番外編4:くつしたのはじめてのくつした

 

【本編後】

 

イアン「くつした、今日は人間の練習の為に街で一緒に買い物をしようか」

くつした「まち?」

イアン「そう、人間の時に着るくつしたの服も買う必要があるし」

 

くつした「くつしたは、イアンの匂いのついたコレがいいが?」

イアン「いや、それはちょっと……(俺の服だと小さくて袖丈が足りてねぇんだよ!?……って言ってもくつしたには分かんねぇんだろうな)」チラ

くつした「?」

 

イアン「えーっと……そうだ。俺がくつしたと一緒にお散歩したいんだよ」

くつした「っ!!行く!くつしたもイアンとお散歩をする!」

イアン「じゃあ、準備をしようか」

くつした「ん!」ジャラジャラ

 

くつしたは笑顔で、いつもドッグランに行ってた時に付けてた鎖のリードを持ってイアンの前に来たよ!

すごい笑顔!

 

イアン「……いや、今日コレは使わないんだよ」

くつした「そうなのか?」

イアン「くつしたは今人間だろ?人間にはコレは使わないんだ(SMプレイでもあるまいし)」すん

くつした「そうかー、人間はコレは使わないかー」

 

くつしたは鎖を見て小首を傾げてる!

人間って難しいね!

 

イアン「じゃあ、今日は俺が着替えさせてやるから、よく見て覚えるんだぞ」

くつした「あいあい」にこ!

 

あいあい、はイアンのマネっこだね!

イアンは苦笑しながらくつしたに自分の服で一番大きいサイズのを着せてあげたよ!

 

イアン「……一番大きい服でも全然足りない、か(神獣の時もすげぇデカかったもんな。靴だけでも先に買っておいてよかった)」

くつした「イアンの匂いがするなー」にこにこ

イアン「それじゃあ、くつした。今度は靴を履いて……あ」

 

くつした「イアン?」

イアン「くつした、ちょっとベッドに座ってな」

くつした「なんでー?」

イアン「なんでも」

 

イアンはタンスから自分の白い靴下をとりだしたよ!

 

イアン(これ、入るといいけど…)

 

くつした「イアンー?」

イアン「あいあい、ちょっと待て。最後にコレ履いてもらうから」

くつした「それなにー?」

イアン「これは……えっと。くつ……(靴下なんて言ったらくつしたが混乱するよな)」

 

くつした「?」

イアン「これは、“たんたん”だ」

くつした「たんたん?」

イアン「そう、たんたん(たんたんなんて久々に言ったな。前世から……60年ぶりくらいか?)」しみじみ

 

くつした「くつしたは今からたんたんを履く?」

イアン「そ。ほい、片足こっちに向けて」

くつした「人間は毛がないから大変だなー」

 

イアンはくつしたにかしずいて、たんたんを履かせてあげました!

くつしたがキレイだから、なんだか宗教画みたい!

 

イアン「ほい、できた!」

くつした「んんんー?」

イアン「……に、似合ってるじゃ、ないか(イケメンが、白い、靴下を……)」

くつした「これ、ちょっと足が苦しい」

 

くつしたは、真っ白いく靴下に眉を潜めたよ!履きなれ慣れなくて気持ち悪いみたい!

 

くつした「イアンー。くつしたは、この、たんたん?は、あんまり好きじゃな……」

イアン「っふふ」

くつしあ「イアン?」

イアン「ふっ、くくっ……あははっ!くつしたが……靴下をっ、履いてるっ!」

 

イアンは人間の姿のくつしたが白い靴下を履いている事に我慢出来ずに笑ってるよ!

 

くつした(イアン、楽しそう…)ぽかん

イアン「ははっ!やっぱりくつしたは可愛いなぁっ」にこー!

くつした「……ふへっ(イアンはくつしたがたんたんを履くと喜ぶ)」にこ

イアン(あー、スマホあったら写真めちゃくちゃ撮ってただろうな)にこ

 

くつした「くつした、たんたん好き!」

イアン「おぉ、そりゃ良かった。なら行こうか」

くつした「いくー!」

 

こうして、くつしたはイアンと無事に買い物へ行くことが出来ました!

その後!

 

くつした「~♪」はきはき

イアン(くつしたのヤツ、白い靴下が気に入ったみたいだな。あー、かわいい)

 

くつしたは白いくつしたを絶対に履くようになりました!

(イアンが喜ぶからね!)

 

 

 

≪どうでも良い設定≫

【神獣様】のイアンは「くつしたはおやつを欲しがる時に舌を出す」と思っていますが、くつしたは舌を出すとイアンが「にこ」っとしてよしよしをしてくれるので舌を出しています。そのついでに「おやつ」が貰えるという感じ。

くつしたはイアンの笑顔が見たいのです。