番外編12:貧乏プレイヤーの金策事情!(セイフ×テル)

貧乏プレイヤーの金策!(セイフ×テル)

 

 

ソロプレイヤー時

 

テル「釣れねぇなぁ。始めてどのくらい経った……って、まだ15分も経ってねぇし!」げっそり

 

テル、一人でくたびれた釣り竿を使って川釣りをしているよ!

 

テル「……ゲーム内の釣りシステム。俺的にあんま好きじゃなくてやってこなかったけど、まさかこうしてリアルでやる事になるとは」げっそり

 

テルは勇者パーティを追放された直後は金策のために“釣り”もやってたんだよ!

でもーー

 

テル「あーー、もう。やっぱ釣り苦手だわ!絶対ムリ!つまんねぇ!全然釣れねぇし!こんな事するくらいなら一人でダンジョンに潜った方がまだ稼げるわ!」

 

テルは釣り竿を投げ出した!

 

テル「…死ぬ覚悟で、やるしかない」

 

テルはこうして一人でダンジョンに潜るようになったんだよ!

 

♢♢♢

 

セイフ加入後

 

テル「釣れねぇなぁ」

セイフ「…ん」

テル「釣れなかったら今晩の飯はナシだからなー」

セイフ「…ん」

 

テル「なぁ、セイフ。そっちはどうだ?」

セイフ「……」ふるふる

テル「そっかー」

セイフ「……テル、あの」

テル「んー?」

 

セイフ「……ご、ごめん」

テル「へ?なんでセイフが謝るんだ」

セイフ「……お、俺。あの、…おもし、ろい話、できな、くて。だ、から。つ、つまんない」

テル「あー、セイフ?」ずい

 

セイフ「な、なに(テルの、顔が、近か……)」じわ

テル「俺さ、釣りってキライだったんだよ。昔からさ」

セイフ「あ、え?」

テル「どうしてもつまんなく感じちゃってさ。15分も保たねぇの」

セイフ「…う、うん」

 

テル「でも、セイフと来てからもう3時間くらい経ってんの」

セイフ「…そ、うなの?(し、知らなかった)」

テル「そうなの!でも、今日は全然つまんなくなかった!」

セイフ「…でも、俺は、なに、も(しとらんとけ)」

 

テル「ふふ。多分、俺は釣りが苦手っていうより一人が寂しいだけだったんだと思う。だから、セイフが一緒に居てくれるだけで充分なんだよ」

セイフ「ぁ」

テル「ありがと、セイフ」にこ

セイフ「っっっ!」ぼんっ!

 

テル「でも、そろそろ釣れて欲しいよなぁ」

セイフ(……て、テルは、じゅうだい。テルはじゅうだいテルはじゅうだい!!!)ぶつぶつ

 

セイフは25歳!(だっけ?)

190cmオーバーの全身甲冑男!!

ただ今、初恋拗らせ中!!

 

好きな人と一緒の時間は、時間を短く感じるね!

久々の旅の途中の二人のお話でした◎