—-旅の途中(野宿)
テル「こ、ここ。さむいな」ガタガタ
セイフ「ん(テル、いつもならもう寝とるとけ、まだ起きとる)」
テル「さ、さむい。セ、イフは、寒くない、のか?」ガタガタ
セイフ「ちょっ、と」
テル「ちょっと!?よ、鎧のおかげ、か?むしろ、さむそうだけど」
テルはセイフに近寄ると、その手に触れてみたよ!
テル「あ、あったかい!」
セイフ「ん(テル、冷たか)」
テル「こ、これが……き、筋肉の、力か?」
セイフ「…?」
テル「やっぱ、すげぇな。筋肉って」
セイフ「…」じっ
テル「あ、あのさ。セイフ」もじ…
セイフ「ん(テル、小さか。かわいか)」
テル「もし、良かったら……なんだけどさ」おず
セイフ「ん(テル、震えとる。かわいか)」
テル「いや、だったら。ぜんぜん、断って貰って、いいんだけど」もじもじ
セイフ「ん(テル、もじもじしとる。かわいか)」
テル「鎧、脱いで……俺と寝てくれないか!」真っ赤
セイフ「!」
テル「あっ、いや!セイフが鎧を脱ぐのが嫌なのは知ってる!無理ならいいんだ!無理強いはしない……って、えぇ!?」
セイフはテルが喋ってる間にポーンと鎧を脱いだよ!
目にも止まらぬ速さ!
セイフ「ん(テルと一緒に寝る。テルと一緒に寝る)」にこ
テル「い、いいの?」
セイフ「ん!」
テル「ちょっと待ってろ、毛布と布を全部集めるから!」
セイフ「俺、あつめる!」
テル「お、おぉ」
セイフは目にも止まらぬ速さで荷物から毛布や布を全部集めたよ!
セイフ「ん」ばっ
テル「お、おぉ!って!!ま、待て!セイフ、なんで上半身裸なんだ?寒いだろ!」
セイフ「寒い時は、裸でくっついて、毛布に入るといいって、おばあが」
テル「た、確かに。素肌の方があったかいし。それは言えてるかもしれない」
セイフ「ん!」
テル「よ、よし。じゃあ……さ、寒いからセイフの中で脱いでいい?」おず
セイフ「ん!」
テル、寒さと眠さで腕を広げるセイフの胸に飛び込んだよ!
あったか〜い!
テル「ぬ、ぬくい」じわ
セイフ「ん」
そして、セイフの腕の中でモゾモゾ服を脱いだよ!
なんか、素肌同士がくっつくって気持ち〜い!
テル「すごい、もっとぬくくなった(それに、なんか気持ち良い)」
セイフ「ん」
テルは毛布に包まったセイフに抱きしめられて、ぬくいやら気持ち良いやらで、ウトウトしてきたみたい!
テル「なぁ…セイフは、さむく、ないか?おれ、冷たいだろ?」うと
セイフ「テル、ぬくい」
テル「…そうか?」うと
セイフ「テル、やわい」
テル「……はは、おれも、おまえみたいに、きんにく、つけないと……な」スン
セイフはスヤスヤ眠り始めたテルをギュッとして頬擦りしたよ!
セイフ「テルはこのままが良か」にこ
だって、可愛いもんね!
テル「セイフ!脱ぐぞ!」
セイフ「ん!」
そして、寒い地域では宿でも野宿でも二人は裸でくっついて寝るようになったのでした。
1月11日。わん!わん!ワン!の日