこんなに金弥に下手に出なきゃなんねぇんだ……)
金弥(弱弱しいサトシもなんか良いな。めっちゃクる)
金弥、ここから俺様系の役割がゴリゴリ増える。
対して聡志は「受け」役が定着していく。
聡志「BLは!受けが!主人公な事多いから!!」
自作品の中に声優キャラ居ると、こういう遊びもできて良いな!