注意!

まだ終わりません!!

 

職場付近

 

茂木「……(あぁ、気まずい。結局、大豆先輩からの連絡は全部無視してしまった。更新履歴にいいねも押せてない。というか、作品も読めてない。大豆先輩、気にしてるだろうな)」ズン

 

スタスタ

 

——

おじゃましました

——

既読

 

茂木「……(でも、これは仕方ない。わざとじゃない……そういう、モノだ)」ズン

 

十勝「あ、おはようござます。茂木さん」

 

茂木「っあ、おはよう……ございます」ソワ

十勝「あー、おめでとうございます」

茂木「あ、いえ……仕事、迷惑をかけてしまってすみません」

 

 

十勝「いいえ。アルファなら、誰でもいつどうなるか分かりませんし」

茂木「……あの、大豆せ」

 

大豆「あ、おはよう。十勝ー」タタタ!

 

十勝「おう、おはよ。大豆」

茂木「っ!」ばっ

 

大豆「あ、茂木君だ!」にこ!

 

茂木「っ!あ、だ、大豆先輩」

大豆「おはよー。体は大丈夫?」

 

茂木「……あ、はい。ご迷惑をおかけしました(あれ、普通だ)」

 

大豆「茂木君が居ない間に、あのお客さんが来たんだよー。ねぇ、十勝?」

十勝「ああ、大変だったな」

 

茂木「あのお客さん?(触れて、こない?家に来た事も、連絡を無視した事も。いいねを付けてない事も……いつもと同じ……)」

 

大豆「あのお客さんだよ!来たら絶対に一時間ねばる!」

茂木「あ、あぁ。(じゃあ、俺も……アレは無かった事にしていいって事か?)」

大豆「昨日は二時間粘られて大変だったよー。途中で十勝に変わってもらったからなんとかなったけど……あ!十勝、コーヒー飲む?お礼に買ってこようか?」にこ

 

十勝「いやいや。コーヒーなら昨日も買って貰ったし。もういいって」

大豆「珈琲一本じゃ、気が済まないよ!待ってて!」

 

十勝「あ、大豆!」

茂木「…」

 

 

大豆は笑顔で近くの自販機まで走って行ったよ!

 

 

茂木(大豆先輩…ほんとに普通だ)じっ

十勝「ったく、大豆のヤツ…」チラ

茂木「…はぁ」ホッ

 

 

十勝「無かった事にするんですか?」

茂木「は?」

十勝「まぁ、いいと思います。番が現れたら、それまでの価値観は全部ひっくり返るっていうし。俺も他人ごとじゃないし」

茂木「なんの……話、ですか」

十勝「それに、人って合わせ鏡らしいですから、茂木さんがするように大豆も返すと思います」

 

 

茂木「何の事だか、わかりません(クソ、十勝…分かったような事を)」

十勝「大豆の奴。構って欲しかった……なんて子供みたいに」ボソ

茂木「は?(なんだって?)」

 

大豆「十勝ー!コーヒー買ってきた!」タタタ!

 

茂木「!」バッ

 

大豆の手には二本の缶コーヒーがあるよ!

 

十勝(……二本買ってきてる、茂木の分も買ってきたのか)チラ

茂木「……」

 

大豆「はい、どうぞ。ありがとう、昨日はありがとう」にこ

十勝「おう、悪いな」

茂木(大豆先輩…)

 

大豆「じゃ、行こう」

十勝「へ?大豆、そのコーヒーは?」

茂木「……」

 

大豆「え?俺のだよ」

 

十勝「でも、お前ブラックコーヒーは……」

茂木(飲めない筈では……)

 

大豆「飲めるよ」さら

 

茂木「っ!」

 

十勝「そ、そうだっけか」

大豆「うん、飲めるよ。飲めないなんて言ったっけ?」

十勝「いや、まぁ……そっか」

大豆「そうだよー。最近のは飲みやすくていいねぇ」

 

茂木(……いや、大豆先輩は確かにブラックは飲めなかった筈だ。だって)

 

大豆「茂木君はいつも水筒持って来ててエライねぇ」にこ

茂木「あ、いえ……」

大豆「行こう。今日は変なお客さん来なきゃいいなぁ」

十勝「やめろって。言ってたらまた来るぞ」

大豆「ちょっと、怖いこと言わないでー!」

 

 

二人は笑いながら事務所に入って行ったよ!

