番外編35:RPG世界の強制力(初代×犬)

 

 

RPG世界の強制力

—-犬、初代と出会う前(戦闘終了後)

 

 

アーチャー「っは、こんなもんかよ!チョロイぜ!」

魔法使い「あれ?もう終わり?」

ヒーラー「ふふ、あんまり悪い事しないでね?」

タンカー「あー!まだまだ暴れ足りないぜ!」

 

犬(当時勇者)「……」

 

犬(戦闘終了後のキャラの一言とキャラ同士の掛け合い…プレイヤーとして見てる時は良かったけど、自分が言うのはちょっと恥ずかしいっていうか……いたくない…のにっ!!)

 

 

犬「……俺達の力はこんなモンじゃないぜ!(ああああああっ!!絶対コレだけは強制的に口を吐いて出てしまううう!)」

 

 

召喚師「…」

 

犬「…」チラ

召喚師「…なんだ」

犬「いや、なんでもない(召喚師はいいよな。元々あんまり喋らないキャラだし…セリフも少ないから戦闘後に恥ずかしい台詞も言わなくて良いし。どうせ転生するなら俺も召喚師が良かった)」しょぼ

 

 

召喚師「…よくあんな恥ずかしい台詞言えるよな」ボソ

犬「っす、好きて言ってるんじゃない!」真っ赤!

召喚師「……好きで言ってるんだろう。誰かに強制されているワケでもあるまいし」ボソ

犬「っ~~!(ゲームのシステムに強制されてるだけなのに!)」真っ赤!

召喚師「恥ずかしいなら言わなければいい」

犬「もう、いいよ……」しょぼ

 

 

——

—-

時空転移後(戦闘終了後)

 

 

初代「っは、雑魚が。こんなモンかよ」

 

犬(初代様は一人パーティだったせいか、戦闘後の台詞が下手に派手じゃなくていいな……それに、こっちに来てから俺も強制的に台詞を言わされなくなって……っあ!)

 

タタタ!

 

犬「初代様、お怪我はありませんか?」

 

初代「別にねぇ、行くぞ!」

犬「はい!(強制的に台詞を言わされなくなって良かった~)」

 

 

 

—-また別の戦闘後

 

初代「俺の力はこんなモンじゃねぇよ」

 

犬(初代様の台詞のパターンって一人なのに、けっこう多彩だよなぁ。さすが初代とは言えソードクエストだ。ボイスは昔から……あ!)

 

タタタ

 

犬「初代様、すごいです!」

初代「まぁな、行くぞ!」

犬「はい!(ボイスは昔から凝ってるよなぁ)」

 

 

 

—–また別の戦闘後

 

初代「またつまんねぇモンを斬っちまったぜ」

 

犬(でもソードクエストの醍醐味って戦闘後のキャラ同士の掛け合いでもあるから、ちょっと物足りなくも……あ!)

 

 

 

犬「初代様!マントがほつれてます!どうぞ、お預かりします!」

初代「おう(コイツ、毎回戦闘の直後はテンション高く話しかけてくるよな。ま、いいけどよ)」

 

 

犬、実はシステムの強制力により戦闘後の台詞をテンション高く口にしているのだが、あまり無理した台詞ではないので気付いてない。

 

 

犬の戦闘後のその他ボイス(無意識)

 

犬「初代様、素晴らしいです!」

犬「初代様、次はどこへ向かいましょう?」

犬「初代様に挑むなんて命知らずな奴らだ」

 

など。

ともかく、初代様への賛辞賞賛を普段よりテンション高く口にするボイスが多い。

 

 

 

●おまけ●

【この世界には、レベル30の俺(略)】の場合……

 

キトリス「俺達の武器は!」

シモン「……剣!」

キトリス「そりゃそうなんだけどっ!!違うだろうが!戦闘が終わった後はそうじゃなくて……はいやり直し!」

キトリス「俺達の武器は!」

シモン「師弟の絆!」

キトリス「はい、正解!」

 

ちゃんと掛け合う

 

 

 

●おまけ●

【勇者ヒスイは石化した!】の場合……

 

ヒスイ「っしゃぁ!雑魚は引っ込んでろ!」

ヘマ「イシ君すごい!格好良い!わーい!」

ヒスイ「愛してるぜ、ヘマ!結婚しよう!」

ヘマ「へへ!結婚する!」ぎゅっ!

 

 

ちゃんと掛け合うし、毎回こんな感じ。

 

戦闘後の掛け合いは【ソードクエスト】の風物詩