ヒスイ、幸せな地獄(ヒスイ×ヘマ+コイシ)
in魔王城
犬「どうしよう……」
ヒスイ「お、どうした?」スタスタ
犬「あ、イシ君。えっと……こんなモノを悪魔の方々からもらってしまって」
犬は上等そうな酒を、困った顔で持ってるよ!
ヒスイ「へぇ、酒か。いいじゃねぇか」ニヤ
犬「いや、えっと……初代様はお酒は飲まれないので」
ヒスイ「そうなのか?でも確かに飲んでる所を見た事ねぇな」
犬「はい、なので……もし良かったらイシ君が貰ってください」
ヒスイ「え、いいのか?マジ?」ぱっ
犬「どうぞ。こちらにあっても仕方ないので。初代様も、酒については好きにするように言われてます」
ヒスイ「よっしゃ!じゃ、貰うわ」
犬「イシ君は、その……お酒が強いんですか?」おず
ヒスイ「うーん、まぁまぁだな」
犬「そうなんだ(イシ君は初代様と似てるから、お酒も弱いのかと思ってたけど。そうじゃないんだな)」
ヒスイは初代様と「声」とクズっぽい態度がよく似てるよ!
顔はあんまり似てないよ!
犬的には怒鳴られた時の声とテンションが似ているから二人の事を「似てる」って強く思ってるみたいだね!
ヒスイ「じゃ、これは貰っていくぜ」
犬「あ、はい。どうぞ」
ヒスイ(今日はヘマがコイシと遊ぶ日だから。……少しだけ飲んでみるか)スタスタ
——–
—–
数時間後
コイシ「……ぅ」うと
ヘマ「コイシ君、今日はいっぱい遊んだから疲れたねぇ」
コイシ「……ぅにゅ」うと
ヘマ「かわいいねぇ」にこ
ヒスイ「……へま」ふら
ヘマ「っあ、イシ君。ただい……ん?」
コイシ「……」じっ
ヒスイ「……がわいい」ぐずっ
ヘマ「へ?」
コイシ「…ぅ」じっ
ヒスイ「がわいい。なんでっ。おま゛えらはっ……そんなに゛、がわいいんだっ」ぐずっ
ヘマ「イシ君?(お酒の匂いが…)」
コイシ「ぅ?」
コイシも、ヒスイがいつもと違う匂いなのにびっくりしてるよ!
ヒスイ「ヘマ!げっごんじでぐれっ!」ぎゅっ
ヘマ「っっうわ!」
ヒスイ「おれど、げっごんじでぐれっ!だのむっ!」
ヘマ「あ、あの!イシ君!俺とイシ君は結婚してるよ!?」あわわ
コイシ「むぎゅ」
ヒスイ「は!?じゃあ、もう、俺達は、結婚できねぇって事か!?」
ヘマ「え、あのね、もうしてるから、結婚できてるんだよ?」
ヒスイ「どうすりゃいいんだっ……俺は、どうやったら、ヘマと結婚できんだよっ」
ヘマ「あ、あぁ。イシ君泣かないで。あの、もう結婚してるし……ほら、コイシ君がビックリしちゃうよ」
コイシ「……」じっ
ヒスイ「……ごいじ」うるっ
コイシ「ぁ、ぅ」
ヒスイ「……コイシ、がわいいな、こんなに可愛いガキは、他に居ねぇよ゛っ」なでなで
コイシ「ぅ?」
ヒスイ「なのに、なんで……」
ヘマ「イシ君?」
ヒスイは小石のほっぺを両手で包み込んでジッと見つめ合ったよ!
ヒスイ「なんでっ、ぉれが、産んでねぇんだっ!!」
コイシ「ぅにゅ」
ヒスイ「おでが、おまえを、うみだがっだぁっ」
ヒスイは二人に抱き着いて号泣したよ!
久々のお酒でどっぷり酔っぱらっちゃったみたい!
ヘマ「イシ君、コイシ君を生みたかったんだ……」
コイシ「ぅ、ぅ?」
ヒスイ「も゛う、ヘマとは、げっごんじでるがらっ……げっごんもできねぇ。コイシは生まれてるがら、俺がう゛む事も、できねぇっ!この世はっ、地獄かっ!」ぎゅううっ
ヒスイはヘマと既に結婚してるせいで、結婚出来ない事。
コイシが生まれてるせいで、自分がもう産めない事を悲しんで泣いてるよ!
ヘマ「ふ、ふふ」にこ
コイシ「う、にゅ」
ヒスイ「っひぐ、っひぐ」ぎゅう
ヘマ「幸せな地獄だなぁ」ぎゅう
コイシ「……すぷぷぷ」
ヒスイ、幸せな地獄の中で号泣して爆睡しました!
ヒスイ「へま、けっこんしてぐれ……」ぐずぐず
ヘマ「はーい」ぎゅっ
ちなみに、初代様も酒にはあんまり強くないよ!
あ!でも、シモンは強いよ!
ましゅまろで貰ったネタより!
でも、ヘマとヒスイの夫婦水入らずのイチャイチャに……ならなかった!!