 

 

茂木「……大豆先輩」

 

大豆『茂木君、こないだはありがとー!水筒あるだろうけど、珈琲どうぞ!』

大豆『ブラックが飲めるなんて凄いねぇ。俺はちょっとムリ。ホントは、飲めるようになりたいんだけどなぁ』

 

—–人は合わせ鏡ですからね。

 

 

茂木(……本当に。無かった事にしていいのか?)

 

——-

—-

 

——

更新しました!

—–

いいね0

 

茂木「じゃ、あの……お先に失礼します。課長」

課長「はいはい。仕事の事は気にしなくていいからねー」

 

大豆「茂木君、お疲れ様ー」にこ

茂木「あ、はい。お疲れ様です」

 

 

茂木(……昨日も、更新してたな。大豆先輩)

 

課長「大豆君、ちょっといいー?今期の面談キミだけ終わってないからー」

大豆「……はーい」

課長「あからさまに嫌そうな顔しないでよ。大豆クーン」

 

茂木「…(最近、全然大豆先輩の話も読めてない。今は小説を読む気になれない。俺には……番いが居る。もう、他はどうでも良い)」

 

 

——

更新しました!

—–

いいね0

 

大豆「十勝、茂木君。お昼どこで食べる?定食屋さん行かない?」

十勝「あぁ、いいな」

 

茂木「……俺、あの。弁当なので」

 

大豆「すごい!手作りだー!」にこ

茂木「あ、いや。これは」オロ

十勝「……なぁ大豆、今日はなんか体に良さそうなモン食べようぜ」

 

 

大豆「そうだねー。唐揚げばっかりじゃ体に悪いよね」

十勝「茂木さん、じゃあとで」チラ

大豆「茂木君、おつかれさまー」

茂木「はい、お疲れ様です…」

 

茂木は二人を見送ってスマホを見たよ!

 

茂木(また更新してる。俺、もう「いいね」も感想お送ってないのに…なんか当てつけられてるみたいだ)

 

 

—–すごい!手作りだー!

 

茂木(さっきのだって……どうせならハッキリ責めてくれればいいのに。そしたら、コッチもハッキリ言えるのに)

 

—–おれ、のごと、かまっでよ゛!!

 

茂木(あなたの事は、もう構えないって)

 

 

——

更新しました!(完結です!)

—–

いいね0

 

大豆「……(終わっちゃったな。結局、感想は来なかったなぁ。いいね!も一回もない……多分読んでない、よね)」

 

課長「あー、茂木君は今日もお休みでーす。十勝君、午後から茂木君宛ての来客がある予定らしいんだけど……」

十勝「いいですよ」

 

 

大豆「十勝、今日午後から税務署に行くって言ってなかった?」

十勝「あ、そうだった。どうすっかなぁ」

大豆「俺、代わりに税務署に行ってこようか?」

十勝「いいのか?それなら――」

 

課長「あ、大豆君。待って」

 

大豆「へ?」

 

課長「今日、午後は所長から広域異動の連絡が来る可能性があるから」

 

十勝「あぁ、そっか。もうそんな時期か(まさか、大豆)」

大豆「……そっか。俺もそろそろ異動させられるかもしれないんだ」

 

課長「そうだよー。入社して4年異動がないって凄い事だからね。本部行きの可能性も覚悟しとかないとね」

 

大豆「本部かぁ……」ぼんやり

十勝「おい、大豆?」

 

 

大豆「俺、本部でやって行けるかなぁ」

十勝「いや、まだ本部と決まったワケじゃないから!」

大豆「うん。まぁ、そうだね」

 

 

大豆はもう一度チラリとスマホを見たよ!

 

——

更新しました!(完結です!)

—–

いいね0

 

 

大豆(……さみしいなぁ)

 

◇◆◇

 

in茂木宅

——

更新しました!(完結です!)

—–

いいね0

 

茂木「……やっと終わった」

 

 

 

つづく!

————

あと、どのくらいで終わるんだろう……(遠い目)