番外編11:ちょっと、魔王の様子を見てくる(シモン×キトリス)

 

 

—-お城近くのダンジョン

 

 

キトリス「っし!おらっ!やったー!(また、レベルが上がったーー!)」ぴょんぴょん!

 

シモン(師匠……かわい)にこ

キトリス「っふー……あ、ごめんな。俺ばっか楽しんじゃって(はず…)」

シモン「ん-ん。師匠が楽しいなら俺も嬉しいし。でも、師匠。昔より今の方が戦闘楽しそうだね」

 

 

キトリス「うん、まぁ。そうかも(……まぁ、あの頃はレベルが30で頭打ちだったからなぁ)」にこ

シモン「でも、師匠?そろそろ帰ろうか(あぁ、師匠。ほんと、かわい。早く帰ってベッドに入りたい)」

キトリス「……も、もう少しダメか?(今、レベル79まできたし。80まで上げたい)」ジッ

 

 

シモン「師匠、明日も早いよ?(なんか、コレ)」

キトリス「頼むっ!あと少しだけ!」パン!

シモン「しょうがないなぁ(昔と真逆だな…)」

キトリス「ありがとっ!あと少ししたら……ちゃんと帰るから!」

 

 

シモン「わかった。でも、俺も一緒に行くからね」

キトリス「うん、一緒に行こう。シモン」にこ

シモン(まぁ、これはコレで良いな……二人きりで一緒に居られるし)

 

 

結局、キトリスの「あとちょっと!」は続き、世が明けるまでダンジョンに籠ってたよ!

でも、途中シモンも我慢出来ずに、ダンジョン内でイロイロ好き勝手したから、全部がキトリスのせいってワケじゃないよ!

 

キトリス「…こ、腰が痛い(まさか、外でもヤるなんて……若過ぎだろ)」

シモン(はぁっ、ダンジョンでヤるのも……中々良いな)

 

 

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—-

 

次の日

 

キトリス「うーん」ジッ

 

——-

キトリス Lv.80

クラス:救世主

次のレベルまであと……0

——-

 

キトリス(80で頭打ちになったか。まぁ、勇者であるシモンが100な事を考えると……悪くはないな)ふむふむ

 

キトリスは一人で魔王城に乗り込んだ時の事を思い出したよ!

 

 

——

??? Lv.100

クラス:魔王

——

——

?? Lv.80

クラス:魔王の犬 

—–

キトリス『はい、無理!!!』脱兎!

 

——

 

キトリス「あの時はレベル30だったし、一人だったけど…もしもアイツらがあのまま成長してなければ、イケるんじゃねぇのか。俺とシモンで……魔王討伐」

 

キトリスはちょっとワクワクし始めたよ!

 

キトリス「一旦、俺一人で偵察に出て。その後、シモンと一緒に討伐に行けば……よし!せっかくソードクエストの中に居るんだ。魔王は倒さないと!そうと決まったら、シモンに報告だ!」タタタタ!

 

 

      〇

 

 

シモン「師匠一人で魔王の偵察に?ダメに決まってるでしょ」

キトリス「え、あれ?」ポカン

シモン「ダメ」

 

 

キトリス「いや、偵察だけだから。すぐ帰ってくるし」

シモン「ダメ。そんな事言って、師匠はすぐ約束破るから。絶対ダメ」ぴしゃり!

キトリス「え、えぇ(もう完全に俺の『ちょっと出かけてくる』&『すぐ帰ってくる』への信用がゼロ…)」

シモン「だいたい魔王って何?もう俺が倒したでしょ」

 

 

キトリス「いや、シモンが倒したの…魔王じゃねぇよ(めちゃくちゃ今更だけど)」

シモン「魔王です」ぴしゃり

キトリス「いや、違うから!お前が倒したの人間の王様だから+!な?そうだっただろ?」

シモン「魔王だよ。だって、アイツは私利私欲の為に人々を苦しめ、嘘で世界を支配してたし……それに」

 

 

シモン「師匠を傷付けたから、アイツが魔王。はい、この話は終わり」

キトリス「ちょっと聞いてーーー!?」

シモン「何?あんまりつまらない事ばっかり言うと……その口塞ぐからね」

キトリス「子供を窘めるテンションでソウイウ事言わないでーーー!?」真っ赤!

シモン「もう、師匠は一体何がしたいの?」

 

 

シモン「ねぇ、師匠の言う”魔王”は、どんな悪い事してる?何か被害が出てるの?俺の所にそんな報告は上がって来てないけど。それとも、師匠はソイツに何かされたの?」

キトリス「いや、俺は別に何も……(確かに、あの魔王はあれから俺達に何の干渉もしてきていない。それでも、俺は魔王を倒さなきゃ……倒す?)」

 

キトリスは自問自答したよ!

 

キトリス(いや、違うな。倒さなきゃじゃねぇ。俺は、魔王と闘ってみたいんだ。だってせっかくソードクエストの世界に居るんだ。魔王と一度くらい闘ってみたい!)

 

シモン「師匠?」

キトリス「シモン。俺、自分が魔王とどれだけ渡り合えるか……試してみたいんだ」

シモン「ふーん。それって、いつもみたいにダンジョン攻略がしたいってこと?」

 

 

キトリス「まぁ、そんな所だ(魔王城もダンジョンだしな)」

シモン「じゃあ、最初から俺と行こうよ」

キトリス「え?」

シモン「いつもの修行みたいに一緒に行くんじゃダメなの?」

キトリス「いや、でも魔王だし。お前に何かあったら大変だから。先に、俺が偵察に……」

シモン「ねぇ、師匠」

 

 

シモン「俺って……弱い?」にこり

 

 

——-

シモン Lv.100

クラス:剣聖王

——-

 

 

キトリス「っ!(なんか急に真っ当で格好良いヤツにクラスチェンジした!)」

シモン「ねぇ、師匠?俺は師匠の足手まといになるかな?」にこ

キトリス「いや。お前は……強いよ。凄く強い」

シモン「ふふ。じゃあ、一緒に魔王を倒そ?」

 

—-シモン、一緒に魔王を倒そうなー!

 

キトリス「…(まぁ、最初から一緒にって約束だったしな)いいよ。一緒に行こうか」

シモン「っねえ、師匠!もちろん、俺と二人きりだよね?ヤコブ達まで一緒とか言わないよね?」

キトリス「ああ、モチロンだ(他の皆じゃ……今はまだレベルが足りなさ過ぎる)」

シモン「っし!じゃあ、師匠。二人で旅の準備しないとね?」スルリ

 

シモンは音もなくキトリスの傍へ寄って、腰を抱いたよ!ついでに、スリスリしてるよ!

 

キトリス「そ、そうだな(さ、触り方が)」じわ

シモン(野宿の道具だけはしっかりしたモノを用意させないと。外だからって、師匠の体に負担はかけられないからな……待てよ。俺が抱えてヤれば……)スルスル

キトリス「う、ぅぅ……(気持ちい)」真っ赤

 

 

宰相「はぁ(魔王城か……しばらくは帰って来ないだろうな)」

 

 

 

二人が魔王城に向かうよ!

魔王と戦ってみたい少年心満載のキトリス!

そんなキトリスと離れたくないだけのシモン!気分的には新婚旅行!

 

 

キトリス「シモン、魔王に勝とうな!」にこ!

シモン「師匠が言うなら(対面して座位でヤるのもアリか)」

 

 

気持ちがバラバラの師弟パーティ結成!