46:大豆と茂木の甘くない通販作業
大豆「……俺の本、大きいし分厚いから1箱に入らない人出てきたね。あと、本足りなかったね。再販してくださいってメッセージきてたね」呆然
茂木「……っふーー。そうですね」
大豆「茂木君、どうしよう……」
茂木(まさか複数冊、一気買いしてくる人間が現れるとは思わなかった……1000冊の印刷は阻止して極めて現実的な数字で印刷をかけたつもりだったが、これは少し予想外だ。余った本は全部俺が買うつもりだったのに。これじゃ余らないどころか足りないじゃないか!!!)もや
大豆「俺、初めての同人誌だからって気合いれて書き過ぎた……本棚の邪魔にならないかな。今度は短くしよう」
茂木「大豆先輩、ファンからすると基本長過ぎるとかいう概念は存在しないので大丈夫です(むしろ永久に読み終われない豆乳さんの本が欲しい)」
大豆「それならよかった」にこ
茂木「はい、良かったです!!……ただ、それより今は通販作業を進めていかないと」
茂木は目の前に積み上がる段ボールの山に顔をしかめたよ!茂木の1Kの部屋は今や段ボールで全部埋まっちゃった!
大豆「茂木君……俺は、あの何から、手を付けたら、いいのかな。なにを、おれはすれば……」あわわ
茂木「あっ(あまりの複数タスクが目の前に積まれ過ぎて、大豆先輩が職場に居る時みたいにフリーズし始めたっ!ここは俺が作業を体系化して大豆先輩に指示を出さないと……この発送作業、一週間経っても終わらないぞ)」震
大豆「あ、あ……おれは、おれは、はこを、くみたてる?それ、とも……ふくろに、本を、いれる?」
茂木「いえ、まだ箱は大丈夫です。袋も大丈夫です。えっと、そうだな。俺がまず注文入金順に1箱に入りきらない人のリストも作るので、大豆先輩はその方々に箱が複数になる旨と、それにより必要になる氏名、住所の確認をお願いする定型文を作ってください。作り終わったら、一旦俺が見ます」
大豆「あ、はい」
茂木「あと、再販をかける可能性が高いので、大豆先輩は各投稿サイトにお知らせを掲載してください」
大豆「はい」
茂木「分からない事があったらすぐに言ってください。では、やりましょうか」
大豆「はーい(茂木君家が職場になっちゃった)」
その後、再販をかける事により茂木の家が更に段ボールまみれになった上に、大豆のミス連発で仕事が倍増え――
茂木「……あーー。もう一人、手伝いが欲しい」←寝不足
大豆「十勝に頼んでみる?」←ちゃんと寝てる
茂木「え?」
茂木の理性は「そうだ!もう十勝を呼べ!」と叫ぶが、本能が「十勝は死んでも嫌だ!」と叫んでいる。
どうなる!!!