番外編12:さぁ、魔王城へついたよ!/あれ?侵入者?※イラスト有

 

【前書き】

ここからキトリス&シモンの魔王討伐おしゃべりが開始致します。

その為、私の他作品【初代様には仲間が居ない!】というお話のキャラが大幅に関わってきますので、もし、そちらを読まれていない方は……

 

別に読まれなくても、ノリとテンションで大丈夫です^^!!

読まなくても大丈夫なように簡単にキャラと作品解説!

 

【初代様には仲間が居ない!】

異世界転生モノ。俺様魔王×平凡勇者

※ソードクエストが舞台となっております。

 

初代様:レベル100。初代ソードクエストの勇者。超俺様&ツンデレ。その後、色々あって魔王となる。

犬:レベル80。最新作のソードクエストにトリップした異世界転生主人公。現代では引きこもりの陰キャ。

 

キトリスとシモンの向かっている「魔王城」に居るのはこの二人です。

 

あとは……ノリで感じていただければ幸い!

では、どうぞ!

 

 

◇◆◇

 

 

魔王城(最深部)

 

ピン!

 

初代様「…ん?」

犬「っあ、初代様。また勇者が侵入してきたみたいなので、行ってきます」そそくさ

 

初代「(…これは)いや、待て」

 

犬「どうされたんですか?」

初代「……今回は、俺が行く。お前はここに居ろ(今回は、やべぇのが来たな)」

犬「え?(こんな初代様は…初めてだ)」

 

 

初代(今回は……コイツが要るか)

犬(っ!!初代様がエクスカリバーを持った!!かっ、かっこいい!)

初代「いってくる」

 

初代様はマントを翻して颯爽と歩きだしたよ!

 

犬「っあ、あ、あーーー!」

 

 

—–魔王城(入口)

 

キトリス「ちょっ!シモーーン!まて!モンスター居るから!ちょっと離れ…!」

シモン「…モンスター?」ひゅん!

 

キトリス(こ、小石で全滅させやがった)

シモン「師匠」ぴた

 

さて、どうなることやら。

 

 

—-

魔王城(中間層)

 

 

キトリス「なぁ、シモン」

シモン「なに、師匠」

キトリス「その剣、まだ使ってたのか?」

シモン「あぁ、コレ。うん」

 

シモンは自分の腰にかけている古い剣を手に取ったよ!

 

キトリス「それ、もう古いだろ(俺が城から逃げ出す途中に……シモンに買ってやったヤツだし)」

 

 

キトリス「あんま良い品物でもないし、城に置いてあるちゃんとした剣を持ってくりゃ良かったのに」

シモン「……嫌だ」ムス

キトリス「これから闘う相手は強いんだぞ。そんな安物じゃ……」

シモン「俺は!コレが良いんだ!師匠が俺に買ってくれた剣じゃなきゃ嫌なんだ!」むき!

キトリス「シモン…」

 

 

キトリス「そっか。ありがとな。ずっと大事に持っててくれて」

シモン「……俺は、師匠がくれたヤツ以外使いたくない」

キトリス「分かったよ。お前は強いから、どんな武器でも戦えるもんな」ポンポン

シモン「ん」ピタ…

 

シモンはキトリスにぴったりくっついたよ。甘えてるよ!

 

 

キトリス「(俺がくれたヤツ以外使いたくない、か。それなら……)なぁ、シモン」

シモン「なに、師匠?」

キトリス「いつか俺が、お前にぴったりな武器を探して来てやるから」ぐっ

シモン「俺に、ピッタリの武器?」

キトリス「そう!エクスカリバー!この世界のどこかにある筈なんだよ!」カッ!

 

 

シモン「なにそれ?凄いの?」

キトリス「凄い……めちゃくちゃ凄い!しかも、エクスカリバーは”勇者”にしか使えない特別な武器だから……シモンが使ってるところを、俺は見たいんだ!」にこ

シモン「俺?」

キトリス「そう!見たい!」にこー!

シモン「……師匠が言うなら、使う(師匠、かわい)」

 

 

キトリス「おう!使え使え!(つっても、どこにあるか分かんないだよなぁ。俺も死ぬ程さがしたけど)」

シモン(……でも、俺はこの剣が、一番好きだ)

 

 

◇◆◇

 

—–魔王城(最深部)

 

犬「初代様……お一人で行かれてしまった」

 

—-おい、犬。お前はここに居ろ。今回の奴らは俺が相手をする

 

犬「って、初代様は言ってたけど……」

 

犬は自分に背を向ける初代を思い出したよ!

 

犬「……エクスカリバー。いつも戦闘では殆ど使わないのに」

 

犬は腰にエクスカリバーを刺した初代を思い出したよ!

 

犬「……」

 

 

犬「み、見たい」うず

 

—-っははは!最強じゃねぇか、この剣!

 

犬「初代様が本気でエクスカリバーを使ってるのを見たのって……一緒に旅をしてる時だけだった」

 

—-エクスカリバー?あぁ、アレ使うとヤり過ぎちまうからな。普段は使わねぇんだよ。あ?なんだ、お前使いたいのか?

 

犬「……俺は、俺は」

 

 

 

犬「初代様がエクスカリバーを使ってるところがみたい……」ぐるぐる

 

—-付いて行きたい?ダメだ。いいか?犬。お前は、ここに居ろ。「待て」だ

 

犬「……見たい、初代様がエクスカリバーを使ってるところが。旅の時みたいに……空中無限コンボのノーダメージでヒュドラを倒した時みたいな」ぐるぐる

 

 

犬「俺はまた…初代様の本気の戦闘が、見たいっ!」かっ!

 

 

犬は目をぐるぐるさせながら走り出したよ!犬にとって初代様がエクスカリバーを本気でふるう姿は、少年心とゲーマー魂をWでくすぐヤバイ薬と同じ効用があるみたい!

 

犬「ちょっとだけ……ちょっとだけ!」

 

犬は初代様の「待て」を破った!

 

 

ソードクエストを楽しんで来たプレイヤーにとって「エクスカリバー」は永遠に憧れの武器だよ!

キトリスも犬も大好き!エクスカリバー!