—-職場にて
飯島「宮森さん、ちょっといいですか?」
タロー「っ!はい!」シュタ!スタタタ!
飯島「あ、すみません。わざわざ来てもらって」
タロー「ううん、何でも言って!」にこ!
飯島「あ、えっと……教えて欲しい事があって(すげぇ笑顔だな。俺が宮森さんの推しだから、か…)」
タロー「えっと、それは……これを、こうして」
飯島(推し……俺は、宮森さんに推されている)
—-出来てません。無理です。
飯島(課長には……あんな態度なのに)チラ
タロー「あ、よければ。これ、俺がやろうか?」にこにこ
飯島「いえ、大丈夫です。ありがとうございます(俺は……)」
タロー「そ、そう?俺、いつでも手伝えるから……何かあったら言って、ください」にこ!
—–
推し推し!推してまいる^^!
——
飯島「ありがとうございます。宮森さん(そう、俺はこの人に”推されて”いる。現実世界での推しは、アオイさんだけじゃない)」ジン
タロー「……あと、その」おず
飯島「なんですか?宮森さん」さわやか!
タロー「す、好きピの新刊が出たから持って来たんだけど……読む?」おず
飯島「もちろんです。わざわざありがとうございます。宮森さん(これは……今日もブログは俺のネタだな」
タロー「っ!ど、どうぞ!」にこー!
飯島(なにせ、俺はアオイさんと違って…)
タロー「あの、今回の葵ちゃんは凄くて!あの、ネタバレじゃないんだけど、ほんと凄くて!」
飯島「そうなんですね。楽しみだな(…同じ職場だからな)」にや
——
—-
飯島宅
飯島(コタロー日記…いつ更新されるんだ)
飯島は帰ってからずっとコタロー日記をリロードして更新を確認してるよ!
飯島「っ!(更新された!)」
——–
3月24日
ちょっと、困ったこと。
こんばんは、コタローです!
皆さん【好きピ】の最新刊は読みましたか?
あの展開にはビックリでしたね……まさか葵ちゃんが、あんな事に……
( `ー´)ノばっ!
いけないいけない!
コタロー日記では最新刊のネタバレは一カ月以内はしない事にしてます!(自戒)
なので、最新刊の感想はまた後の記事でやるとして…
今回は職場で困っている事を此処で告白します。
——–
飯島「困ったこと?また課長に何か言われたのか?」
——
イケメンZ世代君について、です。
——
飯島「え…?俺?」
——-
前回の記事で、俺はイケメンZ世代君を職場での”推し”にするって決めました。
でも、一つ大きな問題があって……このままじゃ、俺は彼を推せない…
——-
飯島「え、え?俺、なんかしたか?もう推し降格…?」ざわ
——
俺は…イケメンZ世代君の名前を…知りません。
——-
飯島「……は?」
——
いつも名札はスーツの中に隠れてるし、ちょうど名前を呼ばれてる所にも立ち会えないし……
今更「名前なんですか?」なんて聞けない。
ど、ど、ど、どうしよう(@_@。
推しの名前も分からないなんて、こんなの自信をもって”推し”なんて言えない!!!
——
飯島「……はぁ」
飯島はふかーい溜息を吐いたよ!
飯島「……確かに、俺。一回も宮森さんに名前、呼ばれた事ねーわ。俺って、そんなモンだったんだな」スン
——
俺……職場の人で、こんなに俺と関わってくれたのは、イケメンZ世代君が初めてなんです。
名前の聞き方だって、きっと普通の人なら上手に聞けるんだと思う。
——-
飯島「俺が……初めて、か」ふっ
—–
でも、俺は……コミュ障オタクなので、上手に聞けなくて。でも、出来ればイケメンZ世代君の名前も知りたいので……
だから、皆さん助けてください(@_@。
こういう時、どうやったらイケメンZ世代君に失礼にならないように、名前の情報を仕入れられるでしょうか?
コメント欄か、DMでも良いので…良い案があったら知恵を貸してください!
——–
飯島「…必死か。そんなに俺の名前が知りたいのか。宮森さん」苦笑
——-
俺も、明日アオイさんとレイトショーで映画を見る約束をしてるので、その時に相談してみようと思います。
——–
飯島「…ん?」ひく
——
きっとアオイさんなら、コミュ障の俺と違って良いアイディアを教えてくれるかもしれない……ので。
あ、でも!
アイディアはいっぱい募集中なので!
みなさん、コタローを助けてください(;O;)!
それでは、今日は明日に備えてそろそろ寝ます。
では~、皆さんも良い夢を(ふりふり)
—–
飯島「っふーー」天を仰ぐ
—-きっと”アオイさん”なら、
飯島「…俺の名前くらい、アオイさんに聞かなくても教えてあげますよ」ガタ
——-
—-
職場
飯島「宮森さん」にこ
タロー「っ!あ…あ、おはよう、ございます」ぺこ
飯島「あの、これ昨日の好きピです」
タロー「っえ!もう読んだの?」
飯島「ええ、あんまりの怒涛の展開に読む手が止まらなくて」にこ
タロー「そ、そうだよね!まさか、アオイちゃんが閉じ込められた体育倉庫で一人ライブ配信をするなんて!」大興奮!
飯島「まさに、起死回生の一手でしたね」
タロー「そう!あとさ…!」
課長「宮森君!ちょっと来なさい!」
タロー「……」スン
飯島「っ!(出た、スン顔)」ゾク…
課長「宮森君!聞こえないのか!」
タロー「……はい、今行きます」スン
飯島「(声冷た……!)あ、宮森さん」
タロー「はい!」にこ
飯島「(この表情&声の格差よ)…漫画のお礼にお菓子を入れてるので、よければ食べてください」
タロー「あっ、ありがとう!」
課長「宮森君!」
タロー「……はい」スン
飯島「じゃ、宮森さん。お疲れ様です(これは、もう反抗心が凄いな……良い)」
タロー「はい、お疲れ様です」ぺこ
——-
—-
タロー(イケメンZ世代君は……本当に良い人だ。課長は早く飛ばされろ)カタカタ
ぐう
タロー(お腹、空いた…)
—–漫画のお礼にお菓子を入れてるので、よければ食べてください。
タロー(お菓子!)ガサ
タローは漫画の入った袋に手を伸ばしたよ!
タロー(わぁ、お洒落なお菓子だなぁ。さすがイケメンZ世代君だ……ん?)
パラリ
タロー(なんだろう、コレ……っ!!)
——-
宮森さん
【好きピ】の最新巻ありがとうございました。お礼に、今度一緒に食事はどうですか?
これ、俺の連絡先IDです。
いつでも連絡してください。好きピの感想、もっと話したいので。
ID:*****
飯島 武蔵(いいじま むさし)
——
タロー「っっっっ!!(名前ー!)」ぱーー!
飯島「……っし(あれは、見たな)」チラ
タロー、飯島の名前をゲット!ついでに連絡先もゲット!
でも……アオイの時同様、自分からは連絡出来ないよ!だってコミュ障だもん!
その日、飯島はずっとスマホにメッセージが来てないか死ぬ程チェックしまくってたよ!
飯島「……連絡が来ない」
おまけ
コメント3件
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ヴィオ
そういう事よくありますよ。職場の人の名前なんて、知らなくともテキトーに流してたら乗り切れますよ!悩まなくて大丈夫です!
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とーにゅう
仲良しの人に聞いてみるのはどうですか?
——
キッコウ
仲良しの人が居ないのでは?
——
コメで会話すんなーーー!
後半二人は【まろやか毎日(略)】のキャラです。
※あんまり気にしなくて大丈夫です!